モンストプロツアー2022でタイムアタックRound3位&バトルRound6戦5勝 どんどんススムンガの甘樹の女王蜂を解説します。各会場ピックや編成、選択理由など
■自己紹介
こんにちは、ごーずです。
モンスターストライクでプロ選手をしています。
チーム"どんどんススムンガ"所属
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11~12月に開催されたモンストプロツアー2022ではレギュラーシーズン4位でファイナル進出、ファイナルでは4位という結果に終わりました。
■今回の内容
今回はモンストプロツアー2022でどんどんススムンガがツアーファイナルに進出する大きな決め手となった甘樹の女王蜂の戦略について解説します。
各会場毎のピック変遷や編成の選択理由などを深堀りします。
相手チームのことは想像で書いているので認識のズレがあるかもしれません。
プロツアーを視聴している前提で話を進めるので、まだの方は下記リンクからご覧ください。
甘樹の女王蜂 戦績
TA3位、BR6戦5勝(内、マッチ勝利3)
どんどんススムンガがツアーファイナルへ進出する鍵となりました。
※ファイナルでは不使用。
■第1戦 愛知
2022.11.19 ㈯ Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)
アプリのアップデートから3週間、初会場となります。他チームの事前情報が一切ない状態から試合が行われ、タイムアタックRoundで甘樹の女王蜂が使用されました。
どんどんススムンガが使用した編成はこちら
タイムアタックRound
【犬塚信乃α - 小野小町(紅蜘蛛) - オニャンコポンα - 骸】
キャラパワー高めの貫通4体による11手編成。
ボスの弱点を直接攻撃できる貫通キャラ4体に
加え、小野小町の友情コンボでボスのHPを大きく削ることができるため、リカバリーも容易な編成となっています。ポイントは1-5手目を固定化してBATTLE3のボスを1手で倒す配置をしていること。
※TA本番ではブロック内縦カンループできない位置に停止したため、下打ち出しでエレメントパネルを踏んで倒しています。
タイムアタックRound使用キャラの提出期限ギリギリまで迷った編成がこちら。
【オニャンコポンα - エクスカリバー(進化) - 無量大数 - 李信α】
バトルRoundでも使用した無量大数11手編成です。
練習でも成功率がかなり高く、信用できる編成でした。
貫通11手、無量大数11手の2つの編成の裏目を比べたときに
貫通11手は5手目まで成功すればアドリブでクリアできる。
無量大数11手はBATTLE4~5で手数ロスが起きた場合は無量大数再配置からのリカバリー15手。それ以外で無量大数が動いてしまうミスが発生すると目も当てられない。
9チームによるトーナメントのためTA8,9位は1試合増えてしまい、初戦に勝ったとしても情報が漏れた状態で準々決勝に挑まないといけない。それだけは避けたいので、崩れても立て直せる貫通4編成の選択でした。
メタっぽいかもしれませんが、"どんどんススムンガがタイムアタックRoundで貫通編成を使う→つまり、反射編成を持っていないのでは?"と思わせる狙いもありました。
ピック表
↓ピック表をざっくり画像にするとこんな感じになります。
ポイントは編成が2軸あること。そして強いキャラが代用キャラになっていること。どちらの編成もじじのけ選手考案です。
準々決勝 vs 今池壁ドンズα
配信にはありませんが、今池壁ドンズαのTA編成がこちら↓
【犬塚信乃α - サラマンダー(改) - ソロモン(貫通) - 包青天】
反射2体の10手編成
TAではBATTLE4でハンシャイン4体を《犬塚信乃α》&《包青天》の友情2体分で突破していました。《犬塚信乃α》と《包青天》は友情コンボがかなり強力で同じ動きができる代用キャラがいるとは思えなかったので、ここを妨害してTA編成ではないものを使わせる、または違う動きをするキャラを使わせてTA編成を劣化させることを狙いたい。TAタイムがほぼ同じなので劣化させれば有利。初会場なので代用キャラの練度が足りないことも想定されます。こちらのピック的にも不都合が発生しないので、本来は《小野小町(紅蜘蛛)》を先攻1キャラ目にピックするところを《犬塚信乃α》に変更することに決めて試合開始。
こちらは理想のTA編成そのまま。相手は劣化TA編成。相手側にミスが発生し、こちらが理想手でクリアして勝利。2-1で勝ちはしたものの2本目の吉火の巫女で恐ろしいものを見て、今回の壁ドンズは絶対強いぞと警戒対象に。(この後の直接対決は全敗だし、吉火の巫女はさらに恐ろしいものが控えていたのはまた別の話。)
準決勝 vs 練習不足。
練習不足。がタイムアタックRoundで使用した編成はこちら。
TA編成【犬塚信乃α - 小野小町(紅蜘蛛) - おつう(神化) - えびす(福の神)】
似た系統の編成を使っているので《小野小町(紅蜘蛛)》がキーキャラとなると考え、先攻になったら《小野小町(紅蜘蛛)》を第1ピックすることに。
相手にピックの先攻後攻選択権がある状態で先攻が取れる。直前の準々決勝で"どんどんススムンガ"が《犬塚信乃α》を先攻第1ピックにしたため、恐らく"練習不足。"は《小野小町(紅蜘蛛)》+何かの組み合わせを後攻第1&2キャラで取れると考え、後攻選択をしたと思われる。
決勝 vs ミラノ風カルボナーラ
ミラノ風カルボナーラがタイムアタックRoundで使用した編成はこちら。
TA編成【犬塚信乃α - えびす(福の神) - アザトース - 小野小町(紅蜘蛛)】
TA、1回戦、準決勝を見てミラノ風カルボナーラは《犬塚信乃α》のピック優先度が高く、次いで《えびす(福の神)》が重要なキャラクターであると読み取れた。1回戦で10手を成功させた編成に《小野小町(紅蜘蛛)》が入っていないため、必須ではないこともわかる。どんどんススムンガはTA順位がミラノ風カルボナーラより高いため、決勝戦1本目の甘樹の女王蜂は先攻後攻の選択権を有する状態。先攻選択で《犬塚信乃α》をファーストピックにすることを決め、試合に臨みました。
どんどんススムンガはレーザー友情2体の反射11手編成。ミラノ風カルボナーラは1P代用《アグナムート(改)》が採用された貫通10手編成。理想手対決になるとミラノ風カルボナーラが有利なマッチアップ。
どんどんススムンガ目線では《犬塚信乃α》ピックで引きずり出した《アグナムート(改)》がどこまで相手のタイムを遅くできるかが勝負の行方を左右する。
負け。この後の2本目も負けて第1戦は準優勝で終わりました。
おまけ
ミラノ風カルボナーラ、《えびす(福の神)》の代用は《ジキル&ハイド(改)》だったらしい。
■第2戦 東京
第1戦~第2戦の間の出来事
11月19日㈯ 第1戦当日
11月20日㈰ 帰宅
11月23日㈬ 登録キャラ、手番、TA編成提出期限日
11月25日㈮ 現地入り
11月26日㈯ 第2戦当日
先闇の都市竜 → Cats編成より速いものが必要なのでTA編成準備
吉火の巫女 → 準備したものが通用しなかったのでつくりなおし
甘樹の女王蜂 → 全体のBR成功率が悪かった。(初戦でミラノ風カルボナーラ以外に当たればセーフ)加えて、他ステージの準備で時間が足りないので自分達の練度を信じて現状維持。こちらが後攻になると《犬塚信乃α》と《鬼丸国綱》がセットで取られるのでAWAと獣神亭も当たりたくない側のチームでした。
タイムアタックRound
ピック表
準々決勝 vs AliceWithAce
AliceWithAceは第1ピック犬塚信乃αからスタート。AWA側としては《鬼丸国綱》から取って弱い鬼丸編成になるより、《犬塚信乃α》から取って《鬼丸国綱》が取られても別編成に派生、《鬼丸国綱》が取れたら強い鬼丸編成が組める。
どんどんススムンガは《鬼丸国綱》の編成を準備していないので、既存の2軸どちらにも派生できる《小野小町(紅蜘蛛)》+《オニャンコポンα》で返しました。
AWAは《鬼丸国綱》と《えびす(福の神)》でBRでの理想編成に手を伸ばした形。
相手は最終ピックに誘発キャラを取らないといけないはずなのでどんどんススムンガは《アグナムート改》で返してラストに《骸》で貫通編成の完成。
愛知でのAWAのTA編成は【鬼丸国綱 - 犬塚信乃α - 小野小町 - おつう】
お互い成功するとAWAのほうが速いのでどんどんススムンガとしてはミス待ちになる。
同じミス待ちになるなら、お互いにミスが発生したときに勝ちの目を見出しやすい貫通編成を組めたのでピックの落としどころとしては。
準決勝 vs 今池壁ドンズα
直前の試合で今池壁ドンズαが選択したキャラクターはこちら。
相手は鬼丸編成を出したのでミス待ちになる可能性が高く、第1戦での犬塚信乃αピックはもう通用しないので、乱戦になったときに殴り&友情が高水準である《小野小町(紅蜘蛛)》を第1ピックに選びました。
今池壁ドンズαは返しに《オニャンコポンα》と《犬塚信乃α》をピック。
Cats戦と同じピックに見えますが、第1戦愛知でどんどんススムンガが2軸の両方を見せているため、"どんどんススムンガに無量大数11手編成をさせるピック"だと思います。
もちろん、貫通4より反射入りのほうがリスクある。
■第3戦 大阪
第2戦~第3戦の出来事
11月26日㈯ 第1戦当日
11月27日㈰ 帰宅
11月30日㈬ 登録キャラ、手番、TA編成提出期限日
12月2日㈮ 現地入り
12月3日㈯ 第2戦当日
無量大数編成の想定タイムがBR基準でも遅いので解決策を模索することに。
第3戦で八光の守護仙人がTA、BRともに追加される。
この時点ではファイナル進出が確定していないため、光の練習も必要。
※第3戦TAで7位以上を取れば、他のチームの結果に左右されることなくファイナル確定でした。
サラマンダー9手→Lead以外が難しすぎて期間的に厳しい。
サラマンダー10手→理想編成だけなら間に合うけど、代用キャラの練度が追い付かない。
期間的にも今までの練度とピック対応力を信じ、形を変えずそのまま持ち込むことに。
ピック表
準々決勝 vs 今池壁ドンズα
今池壁ドンズαは後攻選択で《犬塚信乃α》、《小野小町(紅蜘蛛)》、《オニャンコポンα》から2体を取れる構え。前会場と同じく無量大数パをさせるピックを匂わせる。
どんどんススムンガは《犬塚信乃α》を第1ピック。《犬塚信乃α》なしの鬼丸編成は難易度が上がると考えていたのと、サラマンダー10手の妨害、そしてレーザー友情2体の速い無量大数編成に向かう。
■最後に
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
モンストプロ選手の活動の幅を広げる可能性としてnoteを書いています。
もちろん僕だけじゃなく、他のプロ選手や今後プロになって活躍する未来の選手も含め。
note自体が収入源になるとか、プロ選手がライターの仕事をもらえるようになるとか、そういう感じです。
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有料部分にはツアーファイナルに持ち込んだピック&編成を載せていますが、たいしたことは書いてません。投げ銭、スパチャ的なノリでご支援して頂けると今後の活動に繋がるので助かります。
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