『カセットテープ・過去の自分からの贈り物』
1983年の大晦日。
つい数週間前に『散開』LIVEを終了させた『YMO』(イエロー・マジック・オーケストラ)の武道館公演の模様が、紅白歌合戦間際の国営テレビにて放送された。
当然の様に日本中の音楽好きはテレビの前に正座し、その模様をラジカセで記録したのである。
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その録音テープが我が家で発掘されたのだ。
数十年ぶりにラジカセにテープをセット。
恐る恐る『再生』ボタンを押してみる。
流れてきたのはYMO・・・ではなく・・、
はうあっ?!?!
松山千春?!
『長い夜』のシングルバージョンがスピーカーから容赦無く流れてくる・・、
『消した?!』
と心底青ざめたが、『長い夜』が終わると同時に、最初から『散開』LIVEが始まったのだった。
久々のライブ音源。
当時の俺よ。
消さないでくれて有難う。
しかし何でまた松山千春とYMO?
昔の俺は自由そのものだったのだ。
まるでジャンルに囚われた現在の自分に対する、過去からの問いではないか?