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モンストプロツアー2022でタイムアタックRound3位&バトルRound6戦5勝 どんどんススムンガの甘樹の女王蜂を解説します。各会場ピックや編成、選択理由など

■自己紹介

こんにちは、ごーずです。
モンスターストライクでプロ選手をしています。
チーム"どんどんススムンガ"所属
Twitterはこちら YouTubeはこちら

11~12月に開催されたモンストプロツアー2022ではレギュラーシーズン4位でファイナル進出、ファイナルでは4位という結果に終わりました。

上段左からごーず、じじのけ
おりがみ、ぴよまる(リーダー)、グヲタ
レギュラーシーズン終了時のポイントランキング
初戦の貯金がえらい
ツアーファイナル結果 載ってないけど3位決定戦で負けて4位

■今回の内容

今回はモンストプロツアー2022でどんどんススムンガがツアーファイナルに進出する大きな決め手となった甘樹の女王蜂の戦略について解説します。
各会場毎のピック変遷や編成の選択理由などを深堀りします。
相手チームのことは想像で書いているので認識のズレがあるかもしれません。

ステージ忘れちゃった人用
エレメントパネルがあるフロアは使って進めることがほとんど
エレメントエリア倍率は約6.4倍

プロツアーを視聴している前提で話を進めるので、まだの方は下記リンクからご覧ください。

甘樹の女王蜂 戦績

■第1戦
タイムアタックRound 01:56.737 3位
バトルRound 準々決勝 vs 今池壁ドンズα 01:50.369 WIN (2-1)
バトルRound 準決勝 vs 練習不足 02:03.068 WIN (2-0)
バトルRound 決勝 vs ミラノ風カルボナーラ LOSE (0-2)
■第2戦
バトルRound 準々決勝 vs AliceWithAce 02:02.855 WIN (2-0)
バトルRound 準決勝 vs 今池壁ドンズα 02:29.903 WIN (1-2)
■第3戦
バトルRound 準々決勝 vs 今池壁ドンズα 02:01.632 WIN (1-2)

TA3位、BR6戦5勝(内、マッチ勝利3)
どんどんススムンガがツアーファイナルへ進出する鍵となりました。
※ファイナルでは不使用。


■第1戦 愛知

2022.11.19 ㈯ Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)

アプリのアップデートから3週間、初会場となります。他チームの事前情報が一切ない状態から試合が行われ、タイムアタックRoundで甘樹の女王蜂が使用されました。
どんどんススムンガが使用した編成はこちら

タイムアタックRound

【犬塚信乃α - 小野小町(紅蜘蛛) - オニャンコポンα - 骸】
キャラパワー高めの貫通4体による11手編成。
ボスの弱点を直接攻撃できる貫通キャラ4体に

加え、小野小町の友情コンボでボスのHPを大きく削ることができるため、リカバリーも容易な編成となっています。ポイントは1-5手目を固定化してBATTLE3のボスを1手で倒す配置をしていること。
※TA本番ではブロック内縦カンループできない位置に停止したため、下打ち出しでエレメントパネルを踏んで倒しています。


TA候補 無量大数11手

タイムアタックRound使用キャラの提出期限ギリギリまで迷った編成がこちら。
【オニャンコポンα - エクスカリバー(進化) - 無量大数 - 李信α】
バトルRoundでも使用した無量大数11手編成です。
練習でも成功率がかなり高く、信用できる編成でした。

貫通11手、無量大数11手の2つの編成の裏目を比べたときに
貫通11手は5手目まで成功すればアドリブでクリアできる。
無量大数11手はBATTLE4~5で手数ロスが起きた場合は無量大数再配置からのリカバリー15手。それ以外で無量大数が動いてしまうミスが発生すると目も当てられない。
9チームによるトーナメントのためTA8,9位は1試合増えてしまい、初戦に勝ったとしても情報が漏れた状態で準々決勝に挑まないといけない。それだけは避けたいので、崩れても立て直せる貫通4編成の選択でした。
メタっぽいかもしれませんが、"どんどんススムンガがタイムアタックRoundで貫通編成を使う→つまり、反射編成を持っていないのでは?"と思わせる狙いもありました。

第1戦 タイムアタックRound結果 使用ステージ : 甘樹の女王蜂
【頂】獣神亭一門とAliceWithAceが鬼丸9手の同編成でワンツーフィニッシュ
Catsも反射8手を持ち込んでいて、3位は取れたけど編成は負けてるかもしれないと認識する。
第1戦 トーナメント表 TA上位のチームから入る場所を選択できます。
本来は右側中央に1位チームが入る構図になるはずだが、
Cats vs ミラノ風カルボナーラの勝者との対戦を避けたいチームが多く、5位のGVが入ることに。

ピック表

表のアザトースはソロモン(貫通)
第1戦 甘樹の女王蜂 どんどんススムンガの登録キャラ12体

↓ピック表をざっくり画像にするとこんな感じになります。

貫通11手 先攻小町想定
後攻側(小町なし)が骸を取らない、または骸込みで強い編成にならないので4P代用なし
毒友情キャラは豊富なので相手目線でも邪魔できない答えになりそう。
プラトン編成はほぼやらないはず
※第1戦愛知時点では1Pアグナムート改の詰めが完璧ではなかったので、
信乃αが取れないときは無量大数編成のピックでした。
TAでGVが1Pアグナ改の同編成を使用していたので代用はバレています。
無量大数11手① 2Pエクスカリバー
信乃エクスになるとレーザー友情主体でタイムが速い。
表にはないけど2P犬塚信乃αも可
無量大数11手➁ 2P小野小町
先攻小町で相手オニャンコα+何か

ポイントは編成が2軸あること。そして強いキャラが代用キャラになっていること。どちらの編成もじじのけ選手考案です。

メンバー情報解禁時にツイートした画像

準々決勝 vs 今池壁ドンズα

配信にはありませんが、今池壁ドンズαのTA編成がこちら↓

【犬塚信乃α - サラマンダー(改) - ソロモン(貫通) - 包青天】
反射2体の10手編成
TAではBATTLE4でハンシャイン4体を《犬塚信乃α》&《包青天》の友情2体分で突破していました。《犬塚信乃α》と《包青天》は友情コンボがかなり強力で同じ動きができる代用キャラがいるとは思えなかったので、ここを妨害してTA編成ではないものを使わせる、または違う動きをするキャラを使わせてTA編成を劣化させることを狙いたい。TAタイムがほぼ同じなので劣化させれば有利。初会場なので代用キャラの練度が足りないことも想定されます。こちらのピック的にも不都合が発生しないので、本来は《小野小町(紅蜘蛛)》を先攻1キャラ目にピックするところを《犬塚信乃α》に変更することに決めて試合開始。

1本目 先闇の都市竜 こちら後攻選択 勝ち
2本目 吉火の巫女 相手先攻選択 負け
3本目 甘樹の女王蜂 こちら先攻選択
(1本目はTA上位側、2,3本目は直前の敗者に選択権があります。)

第1戦 どんどんススムンガ vs 今池壁ドンズα 先攻ピック
実はどんどんススムンガと今池壁ドンズαは初体験だし初対戦

こちらは理想のTA編成そのまま。相手は劣化TA編成。相手側にミスが発生し、こちらが理想手でクリアして勝利。2-1で勝ちはしたものの2本目の吉火の巫女で恐ろしいものを見て、今回の壁ドンズは絶対強いぞと警戒対象に。(この後の直接対決は全敗だし、吉火の巫女はさらに恐ろしいものが控えていたのはまた別の話。)

ベスト4が決定。
TAで鬼丸国綱の速い編成を使用した2チームが共に敗退したため、悩みの種が1つ消える。

準決勝 vs 練習不足。

練習不足。がタイムアタックRoundで使用した編成はこちら。

TA編成【犬塚信乃α - 小野小町(紅蜘蛛) - おつう(神化) - えびす(福の神)】

準々決勝 AliceWithAce vs 練習不足。 キャラピック

似た系統の編成を使っているので《小野小町(紅蜘蛛)》がキーキャラとなると考え、先攻になったら《小野小町(紅蜘蛛)》を第1ピックすることに。

1本目 吉火の巫女 こちら先攻選択 勝ち
2本目 甘樹の女王蜂 相手後攻選択

相手にピックの先攻後攻選択権がある状態で先攻が取れる。直前の準々決勝で"どんどんススムンガ"が《犬塚信乃α》を先攻第1ピックにしたため、恐らく"練習不足。"は《小野小町(紅蜘蛛)》+何かの組み合わせを後攻第1&2キャラで取れると考え、後攻選択をしたと思われる。

準決勝 練習不足。 vs どんどんススムンガ キャラクターピック
どんどんススムンガ2本目の槍、無量大数登場
どんどんススムンガと練習不足。も実は初対戦。
神様、仏様、じじのけ様

決勝 vs ミラノ風カルボナーラ

ミラノ風カルボナーラがタイムアタックRoundで使用した編成はこちら。

TAの段階ではわからなかったが、1回戦のCats戦でえびすSSフィニッシュの10手編成と判明。

TA編成【犬塚信乃α - えびす(福の神) - アザトース - 小野小町(紅蜘蛛)】

1回戦 ミラノ風カルボナーラ vs Cats
Cats先攻選択でのキャラクターピック
エレメントパネルのクエストだけど実はソロモンが使える
貫通パだけど小町不要で犬塚信乃αがあれば成立しそう?
準決勝 4Sleepers vs ミラノ風カルボナーラ
ミラノ風カルボナーラ先攻選択でのキャラクターピック
ファーストピックが犬塚信乃α

TA、1回戦、準決勝を見てミラノ風カルボナーラは《犬塚信乃α》のピック優先度が高く、次いで《えびす(福の神)》が重要なキャラクターであると読み取れた。1回戦で10手を成功させた編成に《小野小町(紅蜘蛛)》が入っていないため、必須ではないこともわかる。どんどんススムンガはTA順位がミラノ風カルボナーラより高いため、決勝戦1本目の甘樹の女王蜂は先攻後攻の選択権を有する状態。先攻選択で《犬塚信乃α》をファーストピックにすることを決め、試合に臨みました。

決勝戦 どんどんススムンガ vs ミラノ風カルボナーラ
本日3回目の初対戦。相手は2022年のグランプリ王者。
キャラクター編成順

どんどんススムンガはレーザー友情2体の反射11手編成。ミラノ風カルボナーラは1P代用《アグナムート(改)》が採用された貫通10手編成。理想手対決になるとミラノ風カルボナーラが有利なマッチアップ。
どんどんススムンガ目線では《犬塚信乃α》ピックで引きずり出した《アグナムート(改)》がどこまで相手のタイムを遅くできるかが勝負の行方を左右する。

1手目を打ち終え、返しモニターで相手チームの状況を確認するぴよまる選手。
打ち出しが慎重なSpring選手。配信画面では26秒の表示。
ピックで2秒程のロスを与えられていたのかも?
チーム全体で普段より打ち出しを速くする声かけがあれば間に合ったかもしれない。

負け。この後の2本目も負けて第1戦は準優勝で終わりました。

おまけ

ミラノ風カルボナーラ、《えびす(福の神)》の代用は《ジキル&ハイド(改)》だったらしい。


■第2戦 東京

第1戦~第2戦の間の出来事

11月19日㈯ 第1戦当日
11月20日㈰ 帰宅
11月23日㈬ 登録キャラ、手番、TA編成提出期限日
11月25日㈮ 現地入り
11月26日㈯ 第2戦当日
先闇の都市竜 → Cats編成より速いものが必要なのでTA編成準備
吉火の巫女 → 準備したものが通用しなかったのでつくりなおし
甘樹の女王蜂 → 全体のBR成功率が悪かった。(初戦でミラノ風カルボナーラ以外に当たればセーフ)加えて、他ステージの準備で時間が足りないので自分達の練度を信じて現状維持。こちらが後攻になると《犬塚信乃α》と《鬼丸国綱》がセットで取られるのでAWAと獣神亭も当たりたくない側のチームでした。

タイムアタックRound

第2戦 タイムアタックRound結果 使用ステージは先闇の都市竜
理想パターンではないが2位なので上出来
またしても8,9位の勝者を避けたいチームが多い形に

ピック表

第2戦の登録キャラ12体 第1戦と変化なし
第1戦からの変化。無量大数編成の2Pに犬塚信乃αを置けるようになりました。

準々決勝 vs AliceWithAce

1本目 吉火の巫女 こちら先攻選択 勝ち
2本目 甘樹の女王蜂 相手先攻選択

AliceWithAceは第1ピック犬塚信乃αからスタート。AWA側としては《鬼丸国綱》から取って弱い鬼丸編成になるより、《犬塚信乃α》から取って《鬼丸国綱》が取られても別編成に派生、《鬼丸国綱》が取れたら強い鬼丸編成が組める。
どんどんススムンガは《鬼丸国綱》の編成を準備していないので、既存の2軸どちらにも派生できる《小野小町(紅蜘蛛)》+《オニャンコポンα》で返しました。
AWAは《鬼丸国綱》と《えびす(福の神)》でBRでの理想編成に手を伸ばした形。
相手は最終ピックに誘発キャラを取らないといけないはずなのでどんどんススムンガは《アグナムート改》で返してラストに《骸》で貫通編成の完成。
愛知でのAWAのTA編成は【鬼丸国綱 - 犬塚信乃α - 小野小町 - おつう】
お互い成功するとAWAのほうが速いのでどんどんススムンガとしてはミス待ちになる。
同じミス待ちになるなら、お互いにミスが発生したときに勝ちの目を見出しやすい貫通編成を組めたのでピックの落としどころとしては。

10手目でオニャンコポンαが左に動いてしまったため12手でのフィニッシュ
AWAは6手目の停止位置が悪く8手目でBATTLE5を抜けられなかった。
(起こりうるものなのか、ミスなのかはわかりません。)

準決勝 vs 今池壁ドンズα

直前の試合で今池壁ドンズαが選択したキャラクターはこちら。

準々決勝 Cats vs 今池壁ドンズα
Cats先攻選択によるキャラクターピック
準決勝 どんどんススムンガ vs 今池壁ドンズα
どんどんススムンガ先攻選択によるキャラクターピック
今池壁ドンズαは鬼丸編成よりサラマンダー編成の自信があったのかも
11手vs10手だし

相手は鬼丸編成を出したのでミス待ちになる可能性が高く、第1戦での犬塚信乃αピックはもう通用しないので、乱戦になったときに殴り&友情が高水準である《小野小町(紅蜘蛛)》を第1ピックに選びました。
今池壁ドンズαは返しに《オニャンコポンα》と《犬塚信乃α》をピック。
Cats戦と同じピックに見えますが、第1戦愛知でどんどんススムンガが2軸の両方を見せているため、"どんどんススムンガに無量大数11手編成をさせるピック"だと思います。
もちろん、貫通4より反射入りのほうがリスクある。

・今池壁ドンズα視点でDDSの邪魔をしたいと考えてみる
DDSは2軸あるうちのどちらの編成をやりたいのか。
やりたい側の編成をさせず、やりたくない側の編成をさせたい。
①DDSが第1戦愛知TAで貫通編成を選択している。
➁直前のAWA戦で無量大数編成が組めるはずなのに貫通編成になった。
(第1戦の練習不足。戦と第2戦のAWA戦のピック最初の3キャラが同じ。)
どんどんススムンガは貫通編成がやりたいように見える

お互いにミスが発生、動かされた位置から7手目成功と小町ピックが功を奏し1本目は勝利。
この後2本取られて負けました。

■第3戦 大阪

第2戦~第3戦の出来事

11月26日㈯ 第1戦当日
11月27日㈰ 帰宅
11月30日㈬ 登録キャラ、手番、TA編成提出期限日
12月2日㈮ 現地入り
12月3日㈯ 第2戦当日
無量大数編成の想定タイムがBR基準でも遅いので解決策を模索することに。

第3戦で八光の守護仙人がTA、BRともに追加される。
この時点ではファイナル進出が確定していないため、光の練習も必要。
※第3戦TAで7位以上を取れば、他のチームの結果に左右されることなくファイナル確定でした。
サラマンダー9手→Lead以外が難しすぎて期間的に厳しい。
サラマンダー10手→理想編成だけなら間に合うけど、代用キャラの練度が追い付かない。
期間的にも今までの練度とピック対応力を信じ、形を変えずそのまま持ち込むことに。

ピック表

第3戦の登録キャラ
out プラトン  in えびす(福の神)
妨害できるように入れたけど、ほぼ使わない話だったと思う

準々決勝 vs 今池壁ドンズα

第3戦 今池壁ドンズα vs どんどんススムンガ
今池壁ドンズαの後攻選択によるキャラクターピック

今池壁ドンズαは後攻選択で《犬塚信乃α》、《小野小町(紅蜘蛛)》、《オニャンコポンα》から2体を取れる構え。前会場と同じく無量大数パをさせるピックを匂わせる。
どんどんススムンガは《犬塚信乃α》を第1ピック。《犬塚信乃α》なしの鬼丸編成は難易度が上がると考えていたのと、サラマンダー10手の妨害、そしてレーザー友情2体の速い無量大数編成に向かう。 

理想手を決めて勝利するが、この後2本取られて負けました。

■最後に

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
モンストプロ選手の活動の幅を広げる可能性としてnoteを書いています。
もちろん僕だけじゃなく、他のプロ選手や今後プロになって活躍する未来の選手も含め。
note自体が収入源になるとか、プロ選手がライターの仕事をもらえるようになるとか、そういう感じです。
面白かったら記事のツイート、拡散をお願いします。

誤字脱字、わかりにくい表現があれば訂正します。
Twitterなどで連絡ください。
追記して欲しいことがあれば内容次第では更新します。

有料部分にはツアーファイナルに持ち込んだピック&編成を載せていますが、たいしたことは書いてません。投げ銭、スパチャ的なノリでご支援して頂けると今後の活動に繋がるので助かります。

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じじのけ選手ありがとう

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