現金
◯小切手
小切手とは「小切手を持っている人にお金を渡す約束をして、銀行から受け取ってもらう」ための証券です。なので小切手を銀行に持っていけば、現金に換えることができます。そのため他人が振り出した(小切手を渡すこと)他人振出小切手は現金として扱います。また他人振出小切手で支払いをすることも可能です。
例)商品を100円で売り上げ、小切手で受け取った。
(現金)100 (売上)150
現金ではないですが、簿記上現金として扱うものを通貨代用証券と言い、次のようなものがあります。
・送金小切手:送金手段として銀行が振り出す小切手
・郵便為替証書:送金手段として郵便局で取り扱われるもの
◯現金化不足
定期的に帳簿上の現金の残高(帳簿残高)と実際の金額(実際有高)が一致しているかどうかチェックをします。もし一致していない場合は、現金過不足という一時的な勘定科目で処理します。
例)①帳簿残高:100円 実際有高:200円の場合
(現金)100 (現金過不足)100 ※帳簿上の現金が増える
②帳簿残高:200円 実際有高:100円の場合
(現金過不足)100 (現金)100 ※帳簿上の現金が減る
現金過不足の原因が判明した場合は、正しい勘定科目で処理をします。
例)上記①の現金過不足100円は売上の計上漏れだとわかった。
(現金過不足)100 (売上)100
上の例と照らし合わせると、
(現金)100 (現金過不足)100 (売上)100
(現金過不足)100
となり、正しい帳簿になることがわかると思います。
◯雑益、雑損
会社は通常年に一度、決算日を設けて年間の帳簿をまとめる必要があります。この決算において行う仕訳を決算整理と言います。決算日においても現金過不足の原因がわからない場合、雑益(収益)もしくは雑損(費用)として処理をします。
例)上記②の現金過不足が決算日においても原因が判明しなかったので、決算整理を行った。
(雑損)100 (現金過不足)100
照らし合わせると、(現金過不足)100 (現金)100
(雑損)100 (現金過不足)100となります。現金過不足が借方、貸方どちらにあるかによって自分で雑益か雑損か判断する必要があります。
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