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ライブ活動を再開してみて。

シンガーソングライター、作詞作曲家の後藤大です。

ライブ活動を再開して、ありがたいことに少しずつお誘いを頂いています。そこで自分に対して、誘ってくれる方に対して、ファンやお客さんに対して、今感じていること、これから目標としていきたいことを書き残しておこうとキーボードを叩いています。


・音楽と音楽活動の違い

音楽活動で結果が出なければ音楽をやめるのか。そう問われた時の答えはNoです。音楽活動はできなくなっても音楽そのものは続けていくと思います。では音楽と音楽活動の違いはなにか。これからを進んでいくにあたってそこから書いていきます。


【音楽】
僕にとって曲を作ることは自己セラピーのようなものです。モヤモヤして上手くつかめない感情、思っているけど言えなくて抱え込んでしまっていること、それを曲として形にすることで救われる。嬉しかったことを思い返すことで優しい気持ちになれる。その喜びや楽しさが曲作りの根底にあります。

路上ライブを始めたころはまだ活動はしておらず、ひたすら好きな曲を歌いまくったりそこで出会った仲間と一緒にゆずやコブクロをハモったりしていました。

やがて活動として歌うようになってからも、バンドメンバーと一緒に音を鳴らしたり、ライブでお客さんと一体感を感じられる瞬間、好きな人や尊敬する人と同じイベントを作れた日は余計なことを忘れて心から笑えている自分がいました

活動の結果と音楽が楽しい気持ちは関係ありません。苦しくなるのはいつも結果ばかりに目が行って音で楽しむ気持ちを見失ってしまった時です。思いを形にすること、誰かと音を笑って鳴らすこと、それはずっとやめたくないと思っています。


【音楽活動】
活動の意味は「活気をもって、積極的に働くこと」です。積極的にやりたい仕事。やりがいを感じる仕事。それは音楽を楽しむこととは別のところにあります。

「違いによる傷」が僕の根っこにはあります。傷つくのが嫌で「みんなと同じに」と思うほど、誰かを「同じにしようと」するほど、違いは深く寂しさは強くなる一方でした。

しかしその傷を音楽にして歌ったら「ありがとう」と言ってくれる人がいました。孤独を抱える者同士だったからこそ、同じもので繋がることができた。「違うからこそ同じを分かち合えるのだ」と音楽に教えてもらったのです。

そうやって違ったまま笑ったり泣いたりし合えた時に「やっててよかった」と感じます。そんな瞬間を作れることを仕事、活動にしたい。音楽じゃなくてもいいけれど、それを教えてくれて、一番経験もあって、一番求めてもらえる音楽がいい。

だから音楽を通して活動を大きくしたい。長く続けたいと思っています。


・目標

【10人】
活動を大きく、長くしていくことは一人ではできません。というか一人ではそもそも活動になりません。

そこで後藤大のこれからのライブでの目標を「企画やワンマンをやるために、安定して10人以上がライブに来てくれるようになること」にしました。

ライブ活動をする者にとって、まずこの「10人」というラインでステージが大きく変わります。地区大会から県大会に行くようなイメージです。対戦相手や熱気、注目度も大きく変わってくるのです。

小さな会場ならイベントも打てるし、好きな人をイベントに呼ぶ時の決め手にもなります。逆に「このイベントに出たい!」と思った時の通行手形にもなりえます。そして資金的にも余裕ができてこだわれるポイントも増えます。

みんなでワクワクできるイベントを作るために、一緒に音を鳴らして楽しめる仲間を誘うために、10人というラインを超えていきたいです。


【コロナ禍でのライブ再開】
コロナウイルスの影響もやっと少し落ち着いてきた感じはありますが、まだまだライブハウスへは来れない方も多いし、この間にライブに来る習慣や熱がなくなってしまった人も少なくはないと思います。

そんな中ライブを再開してみて、やはり有観客でやるからには現地に来てくれる人がいないと始まらないことを強く思い知りました。しかし配信でしか見れない人にプレッシャーをかけるのも違う。まずできることは今ライブに通っている人に出会う機会を増やしていくことだと考えています。


【返せるもの】
その機会を増やしていくには、やはりライブに誘ってもらったり、イベントに入れてほしいとアピールしていく必要があります。だけど今の僕には具体的なプラスで返せるものがほとんどありません。

ここで10人呼べれば。そうなるために誘ってもらわなければいけない。卵が先か鶏が先かのループに陥ってずっと動けていませんでした。

でも好きの気持ちや僕の音楽への敬意で、数字で補えない部分を埋めてくれる人が僕の周りにはいました。その人達が今までの活動でも支えてくれていたし、今決定しているライブもそうやって決まりました。

活動歴が長くなって年齢も重ねてきて、ますます「気持ちでやらせてください」と言えなくなっている自分がいます。それでも恥もプライドも捨てて想いに頼っていくところからなのでしょう。


【みなさんへ】
後藤大の音楽や活動を好きでいてくれるみなさん、ライブ会場で一緒に音楽ができたら嬉しいです。まずは配信からでも、SNSにいいねをつけてくれるだけでも活動の支えになります。

関係者のみなさん、今の後藤大には動員や売上で返せるものが多くありません。現状打破に長くかかるかもしれませんが、そこを何らかの気持ちで埋めてくれる方がいればぜひ出会いの機会をいただければ嬉しいです。(もちろんできる限りの努力はする上で!)

自分自身の考えをまとめるためでもありますが、誰かのもとへも届くことも願って書いてみました。長い文章を読んでくれてありがとうございます。何かあればぜひご連絡ください!


後藤大




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後藤大
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