![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/56164993/rectangle_large_type_2_b59a6ed64cea52c1b2c3ebe8d0697f1a.jpeg?width=1200)
『34Hours』 SKID ROW
『入手困難盤』
『幻の名盤』
『希少盤』
僕が10代の頃・・・夢の80年代でさえ、上記の表記のあるレコードは、大抵決まって高額だった。
『聴きたくても金が無い。』
そんなレアなレコードを、ロック好きの先輩から借りたりする事が出来たら、それはそれは幸運と言うしかなかった程だ。
それでも聴けなかった場合・・・
雑誌などのアルバムレビューや、参加したミュージシャンのインタビューを読んで、ひたすら
『予想』『夢想』『妄想』
の【三想】に縋るしかなかったのだ。
まぁ、それはそれで想像力を養える、素晴らしい機会ではありましたがね。
ーーーーーーーーーーーー
『34Hours』 SKID ROW 1971年
ーーーーーーーーーーーー
〜若きゲイリー・ムーア〜
サイケで実験的だったデビューアルバムから、アメリカツアーを経て、一気に音楽性に変化が現れたSKID ROW 。
もう一人ギターを入れ、さながらオールマン・ブラザーズの様なジャムバンドへの変貌を画策するゲイリー・ムーア(正確な発音は『ギャリーが正しい』と、ピーターバラカンさんが仰ってました。)に対し、それを拒むベーシスト、ブレンダン・シールズとの間の亀裂は修繕不可能となり、程なくゲイリーは脱退。
元THIN LIZZYのエリック・ベルを加入させるのであった・・・
なんてバンドヒストリーを読みながら、【三想】していたアルバムがコレだ。
当時は輸入盤も田舎町じゃ見かける事も無く・・・それが今や国内盤CDが本体価格1000円で入手出来るとは!!
内容は若きゲイリー・ムーアの緊張感溢れるインタープレイが本当に最高!!
だけど一枚のアルバムでみると、アメリカナイズされた楽曲とのバランス感覚が、ちょいと悪いのもご愛嬌という感じかな。
サブスクリプション・サービスやデジタルダウンロードなどが主流となり、若者層のフィジカル・ソフト離れが叫ばれる昨今。
『いつまでも有ると思うなCDソフト』
と、一枚手元に置いておくのも宜しいのではないでしょうか?