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先見の明を持つこと、ビジョンをもつこと
今日のメッセージいかがでしたか?先見の明をもつ、ビジョンをもつことがテーマでしたが。ビジョンとはなんでしょうか?
私たちが考えるべきビジョンを持つうえで、大事だと思われるものが
エフィカシー、セルフイメージ、スコトーマでしょう。
ここではエフィカシー、セルフイメージ、そしてスコトーマについて、興味深い洞察をお伝えしましょう。これらの概念は、私たちの日常生活や成功に多大な影響を及ぼしています。
エフィカシーとは
エフィカシー(自己効力感)とは、自分の能力に対する自己評価のことです。日本語では単に自己評価と呼びますが、英語では能力に対する評価(エフィカシー)と地位やポジションに対する評価(セルフエスティーム)を明確に区別します。
エフィカシーは私たちのパフォーマンスに大きく影響します。例えば、ゴルフのスコアや学業成績において、自分の能力に対する評価が低いと、実際の能力も低下する傾向があります。これは、ホメオスタシス(恒常性維持機能)の原理によるものです。
セルフイメージの力
セルフイメージは、私たちの無意識的な行動を導きます。例えば、年収500万円だと思っている人が宝くじで1億円当たっても、浪費して元の状態に戻ってしまうことがあります。逆に、年収2000万円が当然だと考える人は、現在の収入が500万円でも、無意識的に2000万円を稼ぐ方法を見出そうとします。
これは、私たちの脳が現状(現在の状態)を維持しようとする傾向があるためです。セルフイメージが高ければ、それに見合った結果を無意識的に追求するのです。
スコトーマ:心理的な盲点
スコトーマとは、ギリシャ語で「盲点」を意味する医学用語です。心理学では、自分のセルフイメージと一致しない情報を見えなくする心理的な盲点を指します。
私たちは、自分のセルフイメージに合わない情報を無意識的に無視する傾向があります。これは、脳の情報処理を効率的に行うためです。重要でない情報を見えなくすることで、必要な情報に集中できるのです。
実践的な例:タイガー・ウッズの心理
タイガー・ウッズの例を見てみましょう。重要な試合で、対戦相手のボールがホールに向かって転がっている時、タイガーは「入れ、入れ」と思っていたそうです。普通なら「外れろ」と願うところですが、なぜでしょうか?
これは、タイガーのセルフイメージと深く関係しています。「入れ、入れ」と願うことで、自分は相手より優れた存在だというセルフイメージを維持できるのです。相手が入れても、自分にふさわしい挑戦者になったと捉えられます。一方、「外れろ」と願うのは、自分が相手と同等か劣っていると認めることになってしまいます。
また、タイガーが失敗した時に大げさに反応するのも、彼のセルフイメージの表れです。彼にとって、失敗は「自分らしくない」ことなのです。高いエフィカシーを持つ人は、失敗を異常事態として捉え、即座に修正しようとします。
日常生活への応用
これらの概念は、私たちの日常生活に大きく関わっています。例えば、学業や仕事のパフォーマンス、人間関係、健康管理など、様々な場面で自己効力感とセルフイメージが影響を与えています。
重要なのは、自分のエフィカシーとセルフイメージを意識的に高めていくことです。そうすることで、無意識的にも高いパフォーマンスを目指すようになり、結果として成功への道が開かれていきます。
まとめ
エフィカシー、セルフイメージ、スコトーマは、私たちの成功と密接に関わる重要な概念です。自分の能力を信じ、高いセルフイメージを持つことで、無意識的にも成功へと導かれます。同時に、自分のセルフイメージに合わない情報を無視してしまう傾向があることも認識しておく必要があります。
これらの概念を理解し、日常生活に活かすことで、より充実した人生を送ることができるでしょう。自分自身を信じ、高い目標を設定し、それに向かって努力を続けることが、成功への近道となるのです。