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ロスジェネ中高年世代のサイレントテロが国にダメージをあたえている話

平成不況にはいってから、就職氷河期世代が、上の世代への反抗として、サイレントテロを行いました。

このサイレントテロは、消費しない、労働しない、結婚しない、子供を残さないなど、社会の再生産を破壊する、テロ活動のことです。

このテロ行為は、すぐに効き目はありませんでしたが、令和の時代になって、国に深刻なダメージをあたえました。

もはや、少子化が、手遅れなレベルで進み、人手不足がさわがれています。

そして、国内市場は、悪化し続け、大企業の業績にも影響をあたえているのです。

政府や財界が、自己責任や新自由主義で、当時の若者をイジメているなら、こんな国を滅んでしまえ、と思ったのでしょう。

現に、就職氷河期世代の人口ボリュームは大きく、人なんていくらでもいる、と雇い主に余裕をあたえました。

しかし、結果的に、それほどの労働人口は、再生産されず、企業や官公庁の求める、若くてスキルの高い人は、激減していったのです。

この変化は、人工知能のロボットが、将来的に、人間の単純労働を奪うことを考えたら、いいのかもしれません。

ところが、これから先、人口の多い貧困層の就職氷河期世代が老人になると、多額の福祉コストが発生します。

人間は、人権で守られているので、動物のような殺処分は、絶対にゆるされないのです。

したがって、簡単に解決できる問題ではなく、腐敗した上層部階級も、頭を悩ませています。

正直、ロスジェネ世代は、人生をあきらめている方が多いです。

中には、精神を病んでしまい、命を断つ人も見られます。

また、現代の若者も、サイレントテロを支持している方が、一定多数、おられます。

彼らは、就職氷河期世代より雇用はされやすいですが、普通の人生をおくれないことに不満をためています。

今の日本国は、上場した大企業社員か公務員、成功した起業家・投資家でないと、まともな人生をおくれなくなりました。

さらに、親が資産家であれば、裕福な生活をおくることができます。

しかも、年齢をかさねると、この国では、再チャレンジしにくいです。

だから、没落した旦那を見て、女性が離婚にのりだしたりするのです。

それだったら、すべてに雇用をジョブ型雇用にし、年齢ではなく、スキルで判断できる体制を整えてほしいです。

日本のサラリーマンは、中途半端なゼネラリストが多いです。

幹部社員候補の総合職とは、聞こえがいいですが、ようは、会社に一生を尽くす覚悟が必要になるのです。

こうして、サイレントテロの成果は、確実にあらわれています。

非正規雇用も、5年以上の無期転換ルールで、身分が固定化されてしまいました。


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坂口正吾
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