若者サポートステーションの実態を語る!無職を支援する施設なのか

私が若者サポートステーションを紹介されたきっかけは、精神科医の紹介でした。

当時、27歳だった私は社交不安障害に苦しみ、就職しても、無能な働きしかできないため、短期離職に追い込まれていました。

それなのに、そのときの精神科医の判断は、負担の少ない軽作業で週1~2回は働けると見なしていたのです。

いくら労働できるといっても、職場の人間が納得のいく働きができていなければ、どうにもなりません。

ところが、私が就職活動をしていないことを親から相談された精神科医は、荒療治にでます。

若者サポートステーションという、厚生労働省が設立した専門的な施設で、私を訓練させようとしたのです。

家族と相談員が面談に行ったとき、私はあまりのり気ではありませんでした。

相談員には、家庭の状態や、私の病歴を聞かれました。

私が家庭内で喧嘩がたえない状況だというと、相談員が怒った口調で、父親をといつめていました。

父親が汗をかきながら、必死で言い訳しながらごまかそうとしています。

ただ、私に集中的に質問されたとき、なぜか、汗が大量に出てきました。

汗を必死にぬぐいながら、会話しているのですが、汗が止まりません。

そこで、面談は打ち切りになりました。

その後、相談員とマンツーマンになって、自分がしたい訓練を選ぶことになります。

私は、料理やレジャーがとても苦手だったので、チラシ入れの軽作業や、パソコン教室の訓練を選びました。

ただ、月1の面談にて、緊張による汗をかいている状態では、就職の面接で困るだろうと言われました。

面接の影響があまりない日雇い労働はどうかと、私から提案をしましたが、住んでいる地域が地方のため、日雇い労働ができる環境ではありません。

そこで、面談をするたびに汗まみれになる私を見て、相談員がおてあげの状態になりました。

本来、そういったことを専門家の立場で考えてくれるのが、若者サポートステーションの役目なのに、分からないで終わっていいのでしょうか?

結局、私の方から妥協して、障害者雇用やA型作業所で働くのはどうかと言い出しました。

その言葉に、相談員がメモをとりながら、納得してしまいます。

どうやら、この相談員は、非正規労働者であるらしいのです。

これでは、質が落ちるのは仕方がないと思いました。

ただし、このときの私は、障害者手帳を持っていません。

そのときは、HSPなどの社交不安障害は、神経症とみなされるため、これだけでは障害者として認められにくかったのです。

精神科医のことも怖かったので、私の方から、詳しい病状を話したことが一度もありませんでした。

その後、しっかり病状を話して、追加で統合失調症と診断されて、障害者手帳を取得します。

そして、スムーズにA型作業所に入所して、若者サポートステーションとはおさらばしました。

若者サポートステーションについて、『アル活』という就職活動があります。

これは、正社員を目指すには、ハードルが高いので、アルバイトで就職してみようという活動です。

ただ、現状は、貧困にあえぐ非正規労働者を増やしているわけではないか、という反論も見かけます。

さらに、若者サポートステーションで支援の対象にしているのは、健康な15歳~39歳の若者です。

なので、精神科医が不健康な障害者を紹介する時点で、ずれているように感じます。

以上、若者サポートステーションの実態について語ってみました。

無職を支援する施設なのですが、安定していて給料の多い仕事を紹介するところではありません。

現実的な対応をするだけの訓練施設だと思います。

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