竹林整備その3・・実践編 竹を伐ってみる

普段は、天気図とにらめっこ。高気圧の張り出した、天気のいい日しかバアサンちへは、行かないことに決めている。心の病を患っているので、お日様にあたること、歩くこと、手足を動かすことば、唯一の薬なのであった。

早朝、まだ暗いうちに午前3時起き、準備はしてあるが、朝食、お茶の準備など・・。

電車に乗っても、外は真っ暗、実家のある駅の手前の駅あたりまで、まんまるお月さまがでている。トンネルを抜けると、何やら白い。霜がおりていた。駅から歩きだすと、今度は日の出のお日様を浴びながら・・。

まったく、電車というものは不思議な乗り物だと思った。夜と朝の狭間を走る、時空列車なんて、大げさかもしれない。

今日は、マイ鋸の確認。刃渡り21センチだったか、15センチだったか、忘れてしまい、品番は210DXというレシートに惑わされて。

この日は、珍しく姉ちゃんまで、手伝いにきた。

手始めに、鋸の感覚をもどすため、バアサンがへし折ったとみられる、ナンテンの木で、腕だめし。これをやっていたら、姉ちゃんがかけつけ、剪定ゴミをへし折って、可燃ごみ袋にいれてくれた。

こんなに、珍しいことは、滅多にない。感謝。

次は、竹林にはいる。駅から歩いてきて、観察すると、実家のあるあたりは、竹林の波は途切れていると言うことは、家の前に車道があったりするせいなのか、いや手入れされているという証明なのかなあと、ふと思う。

放置竹林と比べて、バアサンちの竹林は、明るいし、日がさしこむ。

しかし、古くなった、親竹は、伐採せねばならい。自分の持っている鋸は、刃渡り15センチと確認できた。とりあえず、それで、なんか切ってみようと、竹林のなかに、雑木があって、植物名に詳しくないので、とりあえず、それから、伐採。そのうち、姉ちゃんも入ってきて、猪突猛進タイプだから、傾いた細目の竹をきりだす。姉ちゃんは、大工用のヒラノコで。

そのうち、バアサンがあらわれ、鉈を持って出現。枝払いの達人なのだ。

が、姉ちゃんは、ノコに慣れてないので、バアサンと共同で、のちにバアサンの手にかかり、竹を伐竹。助手になった、姉ちゃんが、枝払いをし始めると、バアサンのちに、「仙人(先人)・・先生」になる。「仙人」、「はがゆいなあ!!」と、もらす。

姉ちゃん、「仙人」に鉈で枝払いのコツを覚える。

ちょっと、休憩します。のちほど、続きを。(用事をすませてきます。)

長い休憩でした。

そこで、今回は珍しく、姉ちゃんの旦那様が、ワンコを連れてやってきました。装備は、どうだったか未確認だったけど、手袋ぐらいは、持っていたような気がする。

「チェ―ンソーある?」「チェーンソー使えばいいのに・・」

「充電してないから、充電しないと使えん・・」(仙人)


「そうか・・」

と、義兄が竹藪に入って、姉ちゃんの伐竹を手伝い始める。

旦那さんだから、最後は、旦那さんの手にかかり、竹がしだれている方に、ノコをいれていなかったため、ものすごい、竹割れをおこし、竹の跳ね返り現象をみた。

この威力は半端でなかった。近辺で、伐竹中の死亡事故が最近おきており、本当に注意しなければと、この目で確認した。

義兄(旦那さん)は、「あわわ・・危ないから、離れて!!」と。うまく、なんとか身をかわした。でないと、顔面直撃で、とんでもないことが起こる。

伐竹の恐ろしさを知り、私は、竹垣沿いの、枯れて傾きかけた、直径10センチぐらいのものを、だるま落としの要領で、1メートル切り、手ノコで。

慣れてないし、力がないので、物凄く時間をかけてやった。それに、足場が悪い。竹って、枯れた竹でも、周囲の竹の枝に支えられてかろうじて、保っていても、注意して、下に落とし込まないと、足をやられるぐらい、重さを感じた。

竹引きに慣れてないので、一本の竹の円周に切れ込みをいれつつ、ゆっくりと、1メートル切りして、下に転がしていった。

先が近くになると、少し軽くなってきた。

仙人が、「そろそろ、引き出してごらんよ!」と。

あとは、仙人の言われる通りに、切り出した竹を所定の位置においた。

もう、バアサンでなくなり、「先生」(仙人)。

実践で、伐竹の危険性を身をもって知り、「プロに頼もう」と仙人の決断。

わたしは、(やはり、竹引きノコ27センチの購入)をそれぞれ決断。

とても、いい勉強になった。

私にとっては、ストレス解消という言葉は、あまり使いたくない。

竹には、竹生、竹性があり、あの生きた竹の跳ね返りは、竹の声のような気がしてならなかった。


私にとって、庭木、竹林に向かう時、なにか修行の場のように思うのである。

午前中に、竹林整備、途中だけど、今日のところは、ここまでと、解散。

わたしは、家の上がり口の掃き掃除をしたり、庭木をみて、気になるところを少し剪定して、おしまいにした。

帰りは、姉ちゃんが、畑から野菜をいっぱいとってきて、新聞紙に包んで、重かったけど、これで、新鮮な野菜が買わなくても食べられる・・スーパーへ行く回数が減り、無駄買いしなくなるから、「1万円分、ういたわ!!」と、帰路につく。




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