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回文集「くるくる・えぶりでい」2/3
毎年2月3日は「節分」です(ことしは昨日でしたが)。「季節を分ける」という意味で、「立春、立夏、立秋、立冬の前日」のことを言いますが、現在では春の節分だけが行われています。季節の変り目には邪気が生じると考えられ、それを追い払うための行事が、豆撒きなのです。それでは回文を。
嫁、撒いたか。
旦那向かって「外へ!」とぞ。
手、掴む。難だ。
硬い豆よ。
[よめ まいたか だんなむかって そとへ とぞ て つかむ なんだ かたいまめよ]
どうやら、夫婦喧嘩の豆撒きのようですね。追い払われる鬼の役が、ご主人のようで。豆撒きに大豆が用いられるのは、五穀のひとつで穀霊が宿るとされており、粒も大きいので邪気を祓うのに適しているからだそうですよ。