店頭で「いらっしゃいませ」を言わない理由
1.結論
良い事がないためです。
●「いらっしゃいませ」と言うとお客様が逃げる
●店頭に立っている時間、「いらっしゃいませ」と言っている時間が無駄
2.「いらっしゃいませ」と言うとお客様が逃げる
●お客様より「店の前に立って、声を出せ、やる気ないのか?」と何度か言われた事があります。
やる気は分からないですが、毎日12~16時間ぐらい働いています。
コロナ感染拡大前に2ヶ月に1度、お店が潰れて入れ替わると言われた(大阪市北区)天神橋筋三丁目商店街で五島つばき商店は4年目を迎えております。
●天神橋筋三丁目商店街振興組合の方も同様意見を頂きました。
体験してもらうのが一番早いので、実際にやってもらいました。
店の前で「いらっしゃいませ」と言うと、お客様が逃げて行く事が分かってくれました。
他のお店の取り組みとして、店員さんに声をかけられたくないサインとして「買い物カゴ」の色を変える工夫があります。
これらより、お客様は基本的に声をかけてほしくないと想定します。
お客様から声がかかった時、滞在時間が1分以上の時は素早く対応して、後は静かに待機です。
●滞在時間が1分以下のお客様
店頭に「足を止めて」値段と商品を見て、周りのスーパーと比較している「品定め」している場合が多いです。
「品定め」している、最中に「いらっしゃいませ」と言うと、当然、逃げて行きます。
何秒か、何十秒か「品定め」終えて、周りのスーパーも回った結果、もう一度、五島つばき商店に戻って来て頂ける可能性があります。
「いらっしゃいませ」と言うと、お客様になって頂ける可能性を潰す事につながる場合があります。
大事なのは通行人からお客様になってもらう事です。
「足を止めて」もらうためにはまた別記事で書きます。
3.店頭に立っている時間、「いらっしゃいませ」と言っている時間が無駄
コロナ禍でも天神橋筋商店街三丁目の通行人1万人/日ぐらいと言われております。
通行人以外に訴求するために、認知度を高める事に時間を使います。
1つでもnote、Facebook、Instagram、Twitter、YouTubeなどSNS投稿します。
売上に直結しなくても、直接ご来店頂けるお客様を増やすための努力です。
その他、仕入れ、振込み、打ち合わせ、掃除、在庫管理、助成金・補助金の申請、経理、ゲーム開発、ネットのチラシ確認、競合他社の調査、世間の動向を見るなど時間はいくらあっても足りません。
これらを後回しにできるぐらい、売上が立つなら、店の前に立ち「いらっしゃいませ」と言います。
4.「いらっしゃいませ」はお店の調子を出しているかも知れません
天神橋筋商店街で約800店あると言われております。
●人気のお店は「いらっしゃいませ」と言わなくても、行列ができ、それを見た通行人が「足を止めて」、人が人を呼ぶ状態になっております。
●反対に人気のないお店は「いらっしゃいませ」を大声で連呼します。「やる事がなく、暇で、売上がないから、苦しい」に聞こえてきます。その度に(物理的ではなく、精神的に)耳が痛いです。
●人気のないお店で「いらっしゃいませ」を言わないのは、A.お店と住居が一緒の所、B.家族が従業員、C.年金もらっていますの3拍子揃っているとコロナ禍関係なしで、潰れることがまずありません。
3拍子の話は下記にしております。
商売なので、努力が報われるとは限りませんが、努力を出す場所、方向を間違えると無駄に終わります。