【金利入門#1】まず金利って?
「金利って、わかりそうで、よくわからない」。そんな方、多いのではないでしょうか。それでいて、ニュースでは「FRBが異例の利上げ」「金利差で円安」「金利上昇で株安」と金利の話が相次ぎます。あいまいなまま聞き流していると、頭の整理が追い付かなくなります。
というわけで、「金利入門」の連載を始めます。誰にでもわかるように、でもいま抑えておくべきポイントをしっかりつかめる説明します。週1-2回のペースで少し長めに書いていこうかと思っています。この解説を読めば、金利の入ったニュースがスッキリ頭に入ってくるというのが目標です。
#2以降はまだ書いていません。「わかりやすい」「ここが難しい」「●●も教えて」など、フィードバックをみながら、解説をつくりあげていきます。ぜひコメントもお寄せください。
「金利=経済の体温」
1年間100万円を借りるなら、1万円の利子が必要。このときの1%が金利です。では、「2%でもいい」「3%でもいい」という人や会社が増えてきたらどうなりますか。おカネを貸す人は金利が高い方がオトクなので、世の中の金利は上がります。
では、高い金利でもおカネを借りたいというのはどういう状況でしょうか。それだけ、おカネを使いたい事情があるということです。たとえば、個人なら「家を買いたい」、会社なら「もっと事業を大きくしたい」など。つまり、経済が活発な時ほど、おカネを欲しがる人が増え、金利は上がりやすくなります。だから、金利は「経済の体温」とも呼ばれます。
ここで「あれ?」と思うかもしれません。「経済が活発→金利上昇」のはずなのに、最近のアメリカの話題は「金利上昇→景気悪化」ではないかと。このあたりが金利と景気の関係のおもしろいところです。わかりやすく一目でまとめたのが下記のフローチャートです。
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