ホビージャパン『SF 3Dオリジナル』
『パワードスーツが好きだ。』
やはり自分的パワードスーツ初認識は、機動戦士ガンダムに於けるモビルスーツの元ネタとしての、小説『宇宙の戦士』に登場する口絵・・・スタジオぬえデザインによるパワードスーツだ。
その武骨でいて動きの鈍そうなスタイルが実にリアルに感じられ、兵器としての鈍重な美しさが堪らなかった。
そんなパワードスーツを主役に据えたコミック、小説、プラモデル、と云う、ある意味『メディア・ミックス』的なオリジナルコンテンツが、1983年にホビージャパンより一冊の本として刊行された。
『SF 3Dオリジナル』だ。
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当時まだ高校生だった僕がソイツと出会ったのは、通学に利用していた駅の直ぐ近くにあった小さなオモチャ屋の軒先だった。
木造の古くて狭い店舗の両脇に積み上げられたプラモデルの殆どの箱はヒシャげ、いかにも商売っ気の無いカオスな状態を醸し出し、混沌の世界を道ゆく人々に強制披露している。
勿論プラモデルは大好きで当時も買って作ってはいたが、このお店(名前は失念しました💧)で買う気は全く起こらず、今思うと不思議な程にスルーしていた。
そんなある日。
お店の軒先に積まれたプラモデルの中に、発売されたばかりのキットが紛れ込んでいる事に気が付いた。
見ればパワード・スーツ。
ホビージャパンに掲載されている『アレ』だ!!
ほんの数秒迷ったが、こちとらタイミング良く電車の定期代を持っている。
気が付くと僕は、プラモデルの箱を手にしてお店のオバちゃんに代金を支払いしていた。
嗚呼!パワードスーツの美しさといったらもう!!
辛抱堪らんわい!!!!
・・・あれから38年・・・
今も根強い人気を誇る『マシーネンクリーガー』の主役、パワードスーツ。
久々にキットが欲しくなった。