歴史について
今日、有馬で入る温泉は600万年前の湯です!
歴史の話をご紹介しようと考えた時、最初に浮かんだのはいつも“今日有馬で入る温泉は600万年前の海水の成分を含んだ湯です!”と言っているので、どこからまとめたらよいか迷っています。
また温泉の話か歴史の話の分野に入れるのか?
まとめ方や分類も悩むところです。
古いという事と歴史があるという事は違う!
有馬温泉は日本で一番歴史のある温泉地です。そして御所坊はその有馬で一番古く、歴史のある宿です。
歴史があるという事は、いつ誰がどのようにして来たか、その当時書かれた日記などに記載されているという事です。
631年に舒明天皇が有馬温泉に来た事が日本の正史、日本書紀に記されています。それが有馬の歴史の始まりです。
火山国である日本は、各地で温泉が湧きます。極端な話日本列島に住み着いた最初の人たちも温泉を利用したと思います。でもそれは歴史ではない。
有馬温泉はなぜ日本一の歴史のある温泉地かというと、近くに都があった。都には偉い人が住んでいるから、有馬温泉に行くときも日記を付けているからです。後年に書かれたものは信ぴょう性がないのです。
歴史学者ではない!
尊敬する園田学園女子大の名誉教授の田辺眞人先生は「私は歴史学者だから歴史に書かれている事しか言えない。」と言われます。
しかし私は宿屋の主人なので、書かれていないことも想像して書くことができます。
先日、日本人のルーツの話を聞きたくて、宮津の籠神社 海部宮司にお会いしたことがあります。その時宮司は「もし貴方が未開の無人島に流れついたとして、原住民がいたら殺しますか? それより歌や踊りを踊って彼らと仲良くなって住むことを考えるでしょう?」と言われました。
つまり日本列島にやってきた人は、もともと日本列島に住んでいた人と交わっていったと言われたのです。
幸福度世界一と言われるブータン王国は、ゆるやかに近代化を推進しています。2010年にサイクロン(台風)で崩壊したブータンのガサ温泉に行ったことがあります。
首都から富士山と同じ3000mの峠を越えて、六甲山の山頂のような所で車を降りて、有馬温泉の位置ぐらいの所まで歩いて行ったことがあります。
川の一部に温泉が湧いており、周りにはないもない。しかし人々がどこから来たのだろうかと不思議に思った。周りには人家もないのだから。
その時、舒明天皇が有馬に来た当時は、このガサ温泉の様だったんだろうなあと思いました。
という事で、歴史書には書かれていない事も盛り込むことにしました。
間違いや問題点があればお教えください。