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トレンド転換FX順張り手法の無料講座③―決済と損切の仕方を解説

この記事では、前回紹介したトレンド転換順張り手法について、決済と損切りパターンを説明していきたいと思います。

前の記事の説明にあるように、この逆張り手法では、エリオット波動の第3波狙いで、トレンドの転換を見つけて、次の押し目でエントリーをしていきます。

では、どのように、決済と損切りを指定すればいいのでしょうか?

まず、損切り値を決めるにあたって、テクニカル指標の14期間のATRを使用します。

ATRの値を損切り・決済の参考にする

出典:Axiory Global Ltd.(AXIORY公式サイト)

図にあるように、エントリーを決めたタイミングで、直近のATRの値を参考にしていきます。

具体的に言うと、ATRの線が山になった頂点の値を、損切り値の参考にしていきます。

エントリーを判断したのが、黄色の線以降だとすると、直近の山になっているATRの値は、図の赤丸になります。

数値は、0.1349ですね。

このATRの値を3倍程度にした値を、損切り幅として設定するのです。

具体的には、四捨五入し、だいたい、13.5×3=40.5pipsを損切り値にします。

なぜ、ATRの倍数をあいまいにするかというと、相場によって、損切りのライン幅が狭すぎたり、広すぎる場合があるからです。

どれくらいの損切り幅がいいかというと、図の青ラインあたりの間隔で設定してみてください。

具体的には、黄色のラインのエントリー値から、ATRを3倍した数値を加えた値が、損切り値となります。

詳しい数値の設定方法に、疑問のコメントがありましたら、お答えしますね。

しかし、訓練を続けていくうちに、だいたいの損切りの度合いが分かってくるのです。

では、決済の方法について説明していきます。

決済は、損切り幅の1.1倍を指値注文で設定してください。

決済ラインは、図の茶色ラインとなります。

決済はとれるところまで、テクニカル指標のサインで決済すればいいという反論もあるかと思います。

しかし、そうなると、スマホのトレード画面のチェックに忙しく、、本業の仕事などに集中できなくなります。

さらに、損小利大を狙った方が、勝率も安定するんじゃないか、という意見も承知しています。

ただし、例えば、3倍の利益を狙おうと、損切り幅の3倍の値を指値注文すると、それだけ勝率が落ちてしまいます。

勝率が3割程度に落ちてしまうと、多くの損切り注文に耐えなければなりません。

しかも、勝率が30~40%程度のトレンドフォローの手法を併用するならば、勝率の弱さを補うべく、できるだけ高い勝率の手法を選ぶべきです。

そのような理由から、勝率60%程度になるように、損失と利益が1:1.1になる割合をすすめてみました。

もちろん、勝率が低くてもいい方は、もっと利益幅を伸ばしてもらっても結構です。

ちなみに、この手法の検証結果を掲載します。

使用通貨は、ドル円で、1時間足のトレード結果(損失:利益=1:1.1に設定)です。

ロット数は、元金の2%以内におさえた場合です。

2019年度 11勝5敗 年利13%
2020年度 8勝3敗 年利11%
2021年度 10勝4敗 年利13%
2022年度 3勝8敗 年利-9%

※FXをやっていると、今回のような単一通貨で、エントリーチャンスの少ないスイングトレードの場合、2022年度のように、最大ドローダウンに苦しむことがあります。せめて、最低3~5年のトータルで収支を見ていくようにしましょう。2022年度がマイナスなのは、『逆張りからのトレンドフォロー』と同じ結果であります。この『逆張りからのトレンドフォロー』は、アップトレンドの波のトレンド転換を狙う手法です。おおまかに言ってみれば、今回の手法の逆パターンともいえます。したがって、一見、併用しやすい手法とも考えられます。しかしながら、2022年度に見られるように、損失が集中する可能性もあります。そのため、元金に占めるロット数を分散させながらトレードしましょう。

ちなみに、『逆張りからのトレンドフォロー』の解説動画は、こちらになります。


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