人の恨みは恐ろしいのか?政治家や経営者のやり方で不幸になる家族

人間の恨みというのは、ときとして、恐ろしい破壊力をもちます。

私も、かつて、特定の人物を恨んでいた時期があったのです。

そのときは、中学生のときでした。

ある政治家が、民営化をさけんでおり、国民の熱狂的な支持で、賛成されたのです。

そのとき、私の目には、すべての国民がバカだと思いました。

結局、その政治家は、緊縮財政ばかりやって、自民党を改革できなかったからです。

なので、選挙の公約を、平然とやぶっていました。

なのに、当時の大人は、経営者だけがうるおう、自民党の政治に、反対どころか、賛成してしまっているのです。

自分で自分を攻撃しているのは、おろかな行為だと思いました。

ちょうど、私の親は、民営化される団体で、働いていたのです。

そして、私が、高校生くらいになると、民営化の弊害があらわれてきました。

なんと、父親に対して、厳しいノルマを課すようになったのです。

営業ノルマをかかげて、達成できなかった職員は、自腹の購入が求められます。

それで、父親は、精神をおかしくして、辞職してしまいました。

その後、彼は、自暴自棄になり、ギャンブルや酒に手をだすようになります。

もちろん、私の大学の学費は、なくなってしまいました。

ただ、親戚の援助もあり、奇跡的に、お金のかからない、地元の国立大学には、行けたしだいです。

ここまで、父の人生をくるわせた、政治家に対して、ものすごく恨みをもつようになりました。

ちょうど、安倍晋三前首相を暗殺した、山上容疑者のように、怒りがおさえきれなかったのです。

今は、その政治家は、息子に後をゆずり、のうのうと引退しています。

ただ、私は、社会人になって、人徳のある社長の手助けもあり、復讐計画をやめられました。

ようやく、復讐魔から、普通の人間に戻れた気分です。

ただ、これまで、社会性のある人間になるための努力を放棄してきたので、結果的に、会社でのけ者扱いをされました。

どうコミュニケーションをとっていいのか、分からなかったからです。

当然、無言のままでは、会社員の同僚が、離れていきました。

人間の激しい怒りによって、倫理観がくずれることが、良くあります。

私も、今までは、家庭を作り、お金に余裕がある生活を目指して、働こうとしていました。

しかし、実際は、社員同士が競う環境であり、結婚できたとしても、プライドをふみにじられる屈辱にあうことがあります。

人の悪口や、足の引っ張り合いを、まのあたりにしたのです。

そういうものを見た結果、極度の人間不信になってしまいました。

私自身、あがけるだけあがきますが、他者の評価について、必ずしも、結果がついてくるわけではないでしょう。

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