プリナップ契約(婚前契約、結婚契約)
あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、日本でも芸能人やセレブの間で少し普及していますよね。海外ではかなり普及している契約書です。
ま、契約書を書くまでも無く、結婚は契約そのもので、民法による硬い縛りがあるのですが。
「婚前契約書」とは、夫婦間のトラブルを少しでも軽減して円満な結婚生活を送っていくことを目的としたものです。契約内容は人によってさまざまですので、当事者同士で話し合い納得できる内容にします。
例えば
① 仕事のこと
② 家事のこと
③ 育児のこと
④ 家計のこと
⑤ 財産のこと
など、いろいろありますが、共同で生活しえいくうえでルールを決めてルールを破ったときはどうするかなどを決めておきます。あまり相手を束縛してしまう内容より要望的な感じのほうがいいかもしれませんね。
ただし、注意が必要です。それは、
・公序良俗に反する内容
・相手の相続分を害する内容
・第三者の権利を害する内容
・片方が相手の合意なしで決めた内容
は無効になります。あと、婚姻前に決めておくことが大事です。なぜかと言いますと
民法754条(夫婦間の契約の取消権)「夫婦間でした契約は、婚姻中、いつでも、夫婦の一方からこれを取り消すことができる。ただし、第三者の権利を侵害することはできない。」
という条文があります。結婚してからいくら約束事を決めても、どちらか一方がいつでも取り消せます。ですので、結婚してから契約書を作成しても遅いということです。