見出し画像

【おすすめドリップポット】 珈琲考具 ドリップツーポットPro

コーヒーをハンドドリップで淹れる時、必須の道具といえばドリッパーですが、同時に大事なのがドリップポッドではないでしょうか。
確かにやかんで注ぐこともできますが、そこはやはりこだわりを持ちたいところですし、お湯の注ぎ方で味も大きく変わります。

私もいくつかドリップポッドは試したり使ってきましたが、自分の好きな淹れ方に合うかどうかは使ってみないと分からないです。
今回は私自身も愛用しているドリップポッドをご紹介したいと思います。

今回ご紹介するのは、珈琲考具さんの『ドリップツーポットPro』です。

一回に約500ccのお湯を注ぐことができる小型のドリップポットで、円錐形のデザインに細いハンドルと極細でS字形の注ぎ口がついたシンプルでおしゃれなデザインです。


材質は本体・ハンドルは18-8ステンレス、底は21-0ステンレスでかなり薄く作られており重量感はとても軽いです。(重量:325g)

直火とIH対応ですが私はIHでしか使用したことはありません。IHでは沸騰させてもハンドルが熱くなることはありませんが直火ではおそらくかなり熱くなるのではないかと思います。

本体のステンレスは艶消しで落ち着いた印象ですが水染み跡が残りやすいので、使用後や洗浄後はしっかりと拭いたほうがいいです。



タイトルの通り、このポットはじっくりと淹れる方にオススメです。
ドリッパーでいえば円錐形ドリッパーでKONO式やハリオのV60など注湯の速度をコントロールし、時間をかけて注ぐ淹れ方に向いています。
KONO式の淹れ方のように点滴投湯をしたり、狙ったところに注湯する淹れ方をされる方におすすめです。

逆にメリタなどの台形ドリッパーや円錐形でもハリオのMUGENのように速く注湯する淹れ方、一度に大人数分を淹れる大きなドリッパーには注湯が追いつかないため不向きと言えます。


その理由は極細(内径4mm)の注ぎ口ですが、100ml注湯するのに最大限傾けて注いで約17秒かかります。
多量のお湯も投湯できない訳ではありませんが抽出時間との兼ね合いが難しくなりますので、ドリッパーによっては中〜細挽きの場合、雑味も出やすくなると思います。


注ぎ口は湯量のコントロールがしやすいのと、もともと細く少量なので一度に出過ぎて困ることはありません。また、真下に湯が落ちるためドリッパーの縁近くまで投湯する事がとても行いやすいです。

ただ、難点もあり、注ぎ口がS字形状のため表面張力によって湯がポットの中に戻ろうとする力も強く働きます。
おかげでお湯が滴ってこぼれることはないのですが、点滴投湯をする際にはお湯が出たり引っ込んだりする感じになりやすいため慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。

また、ハンドルも垂直の部分がなく後方に伸びる形で棒状についているため、ユキワやカリタのポットのように横からハンドルを握るような持ち方はやりにくいです。

私はハンドルを横から握りやすくするためにハンドルを少し下向きに曲げました。
しかし、確かにハンドルは下向きに傾いたのですが、ハンドル自体が曲がるのではなく本体との取り付け部分が内側に凹む形でハンドルの傾きが変わりました。
個人的には使いやすくなり使用上の問題もありませんが、ハンドルの傾きを変えたい方は注意して下さい。

ハンドルの角度を変えようと曲げたら
取り付け部分が凹みました


このポットとしては手の使い方での点滴投湯を積極的に行うというよりは、注ぎ口を細くS字にする事で湯量を絞って少しずつ注ぐことを行いやすくしているのではないかと思います。

長々と書きましたが道具の特性も分かり気に入って使っています。
コーヒーをじっくりと淹れて楽しむ方にはおすすめのポットですのでぜひお試しください。
最後までお読みいただきありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!