『HEAD EAST』
本日はイリノイより。
『えっ?Since You Been GoneとI Surrenderってレインボーの曲じゃないの?!』
レインボー好きの友人が思わず声を上げる。
『イギリスのアーティスト、ラス・バラードが作った曲さ。』
きっと僕は、かなりのドヤ顔だったと思う。
『じゃあさ、このバンドがSince You Been GoneとI Surrenderをレインボーより先にカバーした訳か?』
レインボー好きの友人が、雑誌に載った見知らぬバンドを指さす。
『HEAD EAST』?
何だ『西へ向かう』って?!
アメリカは広い。
まだ知らないバンドがゴマンと存在している事を10代の僕は思い知るのであった。
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『HEAD EAST』
1970年代より中西部をメインに活躍しているアメリカン・ロックバンドだ。
そのサウンドは、ギターがハードで曲がキャッチーな事から、ジャーニー、REOスピードワゴンやスティクス、サバイバーなどと比べられる事が多いが、実際にはもっと埃っぽく『いかにもアメリカン』なサウンドを信条としている。
その為、主な活躍の場はヒットチャートよりも『ライブ』。
兎に角『ライブ』での集客が、バンド活動のメイン・ライフワークなのだ。
しかし、全くヒットが必要無い訳ではなく、『良い曲』をカバーする事で、ライブでのセットリストに華を添えていくのも、バンドのセンスの良さを物語っている。
しかもあの、レインボーとダダ被り。
その先見力は実に見事なもの!!
バンドは後にリード・ボーカリストの『ジョン・シュリット』脱退後(後にペトラを結成)数枚アルバムをリリースするも解散。
現在は再結成して、変わらぬ見事な『アメリカン・ロック』を響かせているようです。
アメリカは広い。
まだまだ知らないバンドが沢山居るに違いない。