はじめてのワンマン電車
この週末、私は北海道の東にある遠軽を訪れた。1日目は北見市に泊まって、2日目に旅の目的地であるチューリップ畑に向かう、プチ旅行だ。
移動は電車とバスと徒歩で。一緒に行った彼は車の免許を持っているので、ドライブ案もあったのだが、私が免許を持っていないので却下になった。札幌から北見までは車で4時間。一人で運転させるのは申し訳ない。
札幌から北見までは、バスを利用した。事前に予約していた高速バスで、快適だった。
北見に着いてからの移動は、電車とバスだった。北見の駅は比較的大きく、私が普段利用する駅と同じように見えたが、電車にのって驚いた。
ワンマン電車だったのだ。
ワンマン電車なんて、聞いたことがなかった。私が普段乗る電車にとって、車掌さんはなんというか、何をしているのかよくわからないような存在だった。
だけど、ワンマン電車の車掌さんは、バスの運転手さんのような役割を担っていた。
まず、私は電車に乗り込むときに整理券をもらう。どこで乗り込んだか分かるように、バスでもらうあれだ。最近ではバスもICカードで乗れるから、整理券なんてあまり使わない。
降りるときは、電車の車掌さんか駅の駅員さんにそれを渡して、運賃を直接払う。
ICカードが使えない駅は、今までも利用したことがあったけど、切符すらないなんて…。
びっくりだ。
だけど、ここに住む人にとってはそれが当たり前なのだろう。
都会にいると、どこもかしこもIT化の波に飲み込まれていくような気になる。だけど、IT化を必要としない場所もあるのだなと思った。
仮に東京でこの北見駅のようなシステムが、今も採用されていたら…。朝の通勤ラッシュはどうなってしまうのだろうか。恐ろしい。
だけど、北見ではあの手仕事で成り立ってしまうのだ。
機械を導入すれば、危険な作業を人がする必要がなくなる。機械はどんどん進化を続け、人にしかできない仕事は減っていく。
それはもう、絶対に避けられない社会の流れのようにも感じられる。
100年後、北見のワンマン電車はどうなるんだろうな…。
別に機械がなくても、人の仕事で充分成り立つ。それでもやっぱり機械化は進んでいくのかな…。