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ネイティブってこういうこと?

絵本の記録-6
「うどんのうーやん」
作:岡田よしたか

この絵本に出会ったとき「なんだこの気持ちよさは!」と受けた衝撃が忘れられません。

わたしは普段は関西弁を使っています。いままで絵本を読みながら感じる「ちょっと言いにくい」とか「舌がまわらない」「感情を言葉にうまく乗せられてないな」みたいなこと。その答えがここにありました。

話慣れたイントネーションで読む絵本の楽しいことといったら。こんなにも感情を言葉に乗せることができるのか。
逆に標準語圏の人はいつもこんなにのびのびと絵本が読めていたのか!という発見がありました。

もちろんこの絵本の面白さが大前提にあります。
忙しいうどん屋のおじさんに代わって、うどん自ら出前に出かけるところから奇想天外。寅さんのように人情味があり、ゴルゴ13のように仕事はきっちりこなすうーやん、なかなかの敏腕社員です。スピード感があって読後の爽快感も味わえます。

これ、人形劇にしたらすっごく面白いのに!と思っていたらイメージ通りの人形劇を実施されている劇団があるのですね。九州で活動されている『人形劇団ののはな』さんです。実際に観てみたいなあ。わたしもお弁当に入れなかった揚げ物の役あたりで参加したいです。

子どもの反応は、わたしがウッキウキで読んでいるのでつられて大笑いしてくれます。5歳くらいから楽しんでもらえるんじゃないでしょうか。

他地方の言葉も新鮮で読んでいて楽しいです。たとえば「もちもちの木」なんて読んでいていいなぁ、、としみじみしたり。

自分自身、海の近くとか、田畑が広がっていてとか、野原を駆け回って、なんていう育ち方をした訳ではないのですが、地方感溢れる絵本を目にするとふんわりとなつかしい気持ちになるのはなぜなんでしょうね。

今回もお読みいただきありがとうございました。
次回は節分にぴったりの絵本をとりあげたいと思います。


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