新潟県知事選 開票速報 各社配信番組まとめ
新潟日報デジタルプラス 特別番組 新潟県知事選挙 LIVE 2022
進行 佐藤 洋子(報道部)
解説 大塚 清一郎(論説編集委員)、金親 淑之(報道部自治デスク)
金親 淑之(報道部自治デスク)
選挙戦の構図
「花角候補自身は特定の政党に偏らない県民党を掲げた。支える陣容は与野党問わない厚いものとなった。」
大塚 清一郎(論説編集委員)
「一つは近年、東京電力の不祥事が度々発覚し原子力規制委員会も問題視しており、再稼働に至る動きが停滞していることが挙げられます。再稼働については時期を含めて見通せていません。このため有権者が原発再稼働を喫緊の身近な問題として位置づけられなかったのではないかと見られます。もう一つは原発再稼働に対する二人の訴えです。片桐さんは再稼働の反対と強く打ち出しました。花角さんはと三つの検証をしっかり進める。結果が出たら安全最優先の姿勢で自分の考えを示すそしてそれについて県民に信を問うと、四年前と同じ考えを繰り返しました。再稼働に慎重な姿勢を示したわけです。反対と慎重ですから、争点化は薄まり明確な争点にはならなかったということができます。」
新潟ニュース NST 【5/29 Live配信】新潟県知事選挙速報2022 ニイガタの決断
特集「政党の思惑も見え隠れ 平成以降の"新潟知事選"」
番組冒頭の振り返り特集はとても面白かった。
参院選に出馬予定の小林一大氏の父 小林一三氏との自民党県議団を割る保守分裂の戦い、泉田知事を取り巻く複雑な関係に星野県議も登場、米山知事の劇的な誕生と辞任。
現在は過去からの連続、この特集は投票前にやったら楽しめるのにもったいない。
現時点での再稼働議論は行わないとする花角候補に対し、NSTでは柏崎市での演説内における発言ををピックアップ。
「将来的には原発に頼らなくても済む安全・安心な日本・社会を目指していきたい」
インタビュー
小野峯生 自民党県連幹事長
参院選への影響は?
「(連合に対し)遠慮申し上げるところは遠慮して、それぞれの力を発揮したということでこの勢いを借りて、知事選と連動という形では充分にできてるという風に思ってますんで、あと少ししかないんでしっかりと私共も連外に向けてしっかりと明日から一本で頑張りたいという風に思っています。」
小林一大県議の露出については(連合に対し)遠慮するところもありましたか?
「もちろんです。それは当初からそのように思ってましたし、それをやらないとうまくいかない言う風な面がありますので、引くとこは引いて連動するところは連動していうことです。」
上杉知之 国民民主党県連幹事長
牧野茂夫 連合新潟会長
直後に参院選が控えています。連合新潟としては現職の立憲民主党 森ゆう子さん推薦を決めていますが森さんが相手陣営の応援に積極的に入りました。どうご覧になっていましたか?
「まぁ参議院選挙は知事選と期間も短いということで当初よりそれはご本人含めて立憲県連にも伝えてありましたので、ただやはり国政と地方行政の選挙は違ういう風にと思っておりますのでそこは切り分けてしっかりまた明日からは森さんと対応しながらですね、参議院選挙を勝利に向けて連合新潟としてはやっていきたいと思っています」
参院選の支援体制、組織内では影響というか異論はなかったでしょうか?
「知事選の選挙期間中も色々な話で組合員のほうからも意見をいただいております。しかしながら、そこはしっかりと切り分けてもう一度連合新潟として一丸となって戦えるような体制を作り上げていきたいと考えております。」
花角英世候補
総括委員会は一年以上開かれていないということあります、どのようにですね(質問を遮って)
「池内委員長さんがなかなかあの、あれもやりたいこれもやりたいと、お願いしているのは取りまとめなんですけども、すでに技術委員会等で進めている安全確認の部分ですとか、いくつかおっしゃっていることがありますのでそこは総括委員会の役割というものをご理解いただけるように引き続きお話をしていきたいと思います。三つの検証のうちの二つはまとまっておりますので、またまとまるごとに開催したいと思っています。」
県民の意思を問う方法はどのようにお考えですか?
「確認の仕方というところについては今、決めているものはない。ただ信を問うという形を考えていきたいと思っています。」
NSTでは、 #ニイガタの決断 で意見を募集中。こういうのは選挙前にやればよかったのに。
UX【2022 新潟県知事選】速報ライブ📣
進行 岡 拓哉
コメンテーター
越智 敏夫(新潟国際情報大学 学長)
笹井 継夫(UX県政担当記者)
越智学長と笹井記者の政治取材をテーマとしたトークからスタート。取材対象から信頼を得つつも批判する難しさ、そのバランスを欠いた黒川麻雀事件を思い出す。
越智 敏夫
「人間は合理的な生き物。意味があると思えば投票へ行くし、意味が無いと思えば投票へ行かないってそれだけの話。別に投票に行かない人が物を考えていないわけではなくて、投票へ行く人がものを考えているわけでない。自分の行動にどれだけ価値を見いだすか。(選挙においては)自分の一票が結果を左右する度合いが上がる場合は投票へ行く。
問題はどういう政治の帰結をもたらすかということと、低い投票率はだれの責任か。そこはやはりまじめに考えなくてはいけない。」
朝日新聞新潟総局 長橋 亮文
「5月12日の告示日の第一声では、原発について触れていました。しかしその後は原発再稼働について話すことは少なくなり、コロナ禍からの経済対策や観光振興、防災対策が訴えの中心となりました。」
笹井 継夫
「政策論争が深まらなかったのではないか。次の四年間を花角さんがどうしていくのか数値をあげて県民にコミットすることが無かったという意味では物足りなさを感じる選挙だった」
越智 敏夫
「県議会で(知事選で)公約としたことがどうなるのかということが議論されていく。ところが県議会でそれを議論するだけの力が野党にない。その問題があって今回の知事選は野党側の普段からの力の無さが前面に出てしまった。現職の総花的公約を新人が批判しきれなかった。」
片桐候補擁立の経緯
笹井 継夫
「最大野党の立憲民主党県連は当初独自候補擁立を模索しました。県連の菊田真紀子代表も勝てる候補者を繰り返し発言してきましたが意中の県議が立候補を辞退したことから候補者選びは難航しました。
最終的には最大の支持団体である新潟連合が花角さんの支援を決めたことから立憲民主党県連としても支持団体とのねじれ減少を避けるために自主投票を選びました。社民党、共産党は独自候補の擁立にこだわり、立憲民主党と同じくある県議にアプローチしましたが断念しました。結局は以前から知事選への立候補を考えていた片桐さんを擁立することを決めました。」
県民の信を問うについて
笹井 継夫
「公約発表の記者会見にて記者から花角候補に対し原子力政策に関する質問が集中した。
県民の意思を確認するための方法として議会で計ることは?という質問に対して、他の自治体で流行っている一つの方法なんだろうと思うと述べています。住民投票についてはどうでしょうか?という質問に対しては、住民投票制度の難しさというものはあると思うが、今時点でこういうやりかたで意思を確認すると決めているものはない。
話ぶりから花角さんは住民投票に対してはネガティブなのかなと受け止めた。」
次期4年における原発再稼働の判断
笹井 継夫
「(原発について)再稼働に積極的な官邸の関係者と、花角氏の東電に対する姿勢から再稼働はそう簡単に進まないのではないかという重鎮県議との間で見方が丸っきり異なっている。花角さんの腹の中が読みにくい。ひょっとしたら今回圧勝したことで中央、政府の力を借りずとも自身の政治基盤が安定しているのであれば、あえて原発再稼働という判断を取りに行く必要がインセンティブが花角氏にとって低いのでないかという見方もある。」
越智 敏夫
「我々有権者にとって選択肢が無いというのは最悪。一つのものしか選べない。政治の責任の最大のこと。複数の選択肢を示すっていうことだと思う。その複数の選択肢も最初からどちらが勝つか決まっているような選択肢は本当の選択肢と言わない。
接戦になるようなものを最低二つ見せないといけないと思うので、そういうことが今後、新潟の政治でできるかどうかということ。」
越智 敏夫学長が進行役でTV討論会を開催したらい面白そうです。
この番組の直前までりゅーとぴあでの東京交響楽団の定期演奏会を途中で抜けた越智学長。そういえば山形にも群馬にも金沢にもオーケストラあるが、新潟には無い。スタジアムがあって球団が無いようなもので、こういうところが「新潟は箱モノが好きですね」と他所から揶揄されてしまう点でもあるんですよね。
TeNY 【ライブ配信】「新潟県知事選挙2022」速報 県民の選択は?
斎藤 久美子(キャスター 県政担当)
内田 拓志(キャスター)
岡田 健一(県政キャップ)
候補者以外の当選挨拶、開票所の様子を映し選挙の雰囲気を伝えている。もっとも当たり障りが無く、毒にも薬にもならない配信。
しかし候補者への当選インタビューでの原発再稼働の信を問う方法について出直し選挙の可能性にまで花角氏が触れたところは異なる点。
候補者以外の当選挨拶
高鳥修一 自民党県連会長
「県政の課題は原発ワンイシューではない」
志田邦男 公明党県本部代表
上杉知之 国民民主党県連代表
「対立ではなくこの県政の課題を解決していく新しい答えをみんなで作っていく責任がここ今日お集りの皆さんと共にある」
牧野茂夫 連合新潟会長
原発再稼働に対する県民への信の問い方
その信の問い方というのが住民投票なのか議会に計るのかとかそういったなにか選択肢を。
「私自身の存在をかけるということ、普通信を問うという言葉にはそういう重みがありますよね。」
選挙をするかもしれないということも選択肢の一つとなってくるのでしょうか。
「普通に信を問うといった時の受ける印象というのは、そういうことじゃないかと思いますが。ただもちろん、いまそこを決めて決め打ちしていない。」
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