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五島(福江島)へ移住を決めた理由〜その3〜

前回の記事では、五島に住む「理由 (メリット)」のその1・その2で、五島の海の魅力についてまとめました。

今回の記事では、引き続き五島に住む「理由 (メリット)」その3 生活費と、その4 地形的な利点についてまとめたいと思います。

理由その3 : とにかく生活費が安い!

家賃編

現在、僕たちが住んでいる家は高台オーシャンビュー、海まで30秒、駐車場、畑付きの3Kで月¥22,000

22万ではありません、2万2千です。

都会の基準からしたら驚異的な値段です。

購入の場合は、今まで見た物件で6K+駐車場+ガレージ付きで400万なんてのもありました。

東京と比べて、ゼロ一桁違うくらい、もしくはそれ以上安いかもしれません。


食費編

前回の記事で、海産物が極めて安いことは書きました。

海産物と同じくらい感動できるのが野菜です。

地形的にかなり恵まれた土壌があり、馴染深いものから、東京では(というより日本の他の地域でも)見た事のない野菜までたくさんの種類があります。

もちろん、野菜によって単価は全然違うので一概にはいえませんが、実例を出すなら、げんこつより小さいサイズのじゃがいもが6つで東京では169円でしたが、五島では50円でした。

あとは、トマトが1kgで400円

余談ですが、去年イタリアで食べたトマトが革命的に甘くて、そういうトマトは日本で見つけることは出来ないだろうと思っていたのですが、ここ五島で見つけることができました。(次回、イタリアに行く時は糖度計を持って行って実際に測ってみようと思います)

さらに、こちらも人のつながりでかなりおすそ分けしてもらうことがあります。

反対に、お肉や輸入系のものは本土と比べて割高です。

ざっくりですが、外食しなければ2人で1日1000〜1500円くらいでしょうか。(工夫すればもっと抑えられそうです。)


その他の経費編

ここら辺はどのような生活をするかでかなり変わってくると思いますが、主に以下のような出費があります。

ライフライン系 (電気、ガス、水道、wifiなど)...ガスはLPなので少し高めです。

ガソリン代...「本土より+20円/ℓ高い」くらいです。

衣服代...GUとかしまむらとか激安チェーンもありませんが、そもそも島の生活において新たに服を買う必要性を今のところ感じてません。強いていえば、ウェットスーツとか?

交際費...ガソリン代と同じ。都会の生活では、「ランチ」「カフェ」「ディナー」など外食で友人と会うことが多く散財しがちですが、島では家に招いたり招かれたり、海を見たり...工夫次第でどうにでもなります。

その他...ひとつは、「都会の生活」を持ち込めば持ち込むほど出費がかさみます。(島の人は驚くほどお金を使わない人がたくさん) もうひとつは、趣味にどれだけつぎ込むか。(釣り竿とかが良い例です)

理由その4 : 地形的なメリットがたくさん!

地形的なメリット、といってもイメージしづらいかもしれませんが、「五島ならでは」のメリットがたくさんあります。

地形的メリット① 助成金がたくさん

五島は日本地図で見ると、「国境の島」であり、東京よりも韓国の方が近いのです。

そのため、「ここが間違いなく日本の領土だ」と主張するために、移住者や企業の誘致を積極的に行なっており、多数の助成金があります。

例えば、引越し費用を15万まで全額補助してくれたり、空き家の改築費用、新規事業もしくは事業拡大の支援...etc (詳しくはコチラ)

地形的メリット② 韓国に近い

まず、福江から飛行機かフェリーで長崎か福岡まで行きます。(30分〜3時間)

そこまで行ってしまえば、韓国まで1時間弱、料金にしてなんと最安2000円代で行くことができます。(福江からの合計金額でも片道1万円以下)

これだけでも、「週末の海外旅行」が気軽に出来てしまうのですが、メリットはそれだけではありません。

韓国からさらに国際線を使って第三国に行く場合、成田や関空から直接行くよりも韓国(ソウル、釜山、テグ)からの方が安い場合があるのです。

例えば、ロシアのウラジオストクなんて直行便なら1/3、乗り継ぎしても半分以下です。

そもそも、国際線航空券の値段はその国同士の国交にかなり左右されます。

世界一周中(断続的に)の僕たちとしては、日本の国交だけでなく韓国の国交のメリットも享受できるのはかなりの強みです。

地形的メリット③ 福岡、長崎以外の直行便がない

これをメリットととるか、デメリットととるかは人それぞれだと思います。

しかし、これこそ、五島と沖縄やハワイの最大の違いを生み出している、と僕は思います。

「アクセスが良すぎないこと」が急進的過ぎるリゾート化を防ぎ、そのおかげで透明なビーチを独り占め出来たり、物価の高騰が少なかったり、島本来のユルさが残っていたりするのです。

反対に、去年、東南アジアを旅したとき、正直を言うとどこのリゾート地も対して代わり映えしない雰囲気で、少し残念になりました。

ただし、最近では五島でもメディアの露出も増えてきて、ホテルを始め観光業の投資が活発に行われているようなので、この状況がいつまで続くかはわかりません。

個人的に、五島には「王道のリゾート地」よりも、「そこにしかない場所」を目指して欲しいと思います。

地形的メリット④ 文字通り、島の地形そのものが面白い!

地質学的に独特の表情を持つのも、五島の特徴。

最近ではユネスコのジオパークに登録しようという運動もあります。

日本では珍しい、森に覆われた山ではなく、地中海やNZ、ウェールズでよく見られるような草原の山「鬼岳」や、その噴火跡である「鐙瀬溶岩海岸(あぶんぜようがんかいがん)」はまるでオーストラリアのロックビーチのよう。

かと思えば、スタンダードなトレッキングコースや、ホワイトサンドビーチ、断崖絶壁の灯台があったり。

島の対岸まで車で1時間くらいの大きさの福江島だけでも、見どころたくさん!

さらに、周りには大小合わせフェリーで30分以内、片道1000円以下で行けるたくさんの離島があり、より珍しい地形や珍しい動物を楽しむことができます。


いかがでしたか?

今回の記事では、五島に住む「理由 (メリット)」その3 生活費と、その4 地形的な利点についてまとめました。

次回は、五島に住む「理由 (メリット)」その5 個人的理由 と決断までのストーリーをお届けします!


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