
手紙から羽をもらう
今目の前のことに没頭すること(ならねばならないこと)が増えたからか、最近は考えすぎて眠れない、なんてことが減った。納期前の一週間、出張後の数日間とかはその典型で、手を動かしていないと仕事が終わらない危機感から、脳みそが効率的に動こうと、藍色の思考を排除してくれる。
9月末まで、そんな日々が続く予定なのだけど、それ以降はまた白紙のキャンバスに戻る。ちょっと未来の私は、どこにいるんだろう。ふと思うのは、少しだけこの状況から離れてみたい、ということ。今、すごく旅に出たい。
結局、フィンランドには行けてない。noteであれだけ妄想を繰り広げていて、行くと決めていたのに、何度も航空券をカートに入れたのに、何かしらの理由でタブごと削除しての繰り返し。最近ワーホリビザが解禁されたらしく、あの国に行く人がどんどん増えたな、と思ってもう半年が過ぎた。
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先日、ロンドンに住む友人から手紙が届いた。「日本もロンドンも変わらなかったよ。でも、こっちに来てよかった」というような気持ちを書いてくれていて、手紙に吸い込まれそうになりながら、確かに嬉しかった。お返事はまだ書けていない、もっと心がまとまってからポストカードを探しに行こうと思っている。
文学フリマに来てくれた友人の手紙を思い出し、そーっとハサミで切って開ける。最後の一文に「ひかりがフィンランドに行くことを密かに楽しみにしているんだ」ということが書いてあって、なぜか熱いものが込み上げてくる。二作目ができた時、次の本はきっとフィンランドで書いているんだろうな、書いていたいな、と思った。
その未来があったらなぁ、と半ば諦めながら思っていた自分にとって、その言葉から栄養ドリンク何本分もの力をもらった。
ちょっと先の未来を思う時、
どこにだっていける、自分で決められる、
と常に思っていたい。
まずは9月走り抜けるぞ🏃♀️
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