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Spotifyで自分史的なプレイリストを

コロナ禍以前、友人たちと「俺と言う時代」というイベントをやっていた。僕のホームページに同じタイトルで今に連なる自分の音楽遍歴を物心ついた中学生時代から書いているのだが、それを実際にレコードを掛けながら、喋っちゃうと言うものだった。

僕は以前、このnoteに「レコード徒然物語」と題して、レコードこそが最終目的地だった頃のことを書いたくらい、サブスクに関してはかなり奥手だったが、Spotifyプレミアムを始めてからと言うもの、その面白さと便利さにすっかりハマってしまった。

勿論、「モノ」で持っていたいものがあれば買っているし、所有しているレコードやCD、さらにカセットなど、その時々の気分で再生してもいるが、自分の「所有物」ではないとはいえ、目の前に巨大な常に更新されている音楽図書館が現れたみたいな、大きな気分を味わっている。

そこで、本題だが、プレイリスト機能を使って、自分なりの選曲をしてみると、これがさらに楽しい。昔、友人にあげるカセットテープを編集しているのに近いが、一旦組んでしまったプレイリストであっても、順番を入れ替えたり、場合によってはこっちの方がいい、と曲を入れ替えることもできるから真剣勝負にはならないが、反面、自由な気持ちで遊べるのだ。

そんなわけで、ふと思い立ち、冒頭に書いた自分史的なプレイリストを作ってみた。こんな感じだ。
・僕の洋楽事始め
・僕のアフター・ザ・ビートルズ
・僕のパンクロック前
・僕のパンクロック
・・・
タイトルはベタでダサいが、自分史だからいいのだ。選曲をしていくとあれもこれも、となってしまうから、30分くらい、まぁ40分を超えることはないようにしよう、と言うルールを作った。LPサイズってわけだ。

ホームページと重複してしまうからあまり書かないが、最初の「僕の洋楽事始め」は僕が「洋楽」を意識し始めた頃の選曲となっている。西暦でいえば1970年と言うことになる。高校入学祝いに買ってもらったSONYの「黒いイレブン」で、ざっくり言えば、「歌謡曲とは違う洋楽の世界」に入って行ったのである。

その頃はシングルヒット中心に聴いていたが、ステレオを持ってないから盤を持っていないのがほとんどなのだが、記憶の脳内ジュークボックスではかなり鮮明に再生できる。それをこうしてプレイリストに落とし込んでいくわけだ。一巻のつもりが三巻になった。さらに、ちょうどビートルズが解散したタイミングで、僕は俗に言う「アフター・ザ・ビートルズ世代」なのだが、ビートルズ解散後に発表されたソロ・ナンバーは「洋楽事始め」とは別枠で組んでみた。

僕にとってこの後の大きな出来事はパンクロックの出現になるのだが、ビートルズからチャック・ベリー、そしてストーンズからブルースへとますますロックンロール・ミュージックにのめり込んでいった僕にとって、パンクロック出現までの間、ニュー・ミュージック・マガジンの輸入盤紹介で、ロックンロール色の濃いバンドが載っていると、レコードを探して手に入れたものだった。

こんな調子で、この週末はプレイリスト作りに没頭したが、80年代中頃以降はこれといったフォーカスはなく、次に来るのはブリット・ポップの一群で、今の所、ブーム的なものはそれ以降、僕の中では現れていない。

ちなみに洋楽以前の歌謡曲で好きだったものを編集してみようとしたら、案外、配信に出ていないね。スパイダースもないし、「白い珊瑚礁」なんかもない。洋楽に目覚めた頃に並行して聴いていたバンドでもキャロルやファニー・カンパニー、レモンドッグらはないし、モップスで言えば「たどりついたらいつも雨降り」とか「月光仮面」などもないんだな、これが・・・。

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