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【note】これが最先端トレンド!日経製品•優秀サービス賞2023_③ネジ

最優秀賞賞:ネジ「SiCネジ」

鍋屋バイテック会社

 鍋屋バイテック会社は戦国時代の鋳造事業が祖業で創業460年を超える。

ダイヤモンド並みの硬度を実現した炭化ケイ素(SiC)を使ったネジ。SiC製ネジは日本初とみられる。
 カーボンとケイ素に成分非公表の添加物を混ぜた原材料を型に流し込み乾燥後にネジ形状に加工、セ氏1000度を超える高温で焼き固める。鉄の棒を加工していく通常の製造法とは全く違う工程を編み出した。

人工知能(AI)分野などで需要拡大が期待できる次世代半導体向け製造装置での採用を見込む。
 これまで半導体製造装置のネジは製造工程で使うアンモニアや硫酸などの薬品に強いフッ素樹脂製ネジが使われていた。SiC製を実現することで耐食性を維持したまま熱に強くなった。約1600度の高温に耐えられ、より過酷な条件での製造が可能となる。


鍋屋バイテックについて

 岐阜県関市に本社を置く機械要素部品の専門メーカー。1560年に創業し、450年以上の歴史を持ちます。
 カップリング、特殊ねじ、リニアガイド用ブレーキ、Vプーリーなどの製品を開発・製造・販売しており、プーリーの国内シェアは80%に達しています。国内外の約2万社の取引先と約8万種類の製品を提供している。


どんな製品を作っていますか?

 機械要素部品の専門メーカーです。機械要素部品とは、機械や装置の動作に必要な部品のことです。
 例えば、カップリングは、軸と軸をつなぐ部品で、回転や振動を伝達したり、誤差を吸収したりします。特殊ねじは、通常のねじとは異なる形状や機能を持つねじで、ゆるみ止めやシールなどの効果があります。
 リニアガイド用ブレーキは、リニアガイドと呼ばれる直線運動する部品に取り付けるブレーキで、停止や固定を行います。
 Vプーリーは、ベルトと呼ばれるゴム製の帯状の部品をかける円盤状の部品で、回転を伝達したり、速度を変えたりします。

 これらの製品は、工場や研究所、医療機器など、さまざまな分野で使われています。高品質で信頼性が高く、世界中で評価されています。


SiCネジについて

 SiCネジとは、炭化ケイ素(SiC)という材料で作られたネジのことです。炭化ケイ素はダイヤモンド並みの硬度を持ち、耐熱性や耐薬品性に優れています。
 鍋屋バイテックは、日本で初めてSiC製ネジを開発しました。SiCネジは、次世代半導体や航空宇宙などの分野での利用が期待されています。


ネジの歴史を知ってますか?

 ネジの歴史は、古代ギリシャから現代まで、様々な発明や改良が行われたものです。ネジの起源については、巻き貝やつる植物をヒントにしたという説があります。
 ネジは、揚水や圧搾、締結や運動変換などの用途で使われてきました。ネジの標準化は、産業革命や世界大戦の影響で進みました。現在では、国際規格ISOや日本工業規格JISなどによって、ネジの形状や寸法が統一されています。
 ネジは、工学や技術の発展に欠かせない部品となっています。


ネジと釘の違いを教えて

 ネジと釘の違いは、固定する方法と固定力にあります。ネジは、螺旋状の溝を持ち、回転させて固定します。釘は、溝がなく、打ち込んで固定します。ネジは、回転させることで強く固定できますが、横からの力には弱いです。釘は、打ち込むことで簡単に固定できますが、抜けやすいです。
 また、ネジは電動工具などが必要ですが、釘はハンマーだけで使えます。


日本ではネジと釘のどちらが昔からありますか

 日本では、ネジよりも釘の方が昔からあります。ネジは、16世紀にポルトガル人が持ち込んだ火縄銃に使われていたのが最初とされています。一方、釘は、古墳時代から木造建築に使われていました。
 ネジは、幕末から明治にかけて工業化に伴って普及しましたが、釘は、日本の伝統的な建築様式に合わせて発展してきました。


釘の日本での発展について教えて

 飛鳥時代から現代まで、様々な技術や工法が用いられたものです。

以下に簡単にまとめてみました。

  • 飛鳥時代には、鉄製の和釘が初めて使われました。法隆寺の金堂からは、飛鳥時代の和釘が発見されています。

  • 和釘は、当初は鍛造によって作られていましたが、江戸時代初頭には鋳造が主流となりました。和釘は、木組みに合わせてさまざまな形状や大きさがありました。

  • 明治時代になると、西洋建築に対応できる洋釘がフランスやイギリスなどから大量に輸入されました。和釘は次第に淘汰されていきました。

  • 現代では、自動釘打機や接着剤などの技術が発達し、釘の使用は減少傾向にあります。しかし、釘は木造建築において依然として重要な役割を果たしています。

今回はネジについて紹介しました。最近では、釘を見る機会がめっきり減ってしまいました。

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