生きるために幸せを殺している

宿題だったらサボっても怒られるだけですむのになあ。

昨日からピアノの練習を始めて、高校生の頃みたいにひとつのものに夢中になりながらそんなことを思っていた。

右手だけ、左手だけなら弾けるのに同時にやるとうまくいかない。

しかも右がト音記号、左がヘ音記号で表記されていて同時に違う読み方の譜面を読み取らなければいけないのだ。

それでもなんとか１ページ目が形になりかけている。

あれをすれば、これがあれば幸せになれるんだろうか。悩み始めるとどんどん不安になっていくけど、ピアノが1ページ弾けるようになっただけでこんなに満たされたりもする。

明日も仕事に行かないと。プレッシャーでやだな。生活するために稼がなきゃ。この先うまくやっていけるだろうか。

いつからだろう、何か楽しいことをやっていてもふとそんな雑念が入ってくるようになったのは。

楽しむために生きているはずなのに、生きるために幸せを殺している気がする。

「大人になると…」

そんなセリフを疲れた顔で言いたくはない。

だってピアノが弾けるだけでこんなに嬉しいのだ。

嫌なことが入ってくる時間を少しでも減らせる人生にしたいじゃないか。

ずっとピアノ弾いてる。
高校生に戻った気分。

時間が作れるとこういうことがたくさんできる。

これが仕事のクオリティーを上げてくれれば音楽でもっと時間が作れる。

「嫌なことを仕事にしなきゃいけない」空気に負けないようにやっていきたい。

こんなに夢中になれるものが散らばってるから。

— 後藤大 / ごとだい 😬 (@gotodai0926) June 20, 2019