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2024立秋日記

二週間連続六連勤のせいで、この前後を含め、オリンピックの日本バスケの試合を腰を据えて観た、という記憶以外の、主に感情に関する記憶は失われている。職場の人以外に会わず淡々と仕事だけしているとこうなってしまうのだと思う。

ともかく、文学フリマの無料配布のアイデアが降ってきた。

さて明日から夏季休暇、という土曜出勤日は、早く帰っていいよということで職場を追い出され、炎天下に放り出された。「休日前日の仕事終わりにそのまま映画館に入れば一足早く休日感に突入できるハック」を久しぶりにやりたかったので、時間までカフェで暇を潰したり、日が傾いてくると歩いて移動したりした。風が強く、なんとなく秋の気配がする。夏らしいことを何一つせず、仕事だけで夏が通りすぎていってしまうのかと寂しく思う。

仕事の調べものをしていてたまたまラヂオ塔というのを知った。市内にも残されており、近くを通ったので写真に収めておいた。

今年は映画館から足が遠のいていて、今なに上映してるんだろう、とちょっとでも思うたびに心に蓋がしたような感じで、具体的に日取りを計画することはなかった。友人たちにも会わずに仕事にのめり込み、去年の自分とは比較にならないくらいの本を(しかもお堅い学術書を)読み漁るいっぽうで、大切にできなかった人のことが過った。気弱になるのは秋だからか。

これくらい内省的なほうが制作やワークアウトには向いている。自身が研ぎ澄まされていっているのがわかる。客観的にみて寂しい暮らしだと思いはするけれど、自分自身は寂しいという感じはない。もしかしたら自分には(コロナ禍を経てさえ)寂しくない時期というのが長すぎたのかもしれなかった。大学を卒業してから、新卒で働きはじめたごく初期以降は交友関係が圧倒的に広がるいっぽうだったし、それに後押しされる形で自分自身のやりたい創作を見つけ、外に発信することでもまた人と関わり、今に至るまで飽きることがなかったからだ。誰にも影響されず山に閉じ籠り自律的に創作をしてみたい(そうすることでどんなものが生まれるだろう?)という漠然とした思いというか、そういう種類のも常にある。
映画は悪くなかった。映画終わりに一杯やろうという気にもなった。なにしろ明日から夏休みなのだ。

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京都での気ままな暮らしを綴っています。日記ですが、毎日書けないので二十四節気ごと、つまり約15日ごとにつけています。それで「二十四節記」と…

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