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私がここにいる理由

はじめまして、レイコと言います。

私は死別経験者ではありません。

しかしながら、なぜ私がTwitterで「死別アカウント」を作成し、存在しているのか。

それは自分自身に罪の意識があるからです。

死別を経験した人の悲しみや切なさ、そして怒りや苦しみ。
日々流れてくるツイートを読みながら、残された人の痛みを感じることで自分の気持ちを整理しようとしているのかも知れません。


私の夫は配偶者を病で亡くした死別経験者です。
亡くなった前妻さんの十三回忌の法要が終わった後に私たちは出会い、結婚しました。

ところがこの結婚は、亡くなった奥様の家族の反発をかうこととなってしまったのです。

どこの誰とも分からない人との再婚は到底祝福できない。
亡くなった娘が不憫で仕方がない、と。

そのことで夫は苦しみ、私もまた苦しみ、二人とも出口の見えないトンネルに放り込まれたような気分になりました。

この結婚を後悔したことは何度もあります。
亡くなった奥様の家族の言い分に腹をたて、見当違いだと怒りが湧くこともあります。

でも亡くなった奥様の家族にはそれは届かない。
恨み節を打ち返しても虚しいだけ。
私たちはただ、黙って受け止めるしかない。

夫は前妻さんが亡くなって以降、男手一つで子育てをし、子供たちを立派に独立させました。
本当に良くやってきたと思う。

だけれども。
私と再婚したばかりに、その努力を否定されてしまうのは、あまりに悲しすぎる。

私たちはどうしたら許してもらえるのか。

離婚すれば良いのか。
結婚したことを詫びれば良いのか。
そもそも、
死別経験者が再婚することは悪なのか。

答えは出ない。

それならばいっそ、死別の悲しみに徹底して寄り添ってみてはどうか。
死別の悲しみや辛さ、切なさ、怒りを少しでも理解することで、亡くなったた前妻さんの家族の気持ちを理解できるかも知れない。


死別を経験していない私が、死別の悲しみにどこまで寄り添えるのか。
そして、死別の悲しみを理解したからと言って、亡くなった前妻さんの家族の感情が収まるのか。

これは私にもわかりません。

亡くなった娘を思う義実家の気持ち
再婚という選択肢をとった夫の気持ち

どちらも大切な感情なのだと思います。
だからこそ、今の私にできることをしてみよう。

これが、私がここにいる理由です。

2022年6月15日
レイコ(@gosai_reiko)

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