ヘタレなてんとう虫の冒険
絵本の記録-3
「ごきげんななめのてんとうむし」
作:エリック・カール 訳:もり ひさし
対象年齢:4歳から
子どもさんによっては、長いお話だと途中で飽きてしまうことも多いです。
そういう点では動きのある絵本は、少々長くても最後まで楽しんでくれることもあります。
あまりにも有名なエリックカールの絵本。美しい色彩の切り絵で構成されている画面は、眺めるこちらの気持ちを明るくしてくれます。
たくさんある彼の絵本は、みなさんそれぞれにお気に入りがあるのでしょうね。
今回選んだこの絵本、いつも不機嫌なてんとう虫が、いろんな生き物に出会うお話です。
時計が描かれていたり、太陽の動きが見れたり、さまざまな生き物が登場したりするので、「教育にもなって一石二鳥だ!」といったやましい気持ちになりがちです(わたしは)。が、そんな気持ちをぐっと我慢して、まずはただ楽しんで欲しい一冊です。
登場する生き物が大きくなるにつれ、ページのサイズも文字もどんどん大きくなっていきます(これが楽しい!)。最後に登場するのはー。。。
これはお子さんが読むまでのお楽しみにして欲しいところです。
さて、この主人公のてんとう虫くん、ヘタレで可愛くないヤツなんです。
可愛くないけど残念ながら親近感もある、、個人的には初めに登場する爽やかてんとう虫くんのようになりたいのだけど。
エリックカールといえば、ストーリーと色彩ですが、さらにこのような仕掛けの贅沢三種盛りもいくつかありますね。「はらぺこあおむし」が代表的です。
ほかにもお勧めしたいものがありますので、別の機会にお伝えします!
さて、この本には時計が描かれているのでついでに時計が読めるようになったらいいですよね。けれど時計を読めるようになるにも人によって適齢があるので小さなお子さんにそれを求めなくてもいいかもしれません。
大人にとって当たり前にできることのほとんどは子どもにとって初めてのことなんですね。今時計が読めなくてもいつか読めるようになりますし、読めなくてもデジタル時計があるので全く問題ありません。なんで親って人の子と自分の子を比べてしまうんでしょうね。今書いていることは当時の自分にかけてやりたい言葉です。参考になりましたら幸いです。
今回もお読みいただきありがとうございました。次は何を紹介しようかな、ワクワクしますね、note。