意味はみんながくれるのだ

もしかしたら意味というのはどんなことでも後付けなのかもしれない。

今でこそ僕が音楽をやる意味を考えるとたくさん思い浮かんでくるけど、初めは友達に言われるがまま流されてカラオケに行き、おだてられてギターを買った。

たまたまギターをやってた同級生と一緒に路上ライブをやるようになって、そこで知り合った人のライブを見に行った時に僕もライブをやることになって…

歌いはじめた時に、ギターをはじめた時に、ライブをはじめた時にそういえば意味なんてなかったよなあ。


歌っていると褒められることが多くて「これがあれば認めてもらえる」と思った。オリジナル曲を作ると元気が出たと言ってもらえて「喜んでくれたら嬉しいから作ろう」と思えた。

音楽をやっていない時にあった悔しいできごと。むなしかった時間。そういうものを音楽が不意に満たしてくれた。


どうして好きなのか。なんでやりたいのか。それができたから嫌になりそうな時もやめなかったんだろう。

たぶん、最初はなんでもなんにもないけど、やってみたら楽しくなって、周りの人や一見関係なさそうなできごとが少しずつそれを与えてくれるんだと思う。

いまは「音楽をやっていく意味」が僕の中にあふれている。生きることの一部なのだろう、もはや。

いいものをくれてありがとうという気持ちで、これからも歌ってつくって暮らしていきたい。

意味はみんながくれるのだ。



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後藤大
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