料亭『小六庵』 〜春のお料理づくし〜
今回は石川県小松市にある料亭『小六庵』。地元の仕事での寄り合いや接待などで昔から使われる、この地域屈指のお店です。伝統ある建物、中庭など風流を感じさせますが、昨今はその一部をワーケーション用の部屋に改装するなど伝統を保ちながらも時代の変化にも柔軟に対応しているようです。
一品目:蛍イカとわかめの石焼
このお店では序盤にお料理として熱した石をつかって旬の素材に焦げをつけて頂く一品がよく出てきます。今日は蛍イカ。富山から取り寄せた物でしょうか。沖漬けは生のまま食べて冷酒でグイッと頂くのももちろんですが、熱い石におくことで程よく焦げ目がついた苦味と一気に漂う磯の香りがいやがおうでも食欲をそそります。器もすごく素敵です。
二品目:茶碗蒸し冷製ジュレ、春の山菜お浸し
春とは言えまだ外は寒い日でしたが、部屋を少し暖房で温めた中で、しっかりとったお出汁の茶碗蒸しを冷製にしてジュレをとともに頂きました。桜もお皿にそえてありました。
三品目:御造り
九谷焼の器の上にもられた彩り豊かな北陸の海の幸の御造り。赤貝と思われる貝のコリコリとした食感が美味。鰤、イカ、ヒラメ、マグロと一つひとつ味わいながら否が応でもでもお酒が進みます。一緒に楽しんだお酒は小松自慢の銘酒 神泉 大吟醸。
四品目: 若竹煮と昆布巻
春の定番の筍。薄味で素材を生かしたお料理でした。昆布巻は写真ではかくれてしまいました。
五品目:わかさぎのてんぷら
わかさぎと蕗のとうを天ぷらで。こちらも春の素材の特徴と自分でお見込んでいますが、少し苦味が利いた一品でした。
六品目:米沢牛の台焼
石川なんだから能登牛じゃないんか?と、女将に若干ツッコミををいれながらも、程よい甘みと旨みの柔らかいお肉でした。
七品目:思い出せない 季節の一皿
記憶としては里芋とキノコを丁寧な出汁の餡で和えた品でした。
八品目:ごはんものと香の物
海苔と出汁の中に小さな焼きおにぎりを入れたようなイメージでした。もう、お腹一杯です。
九品目:デザート
シャーベットといちご。
美味しゅうございました。“作品”でした。
お店の様子
格調の高い立派な雰囲気でじた。