長崎県が五島南高校の奨学金を出してくれたから、今の私がある。いつか、何らかの形で恩返しをする。
2021年12月末頃、大阪市北区天神橋筋商店街3丁目にある五島つばき商店で営業をしていると、店の前で声をかけられました。
お客様「財布を拾ったから警察に届けといて。」
私「分かりました。」
財布はチャック布地で、落とした時に音が鳴らないだと思いました。
閉店後、南森町駅すぐ近くの交番に財布届けました。
警察の方が財布の中の金額を数えたり、何枚か入っていたカードを調べてました。並行して、私の住所、電話番号などを記入しました。
警察の方「お金があったので、拾得者で申請しますか?」
私「いらないです。」
警察の方「カードから本人が分かると思います。ご協力ありがとうございます!」
私「宜しくお願い致します。」
交番を出て、帰宅しました。
それから、年が明けて2022年1月14日に携帯電話が鳴り、電話に出ると若い女性の声で、財布のお礼ですと言われました。
財布は無事に持ち主に戻ったと分かり、良かったです。
若い女性の方「天神橋筋商店街3丁目の近くで働いています。近所のなので、直接お礼に言いに行きたいのですが、怖い人だと嫌ので、電話しました。」
私「(怖い人・・・)はい、こちらは気にしなくて大丈夫です。良かったですね。」
財布拾った=優しい人
ではありません。
元プロ野球選手、監督の野村 克也氏の
「君は自己評価のなかで生きているのか、それとも他者からの評価のなかで生きているのか?」
コレです。
散々、他人にこの言葉をぶつけて、自分が言われるのは嫌は筋が通らないです。
財布拾った=怖い人
も抵抗がありませんでした。
2018年1月に五島つばき商店を開店した時、店内が寒すぎて、耳がしもやけになりました。朝起きる時に枕にかさぶたがついて、耳から血を流しながら営業していました。
お客様には一切関係ない話です。問われるのは「安くて良い物を提供」と思っております。
翌日、2021年1月15日
五島つばき商店に若い女性の方にご来店頂けました。
若い女性の方「ヒラタ マサルさんはいますか?」
私「私です。」
若い女性の方「財布を拾ってくれてありがとうございます。」
私「あ~電話の方でしたか。」
若い女性の方「眼科のカードはとても大事で助かりました。」
私「良かったですね。コロナで厳しい中、1個ぐらい良い事がないと。
財布は落とした時に音がでる様に鈴をあげます。」
若い女性の方「ありがとうございます。ヒラタさんは五島出身ですか?」
私「いいえ、大阪です。母が五島出身です。」
若い女性の方「私は壱岐出身です。」
私「えーっ!、そうでしたか~。」
若い女性の方「また来ます。」
私「ご無理なく、気を使って、何か買うとかもいらないですよ。」
壱岐出身の若い女性の方が退店されました。
五島つばき商店の原点
五島出身の母「長崎県が五島南高校の奨学金を出してくれたから、今の私がある。いつか、何らかの形で恩返しをする。」
壱岐も長崎県です。
日々の行動が問われると再認しました。