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Earthboat 2期目を終えて/ローカルスタートアップ頑張ってます。

2024年8月末で無事、株式会社アースボートの2期目が終了いたしましたので、その振り返りと3期目に向けての意気込みを書きたいと思います。8月下旬に広報担当のみきおから「書いてください!」と言われて、「もちろん書くよ」と言ってから、あっという間に1ヶ月が経ってしまったので光陰矢の如しだなと言う感じです。スタートアップに必要なのはスピード感。時間の流れとは斯も早いものなのか。いよいよ10月ですね。



黒姫、北軽井沢、白馬が無事開業

今期は4月の黒姫を皮切りに、北軽井沢、白馬と無事開業が続きました。1期目に開業した野尻湖と合わせて、合計4拠点。23台のEarthboatが稼働しています。

Earthboat Village Kurohime
Earthboat Kitakaruizawa 
Earthboat Village Hakuba

どの拠点もめっちゃ雰囲気いいです。

高い稼働率、客室単価、リピーター率

今年の夏はどの拠点も多くのお客様にお越しいただき、稼働率は80%を超え、平均客室単価も45000円ほどで推移。正直、自分自身はEarthboatの魅力は心の底から信じているものの、現時点でどれだけの方達にこの良さが響くのか、届くのかは少し心配でもありました。時間がかかるのではないか、とも思っていたのですが、杞憂に終わりました。本当にありがたい。嬉しい。

最大の特徴でもある、「アウトドアリビング」という概念も、多くの方にすんなりと受け入れていただけたようにも感じています。どの拠点も、実際に滞在された方はほとんどの時間を外で過ごしていただいています。Earthboatの室内はもちろん快適なのですが、それ以上に外で過ごすことの魅力を感じていただけたのかなと。

また、全室ペットフレンドリーなのも特徴で、犬や猫を連れて滞在される方も多くいらっしゃいました。個人的にはぜひやっていただきたかった、ペットと一緒にサウナに入る という体験もたぶん他では出来ないと思うので、おすすめです。

※サウナ室の下段は40度くらいなので、小さな子供やペットも快適に過ごせます。我が家のビーグル犬のなめこもサウナ大好きで、サウナストーブの前でいびきをかいて、よく寝ています。

そんな他では出来ない体験が評価されたのか、リピート率も8%ほどで推移しています。4月から8月までの間での集計ということを考えると、短期間で再訪問をしていただけているは嬉しいポイントです。ただ、我々はEarthboatでの滞在、自然体験をもっと生活の一部にしていただきたいと思っているので、もっと拠点を増やし、リピートしやすい環境を作っていきたいところです。

総額2.5億円の資金調達を実施

7月にはHIRAC FANDと金融機関から2.5億円の資金調達も実施しました。

この調達ができたおかげで、組織拡大、人材獲得にしっかりと資金を投入していくことができるようになりました。

1期目は、プロダクトの設計に注力。製造までがしっかりできるのかを実証。
2期目は、Earthboatを実際に設置し、開業、運営までをまわす。
3期目は、さらに広げていく。そのためのチームを作る。

広げるための資金調達が、しっかりと形にできたのは非常に良かったです。

(田舎なのに)採用がめちゃ順調です

資金調達後の3ヶ月ほどで、一気に採用に力をいれました。
正社員は基本、我々の本社がある長野県信濃町に通勤してもらう前提なのですが、優秀なビジネスパーソンを採用しようと思うと、ここが最大のネックになるだろうなと思っていました。

信濃町は、地図で見る限りは我が国の中心に位置しているのですが、残念ながら現時点では経済の中心地ではないため、移住を前提とした採用となり、相当にハードルが高いのです。

しかしながら、実際は採用は驚くほどスムーズに、うまくいきました。まず、応募の絶対数は流石に少ないです。ただ、応募していただいた方達は、田舎暮らしに興味があり、移住を前提としてくれていたので、現時点で我々が求めるスキルとのマッチングがどうか、という点に絞って選考させていただけました。

応募するまでのハードルが相当高いため、実際に応募される方は、どの方もお話しさせていただくとカルチャーマッチしていて、(田舎暮らしに興味がある、アウトドアが好き、宿業に興味があるなど)採用する側からすると、非常に効率が良いなぁと感じました。

また、実際に内定を出してからの内定承諾率もびっくりするくらい高いのも良かったです。Earthboatに応募してくれている時点で、あまり横並びで他社を検討していない方がほとんどで、そこも非常によかったポイントです。

まとめると、応募の絶対数は多くはないが、カルチャーマッチがしている方が多く、他社検討もされていないケースがほとんどなので、結論としてめちゃくちゃ採用効率がよかったです。

これ、もしかしたらローカルスタートアップ最大の強みかもしれません。ブルーオーシャン。

3期目は、さらなる拠点拡大を予定

ありがたいことに、導入を検討したいというお話しを多数いただいております。正直、Earthboatの導入に対してはマーケティング施策はほとんどなにもしておらず、自然流入的な問い合わせ、紹介などだけで手一杯となっていました。

ただ、今後は組織もしっかりと整えて、より多くのお問い合わせ、要望に応えられるようにしていきます。そして、日本中にEarthboatを展開していきます。我々が目指している「自然に飛び込むきっかけをつくる」を、日本各地で実現できるよう、がんばります。

直近では、長野県の戸隠が10月にオープンを予定しています。
また、年内には群馬県のみなかみでも開業を予定しています。
どちらもスキー場の中にEarthboatがあり、スキーやスノボを楽しむなら最高の立地です。ご期待ください!

ローカルスタートアップめっちゃいいよ

前職のLIGで、東京×ITという環境で15年ほど経営をしてきましたが、そっちも非常に刺激的で楽しかったのですが、今の自分の年齢、趣味嗜好を考えると、この田舎で暮らしながらスタートアップをやる とうのが非常にしっくりきていて毎日楽しいです。

自分自身が楽しいから、良いプロダクトが作れて、良い仲間が集まってくる。この2年をかけて、そういった好循環をなんとか作れたかな、という感覚でいます。今後はさらにこの好循環を維持しながら、企業として成長していけるようにしていきます。まぁ、楽しいので大丈夫でしょう。

ローカルスタートアップ。とっても楽しいです。

もっとこういう地域に根ざしながら、全国にサービスを届けるようなスタートアップが増えていったらいいですよね。政府もスタートアップ支援に乗り出している今、確実にそういう流れはきています。俺の周りでも、二周目の起業をして頑張っている友人たちがたくさんいます。みんなそこで意識しているのは、自分たちを育ててくれたスタートアップエコシステムへの貢献。

このエコシステムがしっかりと確立していくことで、日本の経済がよりよくなっていくとみんな信じているんだなぁと。

それを踏まえて、我々は地域に根ざしたスタートアップの良い事例になれるよう、やっていければと思っとります。

さぁ、3期目もがんばるぞ!


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