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俺たちは「外で過ごすこと」に特化した宿を作っている

「Earthboatとグランピングって何が違うんですか?」

という質問をちょこちょこいただきます。分厚い杉材を使ってるとか、断熱/蓄熱性が高いとか、キッチンやトイレ、シャワーが専用で付いているとか、サウナも内蔵されているとか、色々と言い方はあるんですが、そもそも思想、設計の一番の違いは「外で過ごすことに特化している」ことだと思っています。

そう。Earthboatは、室内空間はもちろんめっちゃ快適なんですけど、その上で外で過ごしてもらうことに重きを置いた設計になっているんです。

これは、ホテルや旅館はもちろん、グランピングなどと比較しても、宿泊体験の在り方がまったく違うものになります。たとえば、キャンプをしてテントで泊まる時って基本外で過ごしますよね。焚き火したり、カレー作ったり。で、寝る時にテントに入る。そういう体験をより快適に、簡単に行うことができるのがEarthboatなんです。

外で快適に過ごすことは、実はすごく難しい

雨でも快適に外で過ごせる

自然の中で過ごす体験は、本来誰にとっても心安らぐ、心地よいことだと思うのですが、寒かったり、雨が降って濡れたり、炎天下で暑すぎたりと、快適に過ごせない要因がたくさんありすぎるせいで、アウトドアがあまり好きじゃない人も多いのではないでしょうか。

日本みたいに四季がはっきりとしている国において、外で快適に過ごせる季節や、気候、期間って実はすごく限られている。

その上、外で過ごすためには、キャンプ道具を揃えたり、テントを張ったりと色々と準備が必要。さらにそれらは季節に合わせての調整しないといけない。外で快適に過ごすには、季節も選ばないといけない上に、スキルや経験も重要になってくる。

キャンプが好きな人でも、外で快適に過ごせなかった経験は必ずあるのではないでしょうか。

それをどう乗り越えるか、みたいなのが好きな愛好家はもちろん良いと思うんですが(俺もそうです)、快適に過ごせなかった経験のせいでアウトドアに苦手意識を持ってしまう人がいるのも仕方のないことです。

だから世の中には、お父さんはキャンプに行きたいけど、家族から「トイレが汚いからやだ」とか、「寒いからやだ」とか言われて、なかなかキャンプに出かけられない みたいなケースが多いと思うんですよね。(俺調べ)

人はいつの時代も、自然へ飛び込むきっかけを求めている

次世代のキャンプ体験

自然の中で過ごすといえばキャンプ。これは歴史も長く、誰もが一度は経験したことある体験だと思います。ただ、快適に過ごすのは難しい。条件が少しでも揃わないと、急にきつくなる。

そこで多くのキャンプ場に作られたのがバンガローといわれる宿泊のための小屋。歴史のあるキャンプ場には必ずと言っていいほど設置されてますが、安普請のものも多く、また適切にメンテナンスされていないため、快適に泊まれる状態なものは少ない印象です。

それらに代わるように2000年代になって流行しはじめたのがグランピング。グラマラス(魅力的)なキャンピングが語源と言われており、単純なテント泊よりはずっと快適に過ごせるのが魅力。施設を運営する側からしても、比較的安い投資費用で施設が開業でき、建築ではないことから設置のハードルも低いうえに、宿泊単価もそこそこ取れることから近年、至る所で運営されているのはご存知のとおり。

グランピングはテント泊に比べたらもちろんずっと快適に過ごせるんですが、ずっと外にいられるようには設計されていない。

構造に目を向けると、どうしてもテントなので断熱性が弱く室内を温めるには暖房を相当頑張らないといけない。当然、夏場もクーラーをしっかりかけないと暑くなってしまう。さらにほとんどのケースで水回りが室内に設置できないので、外部に共有棟の様な形でシャワーやトイレを設けざるを得ない。建築物としての耐久性にも課題はあるでしょう。

という流れを踏まえた上で、次の時代はEarthboat的な体験が来ると思っています。

※構造としての強さ、快適さなどは上記の記事に詳しいので興味のある方はぜひご一読ください。

もう一度言いますが、我々の提供している体験は「外で快適に過ごせること」。部屋の中は十分快適なのですが、部屋の中でいかに過ごさせないかが大切だと思っています。実際、Earthboatに泊まるとほとんど人がずっと外で過ごしてます。これは、豪雪地帯の真冬でも、同様です。これってかなりすごいことだと思っていて。

サウナがあるから、どんな季節でも外で快適に過ごせる

どんな季節、天気でも外で過ごせる

なぜ、Earthboatはどんな季節、天候でも外で快適に過ごせるのかというと、サウナがあるからなんですね。野尻湖にあるThe Saunaに代表されるように、フィンランド式のアウトドアサウナの魅力って外気浴(外で過ごす時間)だと思っていて。サウナがあるから、どんなに寒い季節でも体を温められるから、外で裸で過ごすことができる。逆に真夏みたいに暑い時期でも、冷えた水風呂に入れば汗を流してクールダウンができる。暑いも寒いも、どっちの条件でも体温をいい感じに調整できる。それがサウナと水風呂の魅力。

そんなサウナが、一棟ごとにちゃんとついているEarthboat。

だから、外で過ごしていて体が少し冷えてきたら、着衣のままでもそのままサウナに入って、体を温められる。じんわりと体が温まったらまた外に出て、焚き火を楽しむ。そんな過ごし方ができるのがEarthboatなんです。

着衣で入るサウナ、おすすめです

たっぷり汗をかいて、水風呂に飛び込んでととのったーー! というサウナ体験も当然お勧めなのですが、我々はそれだけでなく、外で過ごすことで冷えた体を、着衣のままじんわりと温める。そんな採暖室のような使い方を提案しています。

サウナがあるから、外で過ごす時間が最大化される。

これこそが、我々がEarthboatを通じてみなさんに体験してもらいたいことの本質です。

人類として、火くらい扱おう

Earthboatのサウナは基本薪ストーブがインストールされています。また、屋外リビングには焚き火を楽しむための薪ストーブも設置してあります。

とにかく、Earthboatでの滞在中は、火を自分で起こして、火をあつかうということを楽しんでもらいたいんです。

火はあぶない。
火は難しい。
火事になるかもしれない。
子供が火傷するかもしれない。

そう。火は扱うにはスキルが必要。使い方を間違えると火傷したり、火事になったりします。危ない代物です。

でも、だからといって、火を自ら起こすこともせず、安全で、簡単な方向にすべてが進んでしまったらどうなるのでしょうか?

高度に文明が発達しすぎた現代社会において、火を扱ったことの無い人が増えすぎている。人類が猿から進化して、ホモサピエンスとして繁栄を遂げた最大の要因のひとつは「火を扱うことができたから」だと言われています。地球上で、人類以外で基本的に火を扱う動物はいないわけです。

にも関わらず。

マッチで火をつけたことが無い。
焚き火をしたことがない。

そんな人が多くいるのも事実です。そんなの、あんまり健康的じゃないと思っているんですが、我々は「自然に飛び込むきっかけをつくる」という理念のもと、Earthboatというプロダクトを通じて多くの人に自然に飛び込むきっかけを作っています。

だからこそ、Earthboatに滞在してもらった際には、なるべく外で過ごして、自ら火を起こして、サウナを温め、焚き火の火で料理をして欲しい。

それらを簡単に行うためのツールは揃っています。何も難しいことはありません。うまくいかなかったとしても、それも一つの経験で、トライするごとに上手になっていけばいい。そんな想いをもって、我々はEarthboatを作っています。

人類として、火くらい扱えるようになろうぜ!

小学生のころから、毎日ひとりで焚き火を楽しんでいた俺が言いたいのは、まさにこの一言。

20代、30代と東京でIT業界にどっぷり浸かっていた反動もあり、40代で田舎暮らしをしている今、多くの人に伝えたいメッセージです。

以上、ゴウでした。



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