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『RIOの熱き風、DURAN DURAN 、至福のライブ!!』



確か1997年頃の話だ。

当時、県内に営業所を多数開き、まさに上り調子だった中古車販売店に勤務していた時の事。

その会社は毎週金曜に、新聞の広告枠に情報を掲載していたり、中古車情報誌に何頁も枠を持っていたりと、他の同業者より露出が高かった為か、来店者数が非常に多かった。

客層は老若男女多岐に渡り、外国人が多いのも特徴の一つだった。


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そんな中、近くにコミュニティが在った為か、在日ブラジル人の方々が多く来店し、何台も購入していただいたりした。

その彼(仮にトムとしよう)トムは、最近結婚したばかりの、新婚ホヤホヤ・ブラジル人だった。

トムは日本語が殆ど喋れず、奥様もまた然り。
見た目は、まんま日本人なので、その分苦労されているのが痛い程によく分かる。

自動車購入に至るまでに、車庫証明、住民票、印鑑証明、クレジット申し込み、などなどクリアしなければならない問題が山積みだったが、何とか全て乗り越えて、トムが希望する車を無事購入する事が出来たのだった。

納車当日。
片言の日本語で、私にお礼を言うトムの手には、一枚のCDが在った。

『ロックが好き』と、彼に話した事を覚えていてくれてのプレゼントだ。

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『DURAN DURAN』?



見た事の無いジャケット。

直ぐにピンと来た。
ブートレグライブ・アルバムだ。

久しく聴いていなかったDURAN DURANに、期せずして再会出来た嬉しさに僕は、買ったばかりのU2『POP』を、トムにプレゼントするのだった・・・


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『DURAN DURAN』

1978年。
ベーシストのジョン・テイラーと、
キーボードのニック・ローズを中心にバンド結成。

バンドコンセプトは
【セックスピストルズとCHICの融合】
パンクとディスコ・ソウルの融合だ。

79年にドラムスのロジャー・テイラー、
80年代に入り、
ボーカルのサイモン・ル・ボン
ギターのアンディ・テイラー

が加入し、いよいよバンドが世界に羽ばたくのであった。


バンド名の由来は映画『バーバレラ』に有る。

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美しきジェーン・フォンダに怪しく迫る研究者。
その名も『DURAN DURAN』

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トムに貰ったブートレグCDを会社の試乗車にセットする。

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1982年と1989年のライブを収録している。1989年のライブにはアンディもロジャーも居ない。
全く期待しないでいたのだが、これが予想以上に音が良く、出処がサウンドボード音源である事に気付く。


『ヤバい!!最高だ!!!』


アンディ・テイラーのギターがワイルド。
そしてジョン・テイラーとロジャー・テイラーのコンビネーションに心底驚く!!
本当に上手いのだ!!!

(ライブじゃないけど、大好きな曲なので、こちらのPVを♫)

それまでロックバンドとしてのDURAN DURANを全く評価していなかった僕は、心底反省し、その素晴らしい演奏力に、ただただノックアウトされるのであった・・・

DURAN DURAN


最高だ!!!

(この音源は特に初期が)


気付かせてくれたトムに大感謝!!!♫


ありがとう♫


(タイトルはトムの祖国にかけてあります。)


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