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『34Hours』 SKID ROW


『入手困難盤』
『幻の名盤』
『希少盤』

僕が10代の頃・・・夢の80年代でさえ、上記の表記のあるレコードは、大抵決まって高額だった。

『聴きたくても金が無い。』

そんなレアなレコードを、ロック好きの先輩から借りたりする事が出来たら、それはそれは幸運と言うしかなかった程だ。


それでも聴けなかった場合・・・

雑誌などのアルバムレビューや、参加したミュージシャンのインタビューを読んで、ひたすら

『予想』『夢想』『妄想』

【三想】に縋るしかなかったのだ。

まぁ、それはそれで想像力を養える、素晴らしい機会ではありましたがね。


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『34Hours』 SKID ROW 1971年

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〜若きゲイリー・ムーア〜

サイケで実験的だったデビューアルバムから、アメリカツアーを経て、一気に音楽性に変化が現れたSKID ROW
もう一人ギターを入れ、さながらオールマン・ブラザーズの様なジャムバンドへの変貌を画策するゲイリー・ムーア(正確な発音は『ギャリーが正しい』と、ピーターバラカンさんが仰ってました。)に対し、それを拒むベーシスト、ブレンダン・シールズとの間の亀裂は修繕不可能となり、程なくゲイリーは脱退
元THIN LIZZYのエリック・ベルを加入させるのであった・・・

なんてバンドヒストリーを読みながら、【三想】していたアルバムがコレだ

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当時は輸入盤も田舎町じゃ見かける事も無く・・・それが今や国内盤CDが本体価格1000円で入手出来るとは!!

内容は若きゲイリー・ムーアの緊張感溢れるインタープレイが本当に最高!!


だけど一枚のアルバムでみると、アメリカナイズされた楽曲とのバランス感覚が、ちょいと悪いのもご愛嬌という感じかな。

サブスクリプション・サービスやデジタルダウンロードなどが主流となり、若者層のフィジカル・ソフト離れが叫ばれる昨今。

『いつまでも有ると思うなCDソフト』

と、一枚手元に置いておくのも宜しいのではないでしょうか?

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