Pythonで仮想通貨の自動売買システムを作ったら儲けれた話

この記事では、仮想通貨の自動売買システムにより着実に儲けた方法を紹介します(bitbank APIを用いて、pythonで実装)。

その自動売買システムの特長は、短期間に微益を重ねることができることです。この特長を低い損失リスクで実現しているので、紹介する自動売買システムはローリスク・ローリターンな仮想通貨取引を提供します。

1. 自動売買システムの成果

掛け金を500円から10万円として、7日間(2020/07/23 - 2020/07/29)、自動売買システムを稼働して得た利益を以下に示します。

画像3

1回あたりの利益は小さくても、微益の積み重ねからある程度の利益(7日で約250円)を得ることができました。掛け金の変更により利益率が変動しますが、システムの勝率に大きく影響しないので、使用者の予算に合わせてシステムを運用できます。例えば、掛け金を100円から5000円として、1日に約1円の総利益を獲得するなどです。

2. 開発環境の構築

システムの実行環境は、以下の通りです。
・OS:Windows 10かUbuntu 18.04 LTS
・言語:Python 3
・取引所:Bitbank
この記事では、Windows 10における実行環境の構築例のみを紹介します。

2-1. Python 3の環境構築

Python 3の環境構築手順は以下の通りです。
1. Windows向けAnaconda 3をインストール
2. 環境変数の設定(PATHを通す)
3. 動作確認

まず、下記サイトからAnaconda 3のインストーラをインストールし、実行します。(私が参考にした記事はこちら

Anaconda 3のインストール後、Anaconda 3のPATHを設定します(私が参考にした記事はこちら)。Windowsのコントロールパネル→システムとセキュリティ→システム→システムの詳細設定を開き、環境変数をクリックします。ユーザの環境変数のPathをダブルクリックし、環境変数名の編集画面を開きます。ここで、新規をクリックし、新しいPATHを追加します。追加するPATHは以下3つです。
・xxx\anaconda3
・xxx\anaconda3\Scripts
・xxx\anaconda3\Library\bin
※xxxには、anaconda3の適切なインストール先が入ります。

Anaconda 3のインストールと環境変数の設定を終えたら、環境変数を更新するために、PCかコマンドプロンプトを再起動します。コマンドプロンプトの起動は、「windowsキー + R」ファイル名を指定して実行を開き、「cmd」と入力してEnterで簡単に開けます。

コマンドプロンプトで以下のように実行して、動作確認します。Pythonのバージョンが表示されれば、Python 3のインストールは完了です。

python --version
Python 3.8.3

python -V
Python 3.8.3

2-2. 必要なライブラリのインストール

・自動売買システムでbitbankの公式API(python_bitbankcc)を使用するので、その導入方法を紹介します。

まず、python_bitbankccをインストールする前に、Gitがインストールされているかを確認してください。コマンドプロンプトで以下のように表示されれば、インストール済みです。

git --version
git version 2.27.0.windows.1

もし、インストールできていなければ、上記サイトからインストールできます。※Gitのインストール後、PCやコマンドプロンプトを再起動してGitの環境変数を反映し、動作確認しましょう。

Gitのインストールを確認できたら、コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行します。

pip install git+https://github.com/bitbankinc/python-bitbankcc.git

これで、自動売買システムの実行環境構築は完了です。

3. 自動売買システムの実装準備

使用者のbitbankアカウント内で、売買取引を実際に処理するためには、APIキーとシークレットキーを取得する必要があります。取得方法はbitbankの公式サイトを参考にしてください。取得した2つのキーを自動売買システムで使用するので、それぞれのキーをメモ帳などにコピーして保存しておきましょう。

4. 購入者に向けて

この記事で取り上げている自動売買システムによる利益は保証いたしかねます。そのため、購入後のサービスや返金等対応は致しかねますのでご了承下さい。

ただし、この記事で示している成果は事実であり、自作システムにより微益を獲得できているので、自動売買システム開発の参考資料になればと思っております。

5. 自動売買システムの実装

自動売買システムの戦略は、”勝つまで勝負”です。言い換えれば、価格レートの上昇予測を当てるまで繰り返します。上昇予測を外したとしても、下落した価格レートで買い増しし、価格レートの上昇を予測します。戦略のイメージ図は下記のとおりです。

画像2

上図のように価格レートを抽象化し、売買タイミングを制御しています。紹介する自動売買システムはこの単純な戦略だけでなく、価格の急騰や暴落、取引手数料などの要素も考慮しています。そのため、1度でも上昇を予測できれば、利益を獲得できます。

6. ソースコード

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