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『侍タイムスリッパー』を見て(ネタバレあり)

自主制作映画から全国展開することはなかなか難しいことだと思うけど、2017年公開したENBUゼミのカメ止め『カメラを止めるな!』以来と言われている、大ヒット上映している、噂の『侍タイムスリッパー』を見てきました。
(記事での敬称の省略、ご了承願います。)

見た純粋な感想は「面白かった〜〜〜!!時代劇見たくなった〜!」です。
正直、お顔はどこかで見たことあるような無いようなそんな俳優さん達(皆さん、すいません正直お名前は全く存じ上げず。)で2時間どんな感じなんだろうっと思って見ていましたが、皆さんの演技と殺陣の迫力にどんどん惹き込まれていきました。

前半(風見恭一郎が登場するまで)は、最近SNSの動画ばかり見ていたから、編集もゆっくりだしよくある流れなのでなんとなく、眠くなってきたぞと思うところはありましたが笑いどころもあり、殺陣も凄いし主役の高坂役の山口馬木也は侍以外に見えず、本当にタイムスリップしてきたのでは無いかと思うほどでした。
何かの記事で本当に髪の毛を剃ってちょんまげにしてるというのを見て、役者魂を感じました。

後半に風見恭一郎が登場してお前もか!!となった時に、見てるこちらもギアが一段階上がった感覚があり、そこから映画もググッと面白くなっていきました。

途中風見恭一郎も同じように過去(30年前)にタイムスリップしてきた様子、そして今に至るまでをざっと見ていくうちに高坂の未来が見えてきた気がしました。ですが、風見の時代劇に対する挫折が本当の元の時代での出来事がトラウマになってる。
なんとも皮肉な話で、本当の幕末の乱世を生きていたからこそ、伝えていきたいという江戸時代劇ができなくなってしまった。
それを乗り越えるのに、その時代に生きたものしか分からない思い、願いを抱えた高坂により乗り越えることができた風見。
もしかしたら風見を救い出すために、高坂は30年後にくる事になったのではないか?そう思う程、二人には固い絆や友情が生まれていたように感じました。

そして、佳境を迎えての真剣での撮影の演技。迫力のある殺陣。
このシーンは本当に思わず息を止めて見てしまうほど、スクリーンからも気迫と強い思いとエネルギーを感じました。
このシーンの締めかたも非常に上手く、
一瞬、え?!本当に?って思わせといての映画の方でした。という。

風見が何度も時代劇をこのまま終わらせてはいけない。
江戸の人たちの思いを繋いでいかなければいけない(セリフはニュアンスでしか覚えていません。)みたいな事を言っていて、この映画が上映が始まったのが8月17日。
この映画を見ていてまるでこの映画に出てくる風見は、つい先日アメリカのドラマで賞を取った真田広之を見てるようでした。
もしかしたらこの映画を公開日近くに観た人は、アメリカでお話ししてる真田広之が風見恭一郎に見えたかも知れない。
そう考えると、私の中で真田広之は戦国時代から来た『将軍タイムスリッパー』なのでは無いかと本気で思ってしまう程、時代劇で育ち、時代劇で俳優として生きてきた人達の時代劇愛を強く感じた作品でした。

『SHOGUN』はまだ見れてないけど、時代劇への熱い想いを持った人達の作品をもっと見てみたいなと思った次第です。

私も『暴れん坊将軍』『桃太郎侍』『三匹が斬る!』『水戸黄門』『大岡越前』は少なからず観て育ってきたので、そう考えると時代劇めっちゃ好きじゃん。私。

最近あまり時代劇は見ることもなく、NHKの大河ドラマもあまり見る気が起こらず、全く時代劇離れしていましたが、これを機に時代劇を見てみたいなと思いましたし、同じように思った方々も多くいらしたのでは無いかと。

時代劇を見て育った自分の世代から、時代劇に全く馴染みのない世代まで是非、幅広い世代で見てほしいなと思いました。

ラン丸。


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ラン丸
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