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不登校児の議論

不登校の課題が近年増えている。つくば市は不登校を受け入れるフリースクールに令和3年度予算では、一つの事業所に補助予算を付けて議会でも可決された。一つの実証と言える案件だろう。フリースクールに予算つけてどのような効果があるのか?我々議会は、慎重に検証をしなければならない。

学校生活は団体生活を学ぶところだ。小学校も中学校も義務教育として、子供の成長の過程で、団体生活を学ぶことで、社会人となって大人の社会に適応できる人間を育てなければならない。しかしながら実際に不登校に悩む児童に対して、どのようなに手を差し伸べるべきか?教育行政がいかに対応できるのか?非常に難しい課題だ。

昨年度の議論の中にも、「一つのフリースクールに補助を与えるのは、不公平だ」との意見も出された。確か当時は、つくば市内のフリースクールは11あったので、その11事業所にすべて補助を与えることが公平だとの意見だ。

補助金を与えることが元来公平なのか?どうか?慎重に考える必要がある。

私は個人的な意見では、フリースクールにすべて補助金を与えることは、極めて慎重派だ。フリースクールに補助を与えて、不登校児が果たして減っていくのだろうか?逆に益々、学校に行かなくなる子どもが増えては元も子の無いとも思う。逆に、フリースクールの方も、本来、補助金をあてに運営をしているのだろうか?フリースクールの運営側の目的と、補助金を与えることが、必ずしも一致しているとは思わないからだ。

また、不登校児の数に平等に補助を与えるべきとの議論もあった。これも極めて慎重にならなければならないだろう。

不登校児が年間に400名近くいるとして、400名にすべて補助金を与えれば平等なのか?その子供たちの不登校が治ることなのか?

通常に真面目に学校に通っている子供たちは「義務教育よりは、いつでもいけるフリースクールにいきます」と言って、義務教育をおろそかになる現象は避けなければならないだろう。教育行政を考えるならば、平等とは公平とは何なのか?通常に学校に行っている子供たちにすべてを対象に考えなければならない。不登校児すべてに補助を与えることが平等ではないはずだ。公平ではないはずだ。

公平と平等を計るには、通常に学校に通学している生徒も、不登校の生徒も、総じて何が公平で平等であるか?この観点に立っての議論は必要だろう。また一方で時代の変化に応じての教え方の多様化も模索することも重要だと。

3月議会でも不登校児の議論は出てくるだろう。なかなか深く重たい議論であることは間違いない。

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