令和4年第5回五泉市議会定例会を振り返る

2022年6月9日

桜アロマ工房の事業見直し

開設時から赤字の続く、桜アロマ工房に対する指摘

◆18番(羽下貢君) 
アロマ工房についてでありますが、この事業については、さきの伊藤市長時代から何度も一般質問や本会議、委員会での質疑をさせていただいております。
(中略)
このアロマ工房は田邊市長、市長になる前の田邊氏の発案だと聞いておりますが、自分の考えていた事業と現在の状況をどのように見ているかをお聞きします。次に、今後のアロマ工房の運営をどのように考えているかをお聞きいたします。観光面から考えても、アロマ単体ではいかんともし難いと私は考えておりますが、どうでしょうか。
◎市長(田邊正幸君)
これまで桜のエキスを活用した保湿クリーム、ミストや桜アイス、桜カレー、桜うどんなどの商品を開発、販売し、桜のまち五泉として誘客の効果の向上に努めてまいりましたが、マーケティング不足やコロナ禍の影響もあり、今後一層の取組が必要であると認識しております。
(中略)
次に、過去3年間の桜アロマ商品の販売収入と支出の合計であります。令和元年度は、収入額458万円に対し、支出額は1,832万円、令和2年度は収入額537万円に対し、支出額1,749万円、令和3年度は収入額718万円に対し、支出額1,782万円となっております。
(中略)
引き続き五泉市観光協会等と連携し、国内外の販路の確立や販売強化、PR活動を行ってまいります。また、今後はマーケティングをしっかりと行った上で、市内の観光地や中心市街地への回遊につなげてまいりたいと考えております。
◆18番(羽下貢君) 
このアロマ工房、ずっと元年からの収支を聞かせていただきましたけれども、ずっと当然お荷物になっておりますけれども、収入が徐々に徐々に増えていると。それでもですね、商品を食べた人の、市外から来た人の話をこの前お聞きしましたけれども、全く駄目だという話をされておりました。今、特にああいう桜アロマ工房みたいなところはインスタ映えをしなきゃいけないと、そうしないとなかなかやっぱり広がらないという話をされておりましたけれども、私も同感でありますね。そういったことをやはり数値、データに基づいてきちんとやる、だから専門的な方を確保してやられるべきだと私は、観光立市を目指す五泉市であればしなければならないと、こう思っております。

五泉市議会 会議録 2022年6月9日

市内公共施設の無線LANアクセス環境の整備

議会では観光面、文化活動面でWi-Fi整備の活用が語られているが、図書館への導入を求められている背景として現代の学習環境にWEBへのアクセスは欠かせないからである。
家庭でのブロードバンド回線普及率は約6割と言われており、インターネットの有無により教育環境の格差が生まれている。これを公共サービスで是正することが必要であるが、市民に平等な学習機会を作るという視点で議論がされていないことが非常に残念である。

◆1番(大橋建太君)
五泉市内のWi―Fi環境について質問します。デジタルデバイスの普及により、近年Wi―Fiの環境需要が高まっております。特に公共施設におきましては、全国的にも順次環境整備が行われています。
(中略)
市立図書館は市の施設として、先ほど申しましたとおり代表的なものでございますが、今後Wi―Fiの導入予定はありますでしょうか。
◎市長(田邊正幸君)
公共施設のWi―Fi導入基準に関しましては、ご意見にありました定量的な基準はありませんが、これまで観光客の利便性の向上などを目的とし、定性的に観光施設を中心に整備してきたところであります。今年度は、総合会館とさくらアリーナにWi―Fi環境を整備することとしており、コロナ禍においてリモート会議やイベントのウェブ配信など、施設利用者のサービス向上に寄与するものと考えております。今後、図書館をはじめとする公共施設のWi―Fi整備に関しましては、施設利用者のニーズを把握し、検討してまいります。

五泉市議会 会議録 2022年6月9日

いつの間に?駐在所の電話が無くなった

地味に驚いた質疑。自治体に連絡も無く電話を撤去するとは。
スマートフォンを落としてしまい交番へ行くというシーンは、現代人にとっては想像しやすい。しかし、向かった最寄りの駐在所には電話はない・・・、どうやって急ぎ相談したらいいのか。
バッグをひったくられたら?暴漢に襲われて逃げてきたときは?警察にかけまざるを得ない場面では受話器をあげたら、すぐにつながる電話は必要不可欠といえる。

◆12番(伊藤昭一君)
市内の駐在所全ての電話は昨年末に撤去されました。駐在所に電話機は一台もありません。しかも、五泉市民のほとんどの皆さんは、駐在所に電話がなくなったことは知らないと思います。地域住民にとって、駐在所はよりどころ、頼みとするところでもあります。市長が最初の公約の事業としていた防災や防犯の観点からも、駐在所の意義が失われていると思います。ぜひ電話機の再設置を切に望むものであり、県に提案するべきと思います
◎市長(田邊正幸君)
廃止後の対応として、「駐在所へ連絡する場合は、管轄する警察署の代表番号に電話していただくことで、駐在所員への電話転送や確実な取次ぎを行います。また、事件、事故などの緊急事案へは、無線指令を行うなどして、より迅速に対応します」とのことであります。近年、特殊詐欺件数の増加等、犯罪形態も多様化していることから、駐在所へ直接連絡が取れなくなり市民の皆さんが不安を募らせることがないよう、機会を捉えて関係機関に働きかけてまいります。
◆12番(伊藤昭一君)
駐在所の電話機が、五泉市内の駐在所全てなんですけども、撤去されたことまたは撤去されることについて、五泉警察署なり県のほうから当局に、五泉市に連絡といいますか、そういう旨があったのかどうか、まずそれを伺います。
◎総務課長併選挙管理委員会事務局長(石川聡君)
こちらから先ほどの答弁したように、警察のほうからは情報提供はありませんでしたし、私どもも県警のホームページ見ましたらそのような内容で、日付が令和3年3月18日という日にちが載っておりました。伊藤議員の一般質問があるまで私どもも承知していない状況でありました。五泉市のホームページのほうも、それに合わせるような形でその後修正したという状況であります。

五泉市議会 会議録 2022年6月9日

2022年6月10日

登録が進まない空き家バンク

◆7番(白井妙子君) 
空き家バンクのことについてお聞きしたいんですが、登録者数とその実績をお聞かせください。
◎環境保全課長(松尾直幸君) 空き家バンクの登録数でございます。平成30年度にバンクを開設いたしまして、それ以来、累計ですが、5件登録がございました。今現在の登録数は1件でございます。
◎環境保全課長(松尾直幸君) 登録がありました空き家から実際に契約に至ったものについては、1件でございます。

五泉市議会 会議録 2022年6月10日

町内会・自主防災組織の高齢化

地域活動に若い人が参加しづらい環境の改善は早急に求められる。この問題は市議会や行政委員会も同じ。今の制度では、街の課題をよく理解した若い世代、社会課題に直面した経験を持つ人が市政に関りづらく、時間と経済的な余裕のある人しか議員になれない状況にある。少子高齢化の時代、様々なシーンで制度設計を行うタイミングを迎えている。

◆6番(桑原一憲君)
町内会、自主防災組織についてもお話がありました。もう町内会高齢化している、それは当然そうなんですけれども、高齢化した町内会の中でも若い人やっぱり住んでいます。そういった方が町内会長になったときに、平日、五泉市外に勤務している方が町内会長になったときに、とても今までのシステムじゃちょっとやれないという声をすごく聞きます。それは早急に、もう市長替わったんですから、検討していただいて、若い人でも町内会長をやれるようなシステム、平日の夜とか土日しか動けない人にも対応するようないろんな便利なものがたくさんございますから、そういったものも十分活用して、検討していただきたいと思います。

五泉市議会 会議録 2022年6月10日

公共交通の将来像

質疑の中で紹介された加茂市のデマンド型乗合タクシー。ごせん乗合タクシー「さくら号」と異なる点は、まずWEBと電話から予約ができる点。また、予約時に指定した乗降場所データをもとにタクシー搭載のタブレットへ運行ルートが示される。タクシー会社側の配車の負担が軽減されると同時に、ルートの最適化により運航エリアを限定しなくても効率的な配車を行うことを目指したシステム。
加茂市での実証実験は2021年10月25日から2022年3月31日。実証結果は既に出ている。五泉でも改善に向けて、お隣加茂市の事例から学びたい。

◆14番(牛膓利栄君)
恐らく五泉市もですね、あと10年、10年過ぎればもう自動運転の時代は来るんでないでしょうかね。市長、どう思います。
◎市長(田邊正幸君)
自動運転につきましては、国土交通省のほうもですね、今これに向けて実証実験だとかという話もあるそうでありますので、そういった部分を踏まえまして取り組んでいく課題だというふうに思っています。
◆14番(牛膓利栄君)
例のデマンドタクシー、これも加茂市がやっているんです。加茂市は、デマンドタクシーでのうで、乗合タクシー。これをですね、五泉市とはもう全然違う方式ですね、これもね。
(中略)
端から端まで行ってもですね、いわゆる料金そんげ高くならないと。しかも、乗合タクシーということで、予約が1時間前ということですんで、その辺あれですけども、エリアを越えて行かれるということは非常に参考になると思うんで、よくご検討いただきたいと思います。

五泉市議会 会議録 2022年6月10日

2022年6月24日

マイナンバーカード 証明書のコンビニ交付は?

地方交付税の算定にも交付率を反映させると、総務省が脅しをかけてきているマイナンバーカード。広報ごせんでも4月から、ほぼ毎号掲載されここ2か月は半ページを使ってPRがされている。

広報ごせん

五泉市において普及が進まない理由はただ一つ。五泉市では住民票や印鑑証明のコンビニ交付が出来ないからである。コンビニ交付については県内では阿賀野市、新発田市、見附市などはコンビニ交付が既に始まっている。

まだマイナンバーカードを作っていない方が作りたい気持ちになるためにどのように市民に訴えていくかとただしたところ、市ではSDGsの観点で誰一人取り残さない取組を進めており、これからデジタルトランスフォーメーションの取組を進める中で、マイナンバーカードは重要な役割を持つものになると思う。現在、健康保険証として、市内では医療機関と薬局合わせて11か所で使用することができ、また国では運転免許証として今後使えるよう検討が進められている。さらに、マイナポイント第2弾として、9月末までに交付申請された方を対象に最高2万円分のポイントがもらえるということで、今がカードを作るいい機会と思うので、そういう観点からもPRしながらカード交付に向けた取組を進めていきたいとの答弁でありました。

五泉市議会 会議録 2022年6月24日
                            市民厚生常任委員会
                                委員長 剣 持 雄 吾

緊急空家危険防止工事 累計596万6,000円支出

柳屋ビル

市内の廃墟ビルに対する対策は課題となっている。旧ジャスコの取り壊しがようやく終わったが、柳屋ビルの他にも旧マルイなど落下物などによる危険を感じる建物は存在している。

◎環境保全課長(松尾直幸君) 緊急空家危険防止工事の内容でございますが、本町2丁目地内の空きビルでございますけども、ここの外壁が落下したということで、危険防止のためのネットの設置等をするものであります。◆19番(阿部周夫君) 本町のビルというと、これ我々、子供の頃から、名前言うとあれですけど、柳屋ビルという呼び方で呼んでいるんですけど、今のいわゆる通称、そういうビルでよろしいんでしょうか。
◎環境保全課長(松尾直幸君) これまでの対応状況でございますが、平成29年の7月から民法に規定します事務管理ということで市が対応してきております。計5回、合わせまして596万6,000円でございます。
◆19番(阿部周夫君) 今ほど松尾課長が、今まで500万超えるお金を市のほうで出して危険対策工事を行ったと。これ皆様の安全、生命を守るために必要不可欠ではあるんですけども、とめどなくこの工事をしていくと、将来、数千万にわたってしまう気がします。その辺またどういうふうな形が一番いいのか、あと一般質問でも白井議員、あと今井議員が危険防止の空き家について質問しております。その辺も踏まえてですね、空き家の危険防止工事ですね、多角的に、より見てですね、やっていただければと思っております。

五泉市議会 会議録 2022年6月24日

住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金 10万円が未配布

県内自治体では7月から配布を開始ているところが多い。

◆4番(波塚静亮君) 理解いたしました。
10万円給付金ありましたよね、非課税世帯の。その配付状況、実施状況をお聞かせいただけますか、関連して。
◎健康福祉課長兼社会福祉事務所長兼五泉市障がい者基幹相談支援センター所長(渡辺彰君) 令和4年の非課税世帯に対するものでございますけれども、まだちょっと作業がこれからという状況でございまして、まだ実績としては上がっていないというところでございます。
◆4番(波塚静亮君) ということは、まだ全然一歩も進んでいないというか、支給されていないという理解でいいんですか。
◎健康福祉課長兼社会福祉事務所長兼五泉市障がい者基幹相談支援センター所長(渡辺彰君) 対象者の把握に今努めているところでありまして、システムといいますか、その対象者を確認する作業に今入っているところでございます。
◆4番(波塚静亮君) いろいろあるんだと思うんですけども、大変な状況なわけですから、早く実施するというのが非常に肝要だというふうに思います。物価高騰かなり厳しくなってきていて、所得の低い人ほど大きな影響があって大変なことだと思いますので、ぜひ、今回の予算とは関係ありませんけども、まさか4月、3月に提案されているのがまだ全然進んでいないというのはいかがなものかという苦言を呈しておきたいというふうに思います。

五泉市議会 会議録 2022年6月24日


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