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研究開発費とソフトウェア
◯研究開発費
研究開発費とは、「研究」と「開発」にかかる費用のことです。
研究:新しい知識を得るための計画的な調査や探究
開発:研究の成果を具体的なものにすること
※既存製品の修正や変更などは研究・開発には含まれません。
研究や開発のために発生した人件費や備品や機械等は全て発生した時に費用として処理します。
例)新製品開発のための人件費100円、備品200円、その他開発費用300円を現金で支払った。
(研究開発費)600 (現金)600
◯ソフトウェア
自社で利用するために購入したソフトウェアの購入費や、制作したソフトウェアの制作費はそれを利用することで収益のアップや費用の削減が確実な場合にはソフトウェアとして資産で処理します。
自社利用のソフトウェアの取得原価は
・購入価額
・必要経費
・設置費用
などが含まれます。
例)自社で利用する目的でソフトウェア100円を購入した。なお設置費用として50円、カスタマイズ費用として50円を合わせて現金で支払った。
(ソフトウェア)200 (現金)200
・減価償却
ソフトウェアの耐用年数は原則として5年以内となっています。また定額法によって償却し、ソフトウェア償却として費用で処理します。
例)上記のソフトウェアの減価償却を行う。耐用年数は5年、定額法、直接法を用いる。
ソフトウェア償却 = 200 ÷ 5 = 40
(ソフトウェア償却)40 (ソフトウェア)40
・ソフトウェア仮勘定
研究開発のためのソフトウェアの購入費や制作費は研究開発費で処理しますが、それ以外の場合の完成していない、制作中のソフトウェアの制作費はソフトウェア仮勘定として仮資産で処理します。
例)ソフトウェアの制作費として、100円を現金で支払った。
(ソフトウェア仮勘定)100 (現金)100
ソフトウェアが完成し、完成品を取得した時はソフトウェアへ振り替えます。
例)上記のソフトウェアが完成した。
(ソフトウェア)100 (ソフトウェア仮勘定)100