将来が不安でたまらない大学生時代の私!就職失敗で職業訓練校に逃避
現在、就職を控えている大学生に昔からある傾向なのですが、安定した大企業や公務員をどうしても狙いがちだと思います。
俗に言う大手志向や安定志向というやつです。
これは、新卒一括採用で、高度経済成長期からあったものでした。
今では、面接重視で弱まりましたが、当時は、学歴の高さに比例して、有名企業に入社できていましたね。
昔は、公務員は、人気はありませんが、バブル崩壊後、平成不況に入りますと、リストラにならない公務員に人気がでる逆転現象が起きてしまいます。
ここから、新卒で1回限りしか失敗が許されない就職活動にて、大企業と公務員が高倍率になります。
当然、この頃の就職氷河期は、全体の人口ボリュームが大きい方でしたから、失敗して脱落する人達も当然います。
その人は、中小企業で妥協せざるを得ませんでした。
私が大学生で就職活動をする時期は、リーマンショックで不景気になる直前でした。
就職活動のときは好景気なのに、内定をもらったあとの入社直前で、内定取り消しの事件があった世代です。
どうしても、好景気、不景気のなみに、新卒の学生はほんろうされます。
私は、このとき、公務員志向でしたが、ある日、国家破産の暴露本を読んでしまい、本当に、財政破綻がある国で公務員になっていいのか、本気で悩みました。
当時は、MMTの財政拡大政策案や、国債の国内消化の理屈で財政破綻はありえないといった反論が、まだ、世の人に広まっていない時期であり、私は不安をあおられてしまいます。
同級生の友達にまで、財政破綻の本を見せてしまい、その人の就職活動のやる気を奪ったことは、今でも責任を感じている次第です。
それに加えて、全般性不安障害のもともとの症状や、HSPの対人恐怖症が重なって、面接に行っても、汗が止まらなくなってしまいます。
当然、不採用を連発して就職できません。
その頃は、国立大学まで行けた自分が、障害者のはずはないと、つまらないプライドをもっていました...。
とにかく、金持ちになって、可愛い子と結婚するには、大企業か公務員にならなければならないという固定観念を排除できませんでした。
だから、中小企業なんてあり得ないという傲慢な考え方だったのです。
親が公務員で、毒親なのか分かりませんが、「お前は絶対に公務員になれ」と言われ続けました。
将来が不安でたまらない状態で、自分の障害によって、いくら筆記試験のできがよくても、面接試験で落ち続ける私は、いつしか、公務員試験のやる気を失っていきました。
筆記試験に合格した時点で内定なら良かったのですが、その先に面接試験があります。
ストレスが限界に達した私は、リストカットならぬフェイスカットで、顔面を傷つけるという異常行動を行ってました...。
そして、親に金銭的な余裕がないため、そのまま卒表し、就職が怖いため、2年制の職業訓練校に逃げました。
そこは、学費がめちゃくちゃ安かったので、良い経験をさせてもらいました。
文系だったので、総合職なら営業を回避することを難しいですけど、電子回路設計やSEといった専門職なら、なんとかできると思ったのです。
ところが、職業訓練校に入ったときは、リーマンショック全盛期でした。
完全にどうにもならず、その後、妥協して就職するも、短期離職してしまったありさまです。
入社してみると、大手志向や安定志向より、自分に合った仕事を長く続けることが重要であることが良く分かります。
大学生の頃の私に言い聞かせたいですね。
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