DEATH TAKES A HOLIDAYの観劇記録

お久しぶりです。ゴトーです。
秋めいてきたかと思ったら、急に秋をひったくられたような気温の変化で、体調を崩しています。
皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
さて、今回noteを更新したのは、タイトルにあるミュージカルを見に行ってきたというのを書きたかったからなのです。
ただ見に行って、「あぁー、楽しかったなー」と思うくらいならわざわざ更新せずにXで感想をポストして終わるんですが…。
あまりにも良すぎて、東京公演ののち、大阪公演のチケットもとったくらいなので、その感想やらなんやらを書かせてください。

そもそも…

今回、このミュージカルを見に行こうと思ったきっかけなのですが、ここ2年くらいでWEST.にハマりまして、ファンクラブにまではいったのです。
これまで、SUPER EIGHTを推してきているのでどんなグループなのかはよく知っていると思っていたのですが、自分が知っていたのはほんの上辺だけで、YouTubeを見てドはまり。
10年前のSUPER EIGHTを見ているようで、本当に毎日が楽しいです。
まぁ、その話はほどほどにして。
ある朝スマホに、ミュージカルやりまっせーとのメールがあり、ティザーを見てみたら、なんか面白そう
でも、ファンクラブで申し込むと必ずS席やし、そこまでガチじゃないというか…。と迷った結果、プレイガイドでA席を取ることに。
個人的初日は、東急シアターオーブでの公演でした。

東京公演

パンフレット買って、キーホルダーも買って、わくわくしながら座席へ…
3階席でしたが、かなりの傾斜があり前の人の頭がかぶらず、とても見やすかった!
公演が始まる前にはちゃんとパンフレットを読んで、時代背景の理解を。
今作のあらすじは…

これは、人類が史上未曾有の“死”に取り憑かれた第一次世界大戦の悪夢から覚め、
“狂乱の”1920年代が始まって間も無い頃の物語……

深夜、イタリア北部の山道を“飛ばして”走る一台の車があった。
乗っているのはランベルティ公爵一家。一人娘グラツィアの婚約をヴェニスで祝った帰りなのだ。
だが一家を乗せた車を悲劇が襲う。
突如現れた“闇”にハンドルを取られた車がスピンし、
グラツィアは夜の闇へと投げ出されてしまうのだった……!

……大事故に遭ったにもかかわらず、まるで何事も無かったかのようにグラツィアは無事だった。
彼女の無事に安堵する一同。
しかしグラツィアは、自身に“何かが”起こったと感じていた。

同じ夜遅く、死神がランベルティ公爵の元を訪ねる。
一人孤独に、死せる魂を“あちら側”へと導き続ける事に疲れ果てた死神は、
二日間の休暇を公爵一家と共に過ごす事にしたのだが……!

DEATH TAKES A HOLIDAY 公式サイト
https://www.umegei.com/deathtakesaholiday/

というあらすじで。
主演の、死神・サーキ王子役の小瀧望をメインで見に行ったのですが、彼を彼だと認識しながら見るのではなく、どこからどう見ても死神で、どこからどう見てのサーキ王子なんです。彼の演技力に脱帽。
初めて見るから、どんな内容で、だれがどうでとか、心情と視線の移り変わりを見ていました。
死神でありサーキ王子でもある彼は、生身の人と接するときにはどこか不自然な方向を向いていたけど、死神として接するときには相手の目を見て逃がさないような視線。
これを演じ分けできるのが本当にすごいと思う。
「人間」とはどういうものなのかがわからない死神。
サーキ王子として接した人達から「愛」や「悲しみ」を知るんですが、東京公演の1幕の途中で集中力が切れちゃってそんなに深読みできず…。
2幕のクライマックスでは「これを演じきった小瀧、すげぇ!!」とか、「宝塚やったひと、マジで歌うま!!」とか、作品としての良さを感想とするのではなく、「演者すげぇ」になるのがもったいなかった…。
それでも「もう1回見たい!」って思ったのは、木野花さん演じるエヴァンジェリーナが「えぇ!だってあの人は死神でしょ?」と、さも「早くから気づいてましたわよ」というようなセリフが2幕の終盤にあって、気になって気になって!一体、いつから気づいていたのかと!そして、なぜ双眼鏡を忘れたのかと!!(これが1番痛かった…)
リベンジ!!大阪!!!

大阪公演

観劇日前日に観劇した母と感想の交流をしまして…。
執事役の宮下雄也さんの目の下のクマがどんどん濃くなってるとの話を聞いて「嘘やろ??」と。1幕は双眼鏡なしで見てましたので、そこまで気づけず…。またまた見たいものが増えました。
いざ、当日…。
夏のボーナスで買ったえぇ双眼鏡の準備を済ませ、開演待ち…。
結末を知ってから見ると、どのセリフも最後につながっていて、どんな出来事も死神のしたことにつながっていて、場面の合間合間で納得の声を漏らしてしまうほど。
サーキ王子は、「愛」とか「かなしみ」とか全くわからなかったけど、グラツィアと過ごす時間が長くなればなるほどそれらを知り、「もっとこの姿でいたい」と思うんですね。
もう、感情移入しまくりで、「もっとこのままでいさせてあげたい」とか、「でもグラツィアとずっと一緒でい続けるのも難しい話で…」とか、一緒に葛藤していました。
最後の場面で、死神なのに「神よ、どうか1時間、いや、1分でも長く生きさせてくれ!」って願うシーンがあるんですが、死神なのに対の関係にある神に願うってよっぽどやし、人間らしくなったことの表れでもあるのだろうか、なんて思ったり。
1回目に見た時よりも感じ取り方が全然違っていて、一番最後の曲で泣きそうになってしまいました。
周りの人も当事者の二人も、みんなが幸せになれるのなら、この選択でよかったんじゃないかって…。
個人的に、1幕の初めで歌われていた曲で「だれかがいた」という歌詞で歌われていたのが、最後の場面では「あなたがいた」変わっていたのがかなり胸アツ。「どこかで見たことがあると思っていたのがあなたでした」ってのがロマンチックすぎて感涙。

まとめ

DEATH TAKES A HOLIDAY、めちゃくちゃよかった。
キャストの皆さんも内容も良かった。
自分がグラツィアだったらどうするかを帰り道に考えてみた。真剣に。
かなり様子見をするだろうけど、きっと、グラツィアと同じように永遠に一緒にいたいって言って、死神と一緒になるなぁなんて考えてました。
あの時、死ぬはずだった自分を見逃してくれて、たまたま自分の家に来客として2日間滞在すること、2日間一緒に過ごして分かったこととか、そういうのが重なれば、絶対に嫌いになんてなれないし、「あの時助けてくれた人!(死神)」って気づいたのなら、なおさら運命を信じてしまうよなぁとか思ったり。
幸せのかたちってさまざまなんだなぁ…

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