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『アンメット 第7話』を見て (ネタバレあり)

『昨日の記憶が今日に繋がる事は、生きている証』
(私の記事での敬称の省略、ご了承願います。)

相変わらずアンメットにハマっているラン丸です。こんにちは。
上記の『』の一文は、私が今回のアンメットを見て感じたテーマです。
以下感想などを呟いております。

今回の主役は、いつもみんなが仕事終わりに寄る居酒屋のたかみの大将と奥さんでしたね。
大将役の小市慢太郎。何処かで見たと思ったら、真夏のシンデレラの健人のお父さん役でした。
その時はあまり演技を見ることができませんでしたが、今回はもう涙なくしては見れない素晴らしい演技をされていました。

『料理人にとっての嗅覚は記憶であり、全てであり、人生である。』

手術前のお出汁の匂いを嗅いで昔に師匠に怒られた事を思い出しながら涙をするシーンは本当に見てるこっちが、嗅覚が失われないでーーー!!って思うばかりでした。
実際に手術後の確認するときは、思わず息を止めて大将の言葉を待ってしまいました。
よかった。本当に良かった。
飲食業に長く勤めていた私だから余計、大将の嗅覚が失われる辛さというのを自分のことの様に感じて感情移入しちゃったのもあるかもしれません。

大将の話と同時進行で進んでいく話の一つに、ミヤビちゃんの抗てんかん薬を増やして記憶が戻ってきたこととそれに伴う認知低下の記憶錯誤とどう付き合っていくのかということでした。

記憶を取り戻していくミヤビちゃん。昨日のことを覚えてる喜び、昨日が今日に繋がり生きていると実感するミヤビちゃん。
そして小さな喜びに笑顔をするミヤビちゃんを横で見守る三瓶先生。
度々ちょっとしたミヤビちゃんとの時間で、婚約していた時を思い出す三瓶先生の切ない表情が胸をギュッと締め付ける。

記憶をなくす。
二人で過ごした時間、言葉を忘れるというのは、覚えてる側からすると、とても残酷なものなのかもしれない。

三瓶先生のところに星前先生が来て、ミヤビちゃんの薬の量を元に戻した方がいいんじゃないか?って相談に来た時に、私も本当はどっちの方がいいんだろうって思ってて、(大迫教授がやはり正解だったのか?とも考えたし)
三瓶先生もミヤビちゃんの記憶を取り戻したいっていうエゴなのではないかと思ってるんじゃないかと表情を見て取れました。
でも、日々の記憶が続いてるミヤビちゃんの喜ぶ顔を見ている側としては

三瓶先生の
「記憶は仕事だけのためにあるわけじゃありません。」

の言葉は最後まで響いてきて、最終的には三瓶先生の答えが一番ミヤビちゃんの事を考えられた最善の答えだったんだなって確信しました。

二人でカフェに寄り「昨日もあの店員さんいましたね。」ってちょっとした話をしたり、お店のオープンのチラシをもらった事を覚えてたり、昨日蕾だったお花が咲いていたり、人が生きているというのを実感するのは、昨日から今日、今日から明日と自分の時間が繋がる事を実感することにあるのだと考えさせられました。

まだまだ綾野病院や大迫教授、三瓶先生とミヤビちゃん。色々気になるところが多すぎて目が離せないので次回が待ち遠しくて仕方ないですね。

最後に第7話で、いいなーって思ったシーンを始めてから書き出して終わりにしますね。(ほぼほぼ全シーンですが)
⚫︎ミヤビちゃんが朝の日差しを浴びながら嬉しそうに歩くシーン。
⚫︎相変わらず、美味しそうに焼き肉丼を食べるミヤビちゃん。
⚫︎ 「抹茶パウダーですね。」いや、「アイスコーヒーです。」「20振りですね。変じゃないですよー。言ったらね、砂糖もミルクも変ですから。」←何の話よww今泉監督ww
⚫︎「30振りぐらいしてましたから。歯止めが効かなくなってきてんじゃないんですか?」(ちょっとおふざけ)からの「覚えてるんですか?」ってハイスピードになって昔の記憶が蘇る三瓶先生(昔もこうやって三瓶先生が愚痴ってるのを笑顔で聞いてるミヤビちゃんを思い出すという切ないシーン)
⚫︎星前先生が三瓶先生のところに尋ねてきた時に「本当にそう思う?」からの「記憶は仕事の為だけにあるわけじゃありません。」の三瓶先生の表情。
⚫︎相変わらず西島会長の何の肉を食べてるのかわからない食事風景と、笑い方と、「なーっとくも何も、そうしないと綾野病院は潰れちゃうよぉ〜」の言い方。
⚫︎津幡看護師長との会話風景。ミヤビちゃんの性格がよく伝わってくる。ミヤビちゃんの笑顔はみんなにとっての癒しであり元気であり、周りの人達との関係性も分かる。
⚫︎大将の昔話からの「匂いが分からんようになったら、料理人辞めてもええか?」
「あんたの好きにしたらええよ。」
⚫︎西島麻衣さんとの食事風景。美味しいって笑い合える関係っていいよなーって。
また、美味しいをシェアするってお互いの距離がグッと縮まるよねー(会長との食事風景とは対照的な表情)
⚫︎手術前の出汁の匂いを嗅いで昔を思い出す大将。
「俺の出汁のどこが悪いんや。」に対して女将さんの「悪くない」とかじゃなくて「きっともっと美味しくなるんだよ」って答え。否定的な質問に対して、凄く前向きな答えが素晴らしいなって。大将と一緒に涙が止まらなかったな〜。
⚫︎土手を歩く二人。昨日蕾だった咲いてるアヤメに触れるミヤビちゃんと、ミヤビちゃんの言葉に「うん」って相槌を打つ三瓶先生。
ミヤビちゃんに「頼っていいですか?」って言われて嬉しそうな三瓶先生。
⚫︎手術のシーンで緊張してる大将をリラックスさせるために麻酔をしてる時に料理の話をするところ。
⚫︎腫瘍が周りに思ったより癒着してて、見ながら「うんー」とか「ああーー」とかみんなが頷いてるところ。
⚫︎ミヤビちゃんが手術してる時に野呂佳代と千葉雄大のアイコンタクト。
⚫︎手術中の杉咲花の超集中してる時の目の球体。
⚫︎腫瘍をとった瞬間の呼吸と共に入るピアノの音。
⚫︎匂いを嗅いだ大将が「わかる」と言うまでの数秒なのに30分ぐらいに感じる間。
⚫︎喜んでる夫婦を見て嬉しそうなミヤビちゃんが笑顔で三瓶先生を見て三瓶先生も照れって頭をポリポリするシーン。
⚫︎日記に書かないで〜から前のシーンがフラッシュバックで思い出される早い映像の編集と対照的な若葉竜也の独特な声のゆっくりなテンポの台詞。
⚫︎ミヤビちゃんが横を向くとボサボサ頭の油断しまくってる横顔の三瓶先生。

と、こうやって見てお分かりの通り、ほぼほぼ全てのシーンが絶妙で最高なのがこのアンメットです。
長々と書かれた文を最後までお読み頂き、ありがとうございました〜。

ラン丸でした。


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ラン丸
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