『2020大阪訪問記③』
原因不明の感染病が本格的に広がり始める数週間前・・・
私は家族の付き添いで、国民的アイドルが開催する『博覧会』を見学しに、一路、大阪へと向かった。
晴天の新大阪駅へと降り立ち、今日の宿であるホテルを確認すると、チェックイン迄の数時間を昼食と、ぶらぶら街歩きで過ごす。
街中でのマスク着用率は『まずまず』といった感じで、緊迫感は然程感じられなかった。
ーーーーーーーーーーーーーー
予定の時間まで歩いたので、ホテル近くのコンビニのイートインで休憩。
保育園帰りに買い物に来ているらしい、若いお母さんと小さな女の子の会話が聞こえてくる。
『なぁ?明日の朝何食べるぅ?』
『なぁんでもええよ。』
関西弁って良いな〜何か幸せだな・・・何て思いながら、コンビニの窓より人が行き交う通りを眺める。
『本当に病気なんて流行ってるのかな?』
私達はアルコール除菌シートで手を拭き、荷物を手にした。
『インフルエンザとは違う謎の流行り病』
やっぱり怖い。
ーーーーーーーーーーーーーー
チェックインを済ませ部屋で休憩していると、直ぐにでも向かいたいのか、せっかちな家族がソワソワし始めた。
機嫌を損ねては面倒な事になる。休憩もそこそこに『博覧会』が開催される会場へと出発だ。
電車を乗り継いで会場のある場所に到着。
駅から少し歩く事になるのだが、私達と同じく博覧会へ向かうファンが大勢いるので、スマートフォンのMAPアプリを開くまでもない。
商店街を通って会場まで行くのだが、思ったより普通に人通りが少なく、驚く。
商店街の多くの店の軒先には、日本語と韓国語で書かれたプライスポップが貼られている。海外からの観光客の多さを物語っているのだ。
だが、今歩いてるのは国民的アイドルのファンのみ。
これも『謎の流行り病』のせいか?
ーーーーーーーーーーーーーーーー
『大阪の海は悲しい色やね』
本当だ。
康 珍化 先生の歌詞の通りだった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?