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話を聞いていないわけじゃない

文章で理解できることが口頭では理解できない。

「Aを上にあげて、Bを下におろして、Cをうしろに、Dを前に」と読めば簡単に理解できるのだけれど、例えば電話で言われると「Aを上にあげて、Bを」のところでもうだめなのだ。

Aの処理ができていないのにBなんかが出てきたら「何を上にあげるんだっけ?」とか「Aをどうするんだっけ?」となってしまう。


「XはどうしてYになったか説明して」と言われて説明しだすと「Zなのはわかってる、XがYになった理由を聞いているんだ」という風にZのことを聞かれていると勘違いしてイライラさせてしまうのだ。

そんなやりとりが続いていると「そもそもXってなんだっけ?」と頭の中がパンクして何も話せなくなる。

自分ではわかったつもりが違う風に捉えていてミスをしたり、いいわけをしてると思われてしまったりして、どんどん信用がなくなっていく。


だからできるだけ電話をしたくないのだけれど、最近はどうしても電話で理解しきらないといけない環境がひとつできてしまった。

連日自分なりに一生懸命やっているのに怒られることが続いて気持ちがまいってきている。


僕にとって会話は情報の洪水で、電話じゃなくても打ち上げで先輩に「もっとこうしたら」なんて言われている時も正直最初の方でもう理解できていなくて、返す言葉も矛盾しだして「人の話を聞かない」とか「いいわけ」と言われてしまう。

もう、正直、言い訳する前に何言われてるか分からなくなってるので、ラインでくださいという状態なのだ。


自分を環境に合わせるか、自分の合う環境に行くか、自分で環境を作るか、どれかしかない。

学びもあるだろうしなんとか合わせようとしていたけれど、やっぱり苦手なことを無理して怒られるよりも適した環境で大きく役立てる方がいい。

これから進めようとしている自分の音楽活動を絶対軌道に乗せて、この苦しみから脱出してやるぞと、苦しみをバネに変えるぞと思いながら今日も家に帰ってきました。

ひとつでも笑顔でいれる日が増える生き方を選びとっていきたい。


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後藤大
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