力士のような巨漢男性に持ち上げられたときの対抗策 張り手フルスイング
街を出歩くと、中には、喧嘩腰の酔っぱらいや、肩が少しあたるだけでイチャモンをつけてくる不良などがいます。
これは、人口の密集した都市部在住で、夜中になるほど、危険に巻き込まれるリスクが高くなっていきます。
そのとき、極まれにに、力士のような巨漢男性に暴力をふるわれることがあります。
このような体が大きく超重量級の人間から、逃げる分にはたやすいですが、イザ闘争せざるを得ない場面になると、かなり厄介です。
軽い打撃はなかなか通りませんし、投げ技を行うのにもひと苦労です。
関節技も、敵の幅が大きいため、大回りで決めなければなりません。
寝技になったら、こっちが潰されそうになるでしょう。
こうして、全く、攻撃が通用しない状況になり、相手が調子に乗りだしました。
軽量級の男性被害者を持ち上げてきたのです。
反抗しようにも、ハ●クのような図太い腕力の前に抗うことができません。
格闘技の階級に、重量が関係しているのは、このような経緯もあります。
足も地面から離れ、軸足のバネも使えなくなりました。
では、ここから、どうピンチをきりぬけるのか、検証していきましょう。
図1
図1のように、小柄な護身者は、巨漢男に全身をつかまれました。
ここから、反撃の糸口を探っていきます。
護身者が使えるのは、腰と両腕、そして、頭です。
そして、比較的、丈夫で硬い打撃部位として、肘と拳があります。
しかし、お腹は脂肪がクッションのように吸収してしまうので、攻撃するのに適していません。
急所でなんとかなるにしても、足の蹴り上げも使えず、間合いも近すぎます。
ただ、頭部に拳や肘をあてると、骨折の危険があるため、使えません。
ここでは、張り手のような掌打で耳の急所を集中攻めしていきましょう。
図2
図2では、相手に、頭と腰の回転をフルにいかした掌打が直撃した瞬間です。
思いっきり右腕をフルスイングし、相手の急所である耳を狙い打ちにします。
掌打は、裏拳のようにスナップをきかせて強打します。
このことで、全身から生まれた力を頭の内部へと伝え、衝撃を発生させるのです。
相手がまだ持ちこたえているようなら、逆方向に左掌打をかましましょう。
相手が手を離すまで、左右交互に攻撃を続けていきます。
今回の場合、相手は両腕をつかえないので、正面を見て注意する必要はあまりありません。
なので、頭の回転も利用して、攻撃の威力をあげます。
そうなれば、さすがの大男も手を離すでしょう。
そのあとは、ローキックなどで下半身をせめましょう。
体重が重い相手ほど、支えになる足場を崩す戦法が有効です。
また、つかまえられたときに対処する別の方法として、頭を前に突き出した勢いを利用して、首の急所を手刀で強打する対処法があります。
この打撃法は、またの記事で紹介します。
さらに、足で金的を蹴り上げる戦略も有効かもしれません。
体格が小さい人間は、銃撃戦では、マトが小さく、隠れやすいメリットがあります。
ただ、真正面の戦闘で、刃物や素手で戦うとなると、威力のもとになる体重やリーチの短さなどが弱点として、露呈していくのです。
ただ、小刻みに動く敏捷性には優れているので、うまく長所と短所を活かした護身術を考えてみてください。