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プロ競技大会への出場権を失った"どんどんススムンガ"が辿った道《モンストグランプリ2022JCS関西予選》

■自己紹介

"ごーず"という名前でモンスターストライクの競技シーンでプロ選手として活動しています。
プロチーム『どんどんススムンガ』に所属。
YouTubeで動画投稿、配信活動もしています。
Twitterはこちら

■公式大会成績
モンストグランプリ2022JCS決勝大会 3位
モンストプロリーグ2021 グループリーグ3位
モンストグランプリ2021JCS中部予選 ベスト4
モンストプロツアー2019-2020 8位
モンストグランプリ2019ACS決勝大会 優勝
モンストグランプリ2018CS中部予選 2位
モンストグランプリ2018闘会議CUP関西 ベスト4


■この記事に書いてあること

時系列的にはプロ競技大会への出場権を失った2021年の年末と、それを取り戻すために2022年3月末~4月24日までのどんどんススムンガが辿った道を僕(ごーず)目線で文字に起こしていきます。

読み進める前に…
モンストグランプリ2022JCS関西予選をまだ観てない人はこちらから
コメントのタイムスタンプが便利です。(僕がつくった!)


■次回プロ大会への出場権を失う

モンスト競技シーンに詳しい方はご存知の通り、僕が所属する『どんどんススムンガ』はモンストプロリーグ2021にてグループA最下位の結果を残し次回プロ競技大会への出場権を失いました。

第 6 項〔グループリーグ 2 位及び 3 位チームの今後〕
各グループリーグ内で 2 位となったチームは次回のプロ競技大会への出場権を獲得し、3 位となった チームは次回プロ競技大会への出場権を失う。ただし、今後の XFLAG eSports が定める公式大会にお いて、XFLAG eSports が定めた基準の成績を収めたチームはプロ競技大会への出場権を再び獲得する ことができる。

MONSTER STRIKE PRO LEAGUE 2021 ルールブック より

モンストプロリーグ2021 最終節終了時の
グループA ポイントランキング
1位のチームがファイナルへと進出します。
最下位のチームが次回プロ大会への参加権を失います。

話が少し遡りますが…
僕は自身がプロシーンで活躍するため、結果を残すことを目標にモンストグランプリ2018闘会議CUPからモンストスタジアムを始めました。
初挑戦から3大会目のモンストグランプリ2019ACSで優勝したことでプロライセンスを取得、プロ大会への参加権を手にしました。

モンストプロリーグ2021 第5節
試合の合間での選手紹介シーン

■チームの状況

2017年の年末からずっと同じメンバーでやっているのでメンバーのプライベートな話を聞くことも多々あります。
僕の勝手な推測ではプロリーグから降格したら、もう同じメンバーでプレイできないだろうと思っていました。

僕以外のメンバーは選手活動とは別で本業があり、練習量を確保するために睡眠時間を削ったことで仕事に支障が出ていたこともあったそうです。
メンバーにもそれぞれ自身の生活、人生があり、夢もあります。
自分の夢を追うために、競技シーンから離れることを考えたメンバーもいました。

プロリーグ終了時点で公表されていたプロ大会の復帰条件はXFLAG eSports が定める公式大会において、XFLAG eSports が定めた基準の成績を収めること。現時点では他に公式大会が存在しないので、少なくともモンストグランプリの地方予選を突破することは最低限の条件だろうと想定していました。
(情報が間違ってたら、ごめんなさい。)

僕自身はなにがなんでもプロシーンに戻るつもりでしたが、僕以外のメンバーは先述の話もあり、かなり悩んでいました。地区予選を抜けることは険しい道で、かつ練習量も必要です。プロ大会と違い、出場給もありません。賞金がもらえるわけでもないのに、また生活を削ってプロ大会復帰をかけてチャレンジするのか、葛藤もあったと思います。

※あくまでも僕目線の話です。メンバーのプライベートな話は事実には沿うように、そして軽く暈して書いています。


■モンストグランプリ2022開催

モンストプロリーグ2021終了後は、メンバーの誰かがチームから離れて新規メンバーを探すことになる未来なども視野に入れつつ、YouTubeでの配信や動画投稿、Tonamelの大会主催などの活動をしながら日々を過ごしていました。

そして3月末、モンストグランプリ2022ジャパンチャンピオンシップの情報が公開されました。規約には以下の文章が…

● 次回プロ大会出場権を所持していないプロチームが決勝大会への出場権を獲得した場合、次回プロ大会出場権を付与する。但し、チームメンバー4名全員がモンスターストライク プロリーグ 2021に出場した同チームの登録メンバーで構成されていることが条件となります。

モンストグランプリ2022 ジャパンチャンピオンシップ 大会規約 より

地区予選突破の条件でプロ大会に復帰したいなら、メンバー変更不可。アマチュアチームは決勝大会で優勝、または準優勝という厳しい条件でプロライセンス発行の推薦がもらえるので、メンバー変更してそれより軽い条件でプロ大会復帰できちゃったらおかしな話なので、そらそうよね。

そもそも、どんどんススムンガでモンストグランプリに出場できるかどうかもわからず不安を抱えたままチームでの話し合いに参加したところ、メンバー全員出場できるとのこと。たぶん僕の知らないところでいろいろなことがあったと思います。


■絶対に避けなければいけない相手

モンストグランプリの情報が公開された後、必ずチームで決めなければいけないことがあります。エントリーする地区予選会場をどこにするか。

【日付 / 会場 / 使用ステージ】
4/24㈰ 関西予選大会
 TA : 水宙 緑勇  BR : 水宙 緑勇 闇切
4/30㈯ 中部予選大会
 TA : 水宙 緑勇  BR : 水宙 緑勇 闇切
5/14㈯ 九州予選大会
 TA : 水宙 緑勇  BR : 水宙 緑勇 闇切
5/21㈯ 北海道・東北予選大会
 TA : 水宙 守炎  BR : 水宙 守炎 輝問
5/28㈯ 関東予選大会
 TA : 水宙 守炎  BR : 水宙 守炎 輝問

TA : タイムアタックRound
BR : バトルRound

メンバー3人の繁忙期がゴールデンウイーク前後からという話だったので、出場地区候補が4/24㈰ 関西予選大会4/30㈯ 中部予選大会に絞られます。
ここで2つの会場についての情報をまとめます。

■4/24㈰関西予選大会
エントリー締め切り 4/12㈫12:00
TA上位8チームがバトルラウンドに進出。
A、Bブロックの優勝2チームが決勝大会へ出場。
初会場なので想定タイム、ピックの傾向などの情報がない。
今回のステージは例年と比べてとても難しいため、
短期間で高い完成度の立ち回りを本番で成功させることは困難。

■4/30㈯ 中部予選大会
エントリー締め切り 4/19㈫12:00
TA上位7チームがバトルラウンドに進出。
前回優勝チームのGVがTA免除かつ1位扱いで出場。
A、Bブロックの優勝2チームが決勝大会へ出場。
関西予選と使用ステージが同じだが平日ばかりを挟んだ6日後。
関西予選の立ち回りを改良することはベースができていないと困難。
準備したものが関西予選レベルと同等、またはそれ以下だった場合には苦しい戦いになることが予想される。

どんどんススムンガというチームをよく観ている方は初会場に出場するのがいいだろうとの見方をすると思います。恐らく、それは限りなく正しいと思います。
しかし一番の決め手となったのは、前回優勝チームのGVが中部予選に出場する場合、タイムアタック免除かつ1位扱いになること。

ここまでのGVとの相性は最悪で、戦績は0勝5敗でした。
モンストグランプリ2018CS中部予選の決勝戦で敗北 (勝てばプロ)
モンストプロツアー2019-2020 第2戦 東京 初戦で敗北
モンストプロリーグ2021 3戦全て敗北

もちろん相性が悪いのもそうですが、
打ち出しの速さ、立ち回りの想定タイム、本番でのリカバリーなどチームとして強さがトップレベルであると考えていました。
どんどんススムンガがプロ大会に復帰するには、どのチームが相手になっても地区予選を突破しなければいけません。
しかし、強敵GVだけは出場する地区がほぼ確定していました。

逆に、関西予選を選択するデメリットとしては
プロツアー出場経験者の方ならなんとなくわかってもらえると思いますが、移動はとても疲れるので会場が家から近いほうがコンディションは良くなります。試合の前日から現地入りするのは少しでも疲労を減らすためです。
たぶん僕の体力が少なすぎる。

関西予選出場を選択するメリット・デメリット
中部予選出場を選択するメリット・デメリット
これらに関係するいろんな要素を並べて思考をしました。

①中部を選択してGVと同じブロックになる可能性
➁関西でGV以外の強豪チームと2連戦する可能性を含めたその他全て

この2つを並べて天秤にかけたとき、前者のほうが遥かに重いリスクであると考えました。

どんどんススムンガは関西予選に出場することを選択しました。

■そして

モンストグランプリ2022JCS関西予選優勝

無事にモンストグランプリ2022JCS関西予選を突破することができました。そしてプロ大会への参加権が回復しました。もちろん決勝大会出場権も。
当日の話をちょっとだけ…
前日入りで会場近くのホテルを取りました。
初めての朝一番のTAで試合の3時間前には起きていたいので5時起き。同じ時間帯のTA組は知ってる顔ばかりでピリピリした雰囲気。
チームの状況は、リーダーが試合前の2週間ずっと頭痛でしんどそう。(人生初の頭痛らしい?)僕は無意識のうちに強く噛んでるみたいで行きのバスの揺れで歯がかけてずっと痛かった。(泣)

ですが、本番はすごく集中できました。僕自身が本番で緊張しないのもありますが、チーム全体も2021の反省を活かし試合中のコミュニケーションもしっかり取れてミス半分理想半分ですが、期待されているであろうススムンガらしい立ち回りを観てもらうことはできたのかなと思います。
応援ありがとうございました!!

今回の記事では触れませんが、決勝大会アーカイブはこちら


以下は有料記事となります。
関西予選における各ステージの考え方や表に出なかった後攻編成などを載せています。最新環境で使用できる立ち回りはありません。

■こんな方におすすめ
モンプロにもっとスタジアムの発信活動をしてほしい
モンストGP2022関西予選を何回も観返している
・ごーず選手やどんどんススムンガを応援したい
・ごーず選手に夕飯を奢りたい

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