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Earthboat初号機が完成したので、レビューを。

ようやく。
構想からちょうど1年くらいかかって。
ついに、Earthboatの1号機がLAMP野尻湖の敷地にやってきました。

ふかふかのQサイズベッド

Earthboatのサイズは3m × 8m。実際に中に入るととても大きな空間に感じます。大人が4-5人入っても狭さは全く感じないほど。天井が高いのと、何よりもCLTで天井床壁が構築されているので、木材の重厚感が圧倒的で、トレーラーハウスにも関わらず、建築としての力強さを十二分に感じることができます。これは、設計の段階から「きっとそうなるだろう」と話はしていたことですが、実物の中に入ってみて、本当にその力強さを感じることができました。


サウナにはNARVI社製の薪ストーブ。これが非常に熱効率がよく素晴らしい

サウナも使ってみましたが、まず120mmのCLTで全面作られているのですが、その木の厚みだけで十分なくらいの蓄熱をしてくれました。ここも「きっとそうなるだろう」という予想はしていましたが、実際に使ってみると、コンパクトな面積のため、温まりの立ち上がりが早く、また1時間ほどかけてCLTの木材に蓄熱が始まると壁、床、天井からじんわりと放熱してくれて、ストーブの火を弱めても全体がしっかりと温まる、まさに理想的な温まり方をしてくれました。また、アウトドアサウナなので、扉の開け閉めを頻繁にしても熱が逃げないように設計してあり、扉を開放してもほとんど熱が逃げないのも狙い通り。この辺りはThe Saunaで培ったノウハウを活かしました。

つまり、最高のサウナが出来たということです。


Earthboatのリビングルームは外。

Earthboatでは、キャンプのアップグレードをテーマとしており、いかに外で快適に過ごすか、を考えています。なので、基本的にリビングルームは外、という設計にしていて、そのため外に薪ストーブを設置してあります。野尻湖の2月。気温は-10度くらいなのですが、薪ストーブで暖をとりながら外でくつろいでみました。

完全に寒いです。体が冷えます。薪ストーブじゃ、全然温まりません。


服を着たまま、犬も一緒に

でも大丈夫。そういう時のサウナです。外で過ごしていて、体が冷えてしまったら、服を着たままサウナに入りましょう。そうすると5分もすれば芯まで温まります。こうすることで、また外でゆっくりと過ごすことができます。

完全貸切のアウトドアサウナがあるからこそできるこの遊び方。

汗をダラダラかいて、水風呂に入るスタイルももちろん最高ですが、このゆるーく着衣のまま出たり入ったりを繰り返しながら、まったりと過ごすスタイルをEarthboatでは提唱したいのです。

名付けて「着衣サウナ

名付けたものの、本当にこの名称でいいのか?と言う疑問がずっと湧いているのですが、考えても考えてもこのスタイルにピッタリくる名称があまり思いつかず。なので、着衣サウナとしました。ぜひ皆さんにもこの遊び方を体験してみて欲しいです。キャンプで夜に焚き火をしていて、体の芯が冷え切っちゃうことってあると思うんですが、そういうカスタマーペインを解決するDXソリューションです。(言ってみただけです)


サウナと焚き火と外気浴

2月。極寒の長野でのアウトドア体験でしたが、サウナと焚き火のおかげで快適に過ごせました。この時期で問題ないと言うことは、つまり、他の季節はもっと快適で最高だと言うことです。


水風呂は井戸水の掛け流し

水風呂も当然ついてますが、この時期は入らなくても十分に冷えます。でも入って汗を流すのは気持ち良いですよね。井戸水なので、そこまで冷たくもないので入りやすいのもポイントです。


ベッドルームは真冬でもぽかぽか

Earthboatの暖房設備はエアコン1台なのですが、極寒の中でも十分に温まりました。サウナと一緒ですが、CLTがしっかり温まると、部屋全体がじんわりと蓄熱する感じで心地よいです。断熱材を使わずに、100%木の厚みだけでこれを実現しているのですが、木材の長所をうまく活かせたと感じています。


豪雪地帯でも大丈夫

Earthboatでずっとやりたかった宿泊体験。それはキャンプのアップデートであり、外でいかに快適に過ごしてもらうかであり、そのためのツールとしてのサウナでした。そして、キャンプが苦手な人でも快適に過ごしてもらえるように、ホテルのようなベッド、そしてトイレとシャワー、キッチンもご用意しています。

誰もが気軽にアウトドアで過ごせるように。

そんな想いを込めて作ったのがEarthboatです。8m × 3m。実寸で言うと22㎡ほどの広さしかありません。都会の1Rアパートや、ビジネスホテルより少し広いくらいの大きさ。そこに、大人4人が眠れるスペースと、キッチン、トイレ、シャワー、サウナまでを詰め込みました。

設計上、ここが一番頑張ったところなのですが、CLTの特性とトレーラーハウスの制約をよく理解し、この形に落とし込めたのはさすがでした。

今回、Earthboatの設計を担当してくれたのはロンドン在住の建築家コンビのPAN-PROJECTSのお二人。


半年以上、夜な夜なオンラインミーティングで喋り続け、議論し、一緒に設計を考え抜きました。正直、この半年間で一番会話を重ねたのは彼らだったと思います。その熱い議論の積み重ねの上で、この設計が出来上がっています。時に出口が見えなくなりそうな時もあったけれど、粘り強く議論を続けて、何度も何度も、アイデアを出し合った果てに、ようやくこの形に辿り着きました。

彼らのプロフェッショナルな姿勢と、こだわりに敬意を表して。


脳みそに汗をかきまくって出来たEarthboat。
いよいよ、始動です。



Earthboatを使って宿を開業したい方、Earthboatを購入してLAMP社に運営委託した方(不動産投資に近い形です)など、ご興味を持っていただけましたら、下記メールアドレスからお気軽にご連絡ください。

go@earthboat.jp




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