AWICH /ASIAN WISH CHILD
またご無沙汰になってしまい・・年末年始だったからと言い訳です。
年末は数年ぶりにライブに行って来ました。「伝説の一夜」と銘打たれたとおりラッパ我リヤ、SOUL SCREAM、DABO、キングギドラ、雷と90年代のイベントかよ!と死ぬほど豪華なイベント&平日開催で仕事も都合がついたので鼻息荒く出陣。ペイジャーと雷のTシャツもゲット出来て最高のイベントでした。
表題、大ネタです。存在は当然知っておりサーチはしていましたがなかなか出会えず。年末に新宿ユニオンでなぜかシールド状態で5枚ほど転がっていたのを3,000円ほどのプレ値でゲット。その後AMAZONで検索したら普通に定価で在庫有りになっているのでレーベル関係者か何かがデッドストックの放出したんじゃないかな・・
説明不要のフィメールラッパー、抜群のスキル・ルックスを兼ねそろえた現行フィメールシーン最高峰のラッパーの一人。そんな彼女が2007年にリリースした1stアルバムである。
まず、2007年のシーンですが新世代の台頭が半端じゃない時代で、NORIKIYO「EXIT」 SEEDA「街風」BLUE HARB「LIFE STORY」DJ DECK STREAM「SOUND TRACKS」コンピで「HYDEOUT 2nd COLLECTION」と、骨太のクラシックが多数量産された時代だ。そんな作品群の中でリリースされた本作。まず知名度としては当然皆無(あくまで東京では、沖縄ではどうだったんでしょう)。そしてリリースされたレーベルがなぜかLD&Kというバンド作品のリリースが多いレーベル、WIKIで調べると他にラッパーとして所属していたのはSAL THE SOULぐらいかな・・フィメールではRUMIが2nd「HELL ME WHY??」という超クラシックをリリース、既に2006年にCOMA-CHIが1st「DAY BEFORE BLUE」もリリースしておりそういったフィメールと平行して紹介されても良い様な気がしなくもないんですが。
さて、内容について。各楽曲のプロデュースはunqle KAYAという沖縄の重鎮DJが担当。近年は制作活動は行っていないようですがDJとしての経歴は長く、ジャンルレスに活動を行っていたようです。トラックにはunqle KAYA有するCyffa C、そのCyffa Cに参加しているDJ SPICE(情報なし・・)、KMD、REMIXでセルアウト系JAZZY HIPHOPのはしりであるdulcetと競作したKENSHU、等々参加している。unqle KAYAが当時沖縄でイベントを行っていたそうなのでAWICH含めその辺りの人たちが参加してるんだろうな、という印象。
内容は、可もなく不可もなく・・という感じですがunqle KAYA氏には申し訳ないですがAWICHのフローは既に今のスタイルとあまり遜色が無いクォリティとなっているので、正直全楽曲ビートとの相性が今三だったのが原因かと。ラッパーにとってはプロデューサーの存在は超大きく、AWICHが今の立ち位置にいるのもChaki Zuluの功績が大きいのはご存知の通りだが、それほどまでにプロデューサーの存在は作品のクォリティーに大きく影響されてしまう。そんな作品のため大きな話題にはならなかったのでは無いかなと思います。
個人的にはどんな内容か知れただけで満足ではあるのですがこのCDをわざわざ定価より高い値段で買うんだったらAWICHの8以降の作品を買ったほうが当然いいわけです。彼女の熱心なファンであればマストでしょうか。
年末は神門の新譜、ZORNのセルフカバー等もリリースされて中古も割りと買えた、その中にまた1枚面白物件があったので次回紹介したいと思います。今年もたくさん買えますように!!
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